演歌・歌謡曲系の若手歌手の中でも松川未樹さんは、その個性的な歌声と表現力で独特の存在感を示しています。
5月に発売されたこの『冬晩歌』は、彼女の表現力を十分に活かした曲作りがされていると思います。ちなみに『冬挽歌』ではなくて『冬晩歌』です。
歌詞を見れば「夕日が落ちて日が暮れて しあわせ欲しいと夜が言う」とあるように、男女の情感を擬人法を用いて夜が語っているように表現しています。だから「晩歌」なんですね。
イントロから荒涼とした冬の雰囲気が伝わってきます。「ヒュルリー ヒュルヒュルリー」という擬音語が効果的に使われています。ラストに「春よ来い」の童謡の一節が入っているのも印象的です。
気軽にカラオケで歌える曲調ではないかもしれませんが、それだけにうまく歌えば大変聴き映えのする曲だと思います。
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