(せきぶつの/うでにきずある/おおはなの)
石仏の道を歩いていて、石仏に首がないのを発見。あたりに転がっているのではないかと探してみたが、どうしても見当たらない。山の坂道だから、遠くへ転がっていったのかも知れない。首だけ盗まれた訳ではあるまいが不思議なことがあるものだ。
大花野石仏に首なかりけり
これを、そのまま投句するのには抵抗があった。最近、一斗缶のばらばら殺人事件があったし、そういう厭なことを連想しないように、という配慮ではある。又、石仏が可哀そうで、句会では「腕に傷」ぐらいで良かろう、と変えてみた。こんなことをして、良いのかどうか私には分からない。