門倉有希さんの歌謡バラードには、独特のハスキーボイスによる孤高の味わいがあると思います。
11月18日に発売された彼女の新曲『メトロ』を聴いてみると、その実感がさらに高まること請け合いです。
また、この曲は特に歌詞が大変味わい深いと感じます。地下鉄という、身近でありながら意外に歌に取り上げられることの少ないテーマで、しかもそれを擬人化して、夕陽や夜明けを知らないといった発想には、ハッとさせられました。
曲の内容は、地下鉄になぞらえて人生を語るもので、深みを感じますが、さりとて重苦しい曲調ではなく、「いい事もある 生きてれば」と希望に満ちていて、さりげなく人生を眺めるような爽やかさがあります。
作詞:荒木とよひさ氏、作曲:浜圭介氏とベテランの大家ぞろいで、さすがと思わせる出来映えになっていて、歌謡曲ファンには広く支持される曲だと思います。
彼女にとっても記念碑的な作品になるのではないでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=Pt3OFTJBaK0
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