今回取り上げるのも男性演歌歌手で、これで4人連続になります。今回は若手の演歌歌手、二見颯一さんで現在25歳、いわゆる演歌第七世代と言われる一人で、彼はその中でも幼い頃からの民謡の経験があって歌唱力はしっかりしています。
彼は「やまびこボイス」のキャッチコピーで、目標の歌手が三橋美智也さんというのもなるほどと思わせます。
そういった持ち味をいかして、2019年のデビュー曲『哀愁峠』以来、望郷演歌を着流しで歌うイメージがありました。そして昨年は『0時の終列車』『君恋列車』と鉄道ものの演歌で新境地を開き、今回の10月25日発売の新曲『罪の恋』では不倫のラブソングというまた新しいジャンルに挑んでいます。
『罪の恋』ってストレートに不倫の重苦しいイメージがあるようなタイトルですが、曲調は意外に明るい感じでテンポも軽快で、やはり昭和歌謡を思わせるレトロ感覚に満ちています。
この曲は男性主人公の男歌ですが、歌詞には「いけないわ いけないわ」という女性の言葉が出てくるのが一番の特徴で、これが聴かせどころにもなっています。これは不倫の恋の相手である年上の女性の気持ちを歌っているわけですね。
作詞は麻こよみ氏で、原田悠里さんの『津軽の花』、森山愛子さんの『会津追分』など多くの演歌を書いている方です。
作曲は演歌作曲のベテラン、水森英夫氏です。
メロディーは親しみやすい感じで覚えやすいと思いますので、カラオケで歌うにもいいでしょう。
演歌ファンを中心に男女を問わず、広くおすすめしたい一曲です。
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