♬ 歌・唄・詩の日々

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市川由紀乃 “石狩ルーラン十六番地”

2022年08月26日 | 演歌・歌謡曲

   

市川由紀乃さんの『都わすれ』に続き、早くも今年第2弾となる新曲『石狩ルーラン十六番地』が8月24日に発売されました。

この曲は彼女の30周年記念曲とのことで、まずタイトルが目を引きます。「ルーラン」とはアイヌ語で「崖」を意味するそうで、これは架空の地名です。

曲の内容は、主人公が洋画家の三岸節子氏で、31歳で夭折した夫で同じく洋画家の三岸好太郎氏を偲ぶ心情を歌っています。

タイトルの『石狩ルーラン十六番地』は、三岸好太郎氏が自筆の年譜に出生地として書いていたものです。

この曲は作詞の吉田旺氏が、三岸夫妻の絵画に感情を鼓舞されて書き下ろした詩を元にしており、まず冒頭の歌詞にタイトルが出てきて、続けて「ゆき雲 汐鳴り」と名詞が続きます。2番、3番の歌詞も冒頭に名詞が続き、情景を印象づけています。

また1番の「あなたどうして」、2番の「淋しすぎます」の繰り返しの2回目はメロディーのない台詞になっているのが特徴で、3番は「あなたどうして」に続けて「淋しすぎます」が台詞と変化をつけて、意外性の効果も感じます。

市川由紀乃さんは、さすがに素晴らしい歌唱力でこの曲の独特の世界観をうまく表現していると思います。

彼女の新境地の注目の曲で、自信を持っておすすめしたいです。

https://www.youtube.com/watch?v=V_vF05rq0wY

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