一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1241   第213回 岩戸句会 5月 

2014年06月03日 | 岩戸句会

行き過ぎてあとから気付く河鵜かな    歩智

水馬背中叩けば棒となり

 

唄うようにメルシーと応え新樹光     薪 

ヴェルサイユ宮殿の窓ふらここす

     

新樹光今日も一日頑張れそう      稱子  

旅終えて下りる空港風薫る

       

この家の行く末思い草を引く      洋子     

植木屋がゴザにまどろむ新樹光

 

明易しまだ使はずの今日がある     章子

目薬に空を映して五月来る

 

棒鱈や半年前は北の海         炎火 

膝笑う急階段を蝶二頭

 

散歩道蜜柑の花を口ずさみ       鼓夢

夜来雨上がりて今朝の新樹光

 

新樹光岬かげより海賊旗        豊春

もののけの蠢く如く谷若葉

 

様々にわが道照らす新樹光       一煌

草若葉利休鼠の雨寂し

 

我が影をすべて被いし新樹かな     遊石

子等すべて口あけて見る鯉のぼり

 

ドクダミが草むらに湧く日暮れ時    余白

鯉のぼり泳ぐ場所無き仮住まい

 

数多なる微塵の金魚孵りけり      雲水

葉桜は山の一樹に戻りけり

コメント
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