(げんかんに/ うみがきておる/ のわきかな)
「野分」は、「のわき」が正しいようだが、「のわけ」とも読む。秋の暴風雨で台風などをさす。
今年の台風12号も15号も、結構な爪跡を残した。浸水した家々も多いから、まさにこの句のようだったろう。津波でやられた石巻は、地盤沈下で満潮ともなると、今まさにこの句の通りだ。
掲句、作者によると、20年前の台風の時の作という。作者の解説は、以下のコメント欄をご覧下さい。
ということは、日本が誕生して以来、地震や台風、津波、噴火、山津波などは必ずあったわけで、これからもずーっと自然災害はあり続けるのだ。
ところが「災害は忘れた頃に必ずやってくる」わけで、諺通り忘れてのんきに暮らす方がいいのかもしれない。いつもおどおど暮らしたってどうにもならないからだ。
シロバナハギ(白花萩)