10数年も前のことだが、早朝の浅草寺近くの隅田河畔を散歩したが、ずらっと並んだ青いビニールテントで暮らす、多くの人々がいるのには驚いた。
彼らの中の何人かは、背広を着て出勤していた。一人の男性に話を聞くことができたのだが、彼が言うには、「長年、浅草に住んでいるが、最近建て替えのため、アパートを追い出された。新しいビルは、家賃が高くなり借りられない」とか。
最近の日本では、年収200万円以下の人が、全労働者の40パーセントだという。これでは,大都市東京のアパートに住むことはできないだろう。世界第3位の経済大国がこの程度なのだ。
そして年々、ホームレスの数は、増えているのではないのか?これは社会問題?それとも個人の資質の問題?いずれにしても昔から、乞食、浮浪者は必ずいるものではあるが・・・
今、多くの人達が、いつ自分がホームレスになるか分からない、そんな不安の中で暮らしている、という。他人事とは思えません。