一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1249   睦言を聞いてをるなり蚊遣豚   貴子

2014年06月16日 | 

「睦言(むつごと)」とは、男女が仲よく語り合うことではあるが、特に,寝室での語らいを言う。この句の作者は睦言を聞いていると言うが、当事者ではないような、他所事の表現になっている。

実際は、男の睦言を女がうさん臭く聞いているのだろうし、目は蚊遣豚に向いている。だから、男にとっての睦言が、女にとっては睦言ではないらしいのが可笑しいし、「蚊遣豚」が可笑しさを更に倍増している。

シラタマウツギ(白玉空木)

コメント
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