前作の『桜並木の向こうに』では新しいコンセプトの曲にチャレンジした五条哲也さんの、10月24日発売の新曲です。
タイトルが『別離・・・愛の嘘』で、「別離」は「わかれ」と読み、間に三点リーダーが入ったちょっと凝ったタイトルになっています。
この曲は作曲が、かとう洋となっていますが、実は五条哲也さん本人が作曲を手がけています。内容は女唄で、好きだった人と別れて旅に出る女性の切ない心情を歌っています。
歌い出しから「女だけを乗せて行く 汽車がもしあるなら」と聴き手の注意をひきつける歌詞で、主人公はどういう境遇の人なんだろうと思わせます。
彼の歌唱は、持ち前の高音が今回もよく冴え渡っていて、主人公の心情が伝わってきます。
カラオケでは男女いずれが歌っても合うと思いますが、感情を表現するのは意外と難しいかもしれません。
昨年でデビュー10年となり、ますます円熟味の出てきた彼の新たな飛躍の曲となることを期待します。