一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1362   瓜確と揉んで十九の長き膝   白泉

2014年11月04日 | 

(うりしかと もんで19の ながきひざ)

  友人が「倉庫を整理していたら、昭和35年9月9日の朝日新聞が出てきて、朝日俳壇が載っていたので、持ってきました」とのこと。なんと54年前の新聞であった。

 選者は、石田波郷、中村草田男、星野立子の3氏。その中の波郷・草田男両氏の「第一句」に選ばれたのが、掲句。新聞をスキャンしたので、解説をお読みください。

但し、不思議に思ったのは、「長き膝」は変だ、ということ。膝(ひざ)とは、腿(もも)と脛(すね)を繋ぐ関節であって、長い短いとは表現できないと思う。

来客中の映画監督T氏夫妻は、「膝から下ではないか」と好意的であった。私は「だったら、脛にすべきではないか」と思う。

「足、脚、腿、膝、脛」などから、何故わざわざ膝を選んだか。選者両氏が何故疑問を持たなかったのか。又一つ、疑問が増えた。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする