購入したCDで大城バネサの『シベリア鉄道』を繰り返し聴いた。今回は歌詞について書いてみたい。いいと思うのは1番の歌詞だ。2番はモスクワ広場、キーロフ・ペルミといった固有名詞を入れ、3番は民族楽器バラライカで、いずれもロシアを直接表現している。1番はそういった名詞はないけれど、シベリアの荒涼とした大地の情景が浮かぶ。また、感情面での悲しみから希望への転換があり、それが荒野を突き進む鉄道の情景とあいまってこの曲のスケールを大きく感じさせている。
NHK-FMの「歌謡スクランブル」は演歌・歌謡曲の新曲特集で、初めて聴く曲が多かった。3曲目にかかった小沢亜貴子の『東京エレジー』が印象に残った。妙になつかしい感じがする。これは昭和歌謡の気分そのものだ。西田佐知子のイメージだろうか。そういえば『東京ブルース』という曲があった。小沢亜貴子という歌手はこれまであまり知らなかったが、低音をうまく生かして、この曲のうらぶれた気分をうまく表現していると思う。アレンジもトランペットやサックスが効果的に使われている。
前回に続いて、私が歌手・竹川美子を初めて知った昨年2月10日のNHK歌謡コンサートのことを書いてみたい。歌もさることながら、私に彼女を強く印象付けたものは、持ち歌『江釣子のおんな』を唄う前のトークであった。こういうとすごく上手に気の利いた話をしたように聞こえるが、そうではない。彼女は緊張した面持ちで、「日本人の心を唄う歌手になりたいという気持がありまして、和の基本を身につけるために、三味線や日本舞踊を勉強しているんです。」と何とか前もって考えていたことが言えたという感じだった。でもそこから伝わってきたものは、ひたむきさ、まじめさ、一途な気持ち、そういった好意的なものばかりであった。思わず「がんばれよ」と励ましたくなる何ものか、輝きを内に秘めた原石の持つ魅力のようなものを彼女に感じたのであった。
今月26日に発売される大城バネサの新曲『シベリア鉄道』を、先日放送された「演歌百撰」のビデオで聴いてみた。「シベリア」というテーマが目新しく、バネサの持つエキゾチックなムードがこの曲の異国情緒と合って、なかなかいい感じに仕上がっている。
実はこの曲は12月11日の大阪恵比寿堂店頭キャンペーンのときに店に流れていたが、発売まで間があるせいか、残念ながら本人の生歌は聴けなかった。
これはあまり演歌という感じではなく、昭和40年代の歌謡曲を思い起こさせる。欧陽菲菲の『雨の御堂筋』、朱里エイコの『北国行きで』あたりの路線といえるだろうか。
走破に7日間も要するという世界最長のシベリア鉄道、そのスケールの大きさにふさわしいバネサの力強い歌唱である。
実はこの曲は12月11日の大阪恵比寿堂店頭キャンペーンのときに店に流れていたが、発売まで間があるせいか、残念ながら本人の生歌は聴けなかった。
これはあまり演歌という感じではなく、昭和40年代の歌謡曲を思い起こさせる。欧陽菲菲の『雨の御堂筋』、朱里エイコの『北国行きで』あたりの路線といえるだろうか。
走破に7日間も要するという世界最長のシベリア鉄道、そのスケールの大きさにふさわしいバネサの力強い歌唱である。
いま、一人の若手女性演歌歌手に注目している。その名は竹川美子、平成15年5月に『江釣子のおんな』でデビューして、まだオリジナル曲はこれとカップリングの『日本列島華舞台』の2曲しかない。
私がこの歌手に注目するようになったきっかけは、昨年2月10日のNHK歌謡コンサート「輝け!期待の新星たち」に出演したときだった。素朴な絣の衣装を身にまとい、吉幾三氏の紹介コメントで登場して初めて唄ったのが、あいさつ代りのカバー曲『恋舟』であった。この曲で中学生時代にNHKのど自慢でチャンピオンになっただけあって、まさに自家薬籠中の曲という唄いっぷりであった。こうして私と、歌手「竹川美子」との接点が始まったのであった。
私がこの歌手に注目するようになったきっかけは、昨年2月10日のNHK歌謡コンサート「輝け!期待の新星たち」に出演したときだった。素朴な絣の衣装を身にまとい、吉幾三氏の紹介コメントで登場して初めて唄ったのが、あいさつ代りのカバー曲『恋舟』であった。この曲で中学生時代にNHKのど自慢でチャンピオンになっただけあって、まさに自家薬籠中の曲という唄いっぷりであった。こうして私と、歌手「竹川美子」との接点が始まったのであった。