★浅田あつこさんの新曲は、タイトルがちょっと目を引きます。『とどヶ崎』の「とど」は難しい漢字で、魚へんに毛と書きますが、パソコンで変換できないので平仮名で表記されていることが多いです。
★これは岩手県宮古市にある本州最東端の岬の名前で、『喜びも悲しみも幾歳月』の舞台になったところらしいです。この曲のイントロ、そして間奏に『喜びも悲しみも幾歳月』のテーマの勇壮なメロディーを借用してアレンジしているのはそんなわけなんですね。
★浅田あつこさんは一昨年の『霧多布岬』、そして昨年の『風花岬』と岬をテーマに、女のみれん心をドラマチックに歌い上げてきました。今回の新曲も同じ路線で、作詞作曲は3曲とも秋浩二氏です。
★彼女の歌唱には力強さがあるので、せつない女心を歌っていても、主人公はその哀しみを乗り越えて強く生きていくというイメージを感じさせます。この曲はかなり難しいと思うのですが、彼女は伸び伸びと歌っています。
大阪出身の実力派であり庶民派である彼女の、ますますの飛躍を期待しています。