一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

368  運動会綱固くして曳き合へり

2011年09月17日 | 

(うんどうかい/つなかたくして/ひきあえり)

 

   幼稚園の運動会で、父兄の綱引きに引っ張り出されたことがあった。私は「セーノ、セーノで引っ張りましょう」と怒鳴った。この言葉が功を奏したのだろう、ぴったり全員の息が合って、とうとう優勝してしまった。その優勝決定戦の時、負けた組の一人が「こいつら、本気になってやがる」と捨て台詞のように言って悔しがった。 

  

 この一言で、私は子供の頃のある心理状態を思い出した。つまり、「一生懸命やる」ことを笑う風潮だ。 

 

 そういう風潮に強い心理的影響を受け、自分の行動や発言が規制されていた、ことを思い出したのだ。横一線で前に出たり、他人と違うことをしない。つまり、目立たないようにすること。

 

  今でも、そんな風に自分を規制してはいまいか?・・・絶対、無意識に規制している、と思う。 

イタドリ(虎杖)

コメント (4)
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