一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

374 ちんぽこの痒き少年蚯蚓鳴く

2011年09月23日 | 

(ちんぽこの/かゆきしょうねん/みみずなく)

 

ミミズ(蚯蚓)は鳴かない。鳴いているのは、ケラ(螻蛄)、通称オケラだそうな。いつごろから、その事実が分かったのかは、分からない。

 

 子供の頃、たぶん小学生の頃、捕まえたオケラの胴を抓まんで、「けんちゃんのちんぽこ大きいか」と言うと、オケラは必ず手を一杯に広げるので「けんちゃんのは大きいと言ってるぞ」と言って笑ったものだ。

 

 そんな冗談にムキになって怒る奴もいて、(今で言う「いじめ」と言えなくもない)怒れば怒るほど、何度もやって腹がよじれるほど皆で大笑いしたものだ。そして、友達の誰もが怒らなくなったら、この遊びは終了、つまり卒業したことになる。

 

以下、蚯蚓が鳴くということが、まことしやかに言われていたころのお話だとか。

昔々、蛇は歌上手だったが目がなかった。

蚯蚓はその歌上手の蛇を訪れ、

「歌を教えてくれたら代わりに目を差し上げましょう」と持ちかけた。

蛇はこの申し出を受け入れ、蚯蚓に歌を教え、代わりに目をもらった。

だから、ミミズには目がないそうな。

だから、ミミズは鳴くそうな。

 

 

コメント (2)
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