一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

353  亡き人の面影薄れ盆提灯   豊春

2011年09月01日 | 

(なきひとの/おもかげうすれ/ぼんちょうちん) 

 

 盆供養に、迎え火と共に精霊棚を設け、盆提灯を灯すことは、田舎では普通のことだろう。しかし、都会などでは次第に簡略化しているようだ。

 

 お盆の俳句と言えば、さだまさしの「精霊流し」のように、亡き人を思い出し、懐かしみ弔うのが普通なのだろうが、次第に記憶から遠ざかってゆくのを句にするのは珍しいかもしれない。 

 

 私も、できごとが過ぎ去ったとたんに忘れてしまう性分で、記憶力が唯悪いだけなのかもしれないが、どうやら自分の過去にあまり興味がないようなのだ。

 

 今日や明日のことばかり考えていたり,過去を思い出している暇がない、というのが当たっているのかもしれない。そんなだから、こういう句に共感するのだろう。

 

ワレモコウ(吾亦紅)

コメント
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