(じゅじょうより/あおまつむしの/しぐれかな)
数年前、庭の山桜の樹上で鳴く虫の声に気付いた。当時から都会で問題になっていた、例の外来種のアオマツムシの声だった。湯河原の町の街路樹で鳴いているのを、その1.2年前に聞いていたから間違いない。
その後毎年数が増え、今や我が家の虫時雨の主役は、このアオマツムシになってしまった。何せアオマツムシの声のボリュームはすごい。カンタンやコーロギ類も鳴いているが、声がかき消されてしまう。
だからこの句、決して感動して喜んでいるわけではなく、日本古来の虫達、特にカンタン(邯鄲)の音色の好きな私としては、実に腹立たしく思っているのだ。
だからと言って、「腹立たしき青松虫の時雨かな」では、いかにも下品でいけませんよね。
以下、大好きなカンタンの声です。
http://www.youtube.com/watch?v=nUnv1MSx-Is&feature=related
タラノキ(楤の木)