一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1254   ためらはず毛虫を踏めり増女   順子

2014年06月21日 | 

「増女・ぞうおんな」とは、能に使われる面で、創作した増阿彌にちなんで名付けられた。気高く神聖なイメージの女性で、神や仏の相の面になっている。従って使用される曲目も『熊野』『江口』などで、その主人公が女神・天女・神仙女等に用いられるそうである。

 さてこの句では、毛虫を踏み殺したのは「増女」だという。そこで私が気になるのは、この「増女」は、作者自身かそれとも第三者か、ということである。

 いづれにしても、とんでもなく面白い解釈が成り立つはずだ。それは、あなたの想像にお任せしたい。

スイカズラ(忍冬)

コメント
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