一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

356 太閤忌秋風すでに山よりす   凉斗

2011年09月04日 | 

 (たいこうき/ あきかぜすでに/ やまよりす)

 

 

 NHKの大河ドラマ「江」では、猿の秀吉が亡くなり、いよいよ狸・家康の時代が始まった。

  

 馬鹿殿、秀吉の朝鮮出兵は、愚の中の愚ではあったが、後に焼き物戦争と言われるほど、その後の日本の焼き物界に革命をもたらした。朝鮮から連れて来られた李参平によって磁器土が発見され、有田で磁器生産が始まったのだ。又萩や薩摩などでも優れた焼き物が、連れて来られた陶工によって始まった。

 

さて、俳句では多くの人々の忌日が季語になっているが、明治以前は全て旧暦でやらねばならない。太閤忌は、旧暦の8月18日で、今年は新暦の9月15日。仲秋の名月の三日後(居待月)のことである。

 

掲句、立秋後間もない新暦の8月18日に作ったのではないか、と思われる。

 

タチフウロ(立風露)

 

コメント (5)
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