一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1364   吾子のごと愛で育みて菊の晴   つとむ

2014年11月06日 | 

(あこのごと めではぐくみて きくのはれ)

 昨日、小田原城址公園の菊花展を見てきました。菊には、大菊、厚物、管物、古典菊(嵯峨菊、伊勢菊、江戸菊、美濃菊、丁字菊)スプレー菊などがあって、それはそれは見事でした。

各所の小屋の柱に、俳句の短冊が掛けてあったので、9句ほど書き留めてきました。 

菊花展父の涙を見てしまう    れい子

やぁやほっほ今年の臙脂小菊かな 雄二

菊花展人は匂いを持ち帰る    昌夫

旧姓は菊川来世お菊蟲      和子

かたわらに母の歩める菊日和   照子

咲き誇る黄菊白菊だるま菊    和彦

城を背に歴女となりし野菊かな  典代

高々と城をかかげて菊花展    忠山 

〇臙脂(えんじ)は、中国の紅花の産地である「燕支山」にちなみ名付けられ、本来は紅花染めの色。

〇お菊蟲は、皿屋敷伝説などで有名なお菊が蟲になったとされる妖怪。

〇歴女(れきじょ)は、歴史好きあるいは歴史通の女性を指す造語 

尚、小田原城菊花展は、11月16日まで開催されています。

 

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