一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

370  樹上より青松虫のしぐれかな

2011年09月19日 | 

(じゅじょうより/あおまつむしの/しぐれかな)

 

数年前、庭の山桜の樹上で鳴く虫の声に気付いた。当時から都会で問題になっていた、例の外来種のアオマツムシの声だった。湯河原の町の街路樹で鳴いているのを、その1.2年前に聞いていたから間違いない。

 

その後毎年数が増え、今や我が家の虫時雨の主役は、このアオマツムシになってしまった。何せアオマツムシの声のボリュームはすごい。カンタンやコーロギ類も鳴いているが、声がかき消されてしまう。

 

だからこの句、決して感動して喜んでいるわけではなく、日本古来の虫達、特にカンタン(邯鄲)の音色の好きな私としては、実に腹立たしく思っているのだ。

 

だからと言って、「腹立たしき青松虫の時雨かな」では、いかにも下品でいけませんよね。

 

以下、大好きなカンタンの声です。

 

http://www.youtube.com/watch?v=nUnv1MSx-Is&feature=related

 

 

タラノキ(楤の木)

コメント
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