一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

108  年の瀬の街に座したるホームレス    空白

2010年12月28日 | 

10数年も前のことだが、早朝の浅草寺近くの隅田河畔を散歩したが、ずらっと並んだ青いビニールテントで暮らす、多くの人々がいるのには驚いた。

 

 彼らの中の何人かは、背広を着て出勤していた。一人の男性に話を聞くことができたのだが、彼が言うには、「長年、浅草に住んでいるが、最近建て替えのため、アパートを追い出された。新しいビルは、家賃が高くなり借りられない」とか。

 

 最近の日本では、年収200万円以下の人が、全労働者の40パーセントだという。これでは,大都市東京のアパートに住むことはできないだろう。世界第3位の経済大国がこの程度なのだ。

 

 そして年々、ホームレスの数は、増えているのではないのか?これは社会問題?それとも個人の資質の問題?いずれにしても昔から、乞食、浮浪者は必ずいるものではあるが・・・

 

今、多くの人達が、いつ自分がホームレスになるか分からない、そんな不安の中で暮らしている、という。他人事とは思えません。 

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