♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

大黒裕貴のこと

2006年05月14日 | 演歌・歌謡曲
★新曲『氷酒』が出た大黒裕貴については、いろいろと思い起こすことがある。私が若手演歌歌手を応援するようになった一つのきっかけともなった歌手である。

★私が初めてこの歌手のことを知ったのは、3年前の4月1日のNHK歌謡コンサートだった。坂本冬美が復帰後初の出演ということで注目していたその回に、2週にわたって若手歌手を応援する新コーナーの一番手として出てきたのが、大黒裕貴だった。唄った曲は発売されたばかりの『ほっといてんか』で、いかに当時の彼女への期待が大きかったかがわかる。そのときは元気のいい若手だなと思ったくらいで、大して気にも留めなかった。その後、あさみちゆきの登場により若手歌手への関心が高まっていた頃、ヤフー掲示板を通じて大黒裕貴の熱心なファンであるS氏と交流する中で、彼女を始めとする多くの若手演歌歌手を知り、応援するようになった。

★そんな中で、おととしの1月に出た『越冬平野』は、初の和服衣装で本格演歌と熱い期待を持った。でもテレビで見たのは、若手歌手10人が出たおととし3月10日のNHK歌謡コンサート「聴かせます!演歌最前線」のトップバッターのときだけ。生ではたまたま10月に2回聴く機会があった。
昨年2月に出た『夕月みなと』のほうが曲としての出来はよかったと思う。その頃、S氏は入院され、その後闘病むなしく亡くなられるという悲しいことがあった。

★彼女の唄い方や声を聴いていると、演歌より歌謡ポップス向きだと思う。それでも、アイドルのような顔立ちと衣装で、哀感ただよう演歌をひたむきに唄い続ける彼女を見ていると、励ましたくなる。ある意味ではそんな不思議な魅力を備えている歌手だと思う。
黒木梨花としてデビューして7年、年齢の割にはキャリアも長い。このへんで幸運の女神が微笑みかけることを祈りたい。

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演歌百撰の若手3人

2006年05月11日 | 演歌・歌謡曲
★「演歌百撰」に若手歌手3人が出るというので、期待を持って見た。
特に竹島宏、大黒裕貴は、最近見ていなかっただけに、初めて聴く新曲をどのように唄うのか興味があった。

◎『陽のあたる場所』 竹島宏

ムード歌謡ではあるが、聴いた感じでは野口五郎の曲のようなイメージがあった。
アイドル歌手のようなルックスの彼には、これまでの曲よりは似合っているのかもしれない。声にもう少し伸びがあればと思った。私は彼の『函館哀愁』と『札幌えれじぃ』をよくカラオケで唄ったが、『昼顔の花』は唄ったことがない。この新曲は覚えたいと思う。

◎『氷酒』 大黒裕貴

「ひざけ」と読むのかと思っていたら、「こおりざけ」だった。彼女もアイドルのような風貌であるが、その割には暗い曲が多く、この新曲もそうだ。イントロはレトロな雰囲気である。彼女については『夕月みなと』のときも感じたことだが、もう一つ歌唱がこなれていないように思う。そこがまたこの歌手の不思議な持ち味と言えなくもない。応援したくなる素養というか、ムードを持っている。
それから衣装のことだが、下着を連想させるような感じで品がないし、似合っていないと思う。

◎『惚れた 惚れたよ』 小村美貴

前にも書いたとおり、若手女性の中ではあまり好きではない彼女である。だが今度見て、少しは「好き」の方に針がふれたようだ。元気のよい男歌が、彼女の持ち味にぴったりである。衣装もこれまでよりいい感じ。『やっぱり大阪』では体操みたいだと思った振りも、今回はやや控えめである。
まあ、ほめるのはこれくらいにしておこう。
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歌謡コンサート・にしん登場

2006年05月09日 | 演歌・歌謡曲
★例年この時期にNHK歌謡コンサートでは、母の日にちなんだ曲を特集する。きょうの放送もご他聞に漏れずそうだった。私は基本的にこの手の歌は苦手で、肉親愛をテーマにしたものを聴くのは、何となく気恥ずかしい。最近の例外は、島津亜矢の『帰らんちゃよか』、森山愛子の『風樹の母』くらいだ。

★というわけで、きょうは歌コン金メダルに登場の「にしん」だけが目当てだった。
申し訳ないが他の歌手・曲は一切取り上げない。
ところで「にしん」は歌コン初出演が歌コン金メダル!? 「輝け!期待の新星たち」はもうやらないつもりだろうか。以前はまず新人特集でお披露目して、しばらくして2週連続応援コーナーに登場との手順があった。もうそんな手順も何もなくて、片っ端から若手・新人を歌コン金メダルに引っ張り出して、1コーラスだけ唄わせ続けるのだろうか。

★きょうの救いは「にしん」のキャラが明るくて、観客にウチワを上げさせて%が出るあの場面もあまり緊張感がなかったこと。江戸っ子、下町の気風のよさが出ていた。
小田切アナと小林幸子も、前に見た前川清のときに比べ、トークも控えめでよかった。
『TABOO』をテレビで初めて聴いたわけだが、1コーラスだけでは何とも物足らない。それでもエンディングで二人が前に出てきてダンスのおまけがあったので、まだましだった。ピンクのドレスもなかなかいい感じだった。バラードなのでどんな振りをするのかと思ったが、意外と派手だった。やはりライブ向き、テレビ向きなのだろう。
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味のあるベテラン

2006年05月08日 | 演歌・歌謡曲
★私は見てのとおり、このところ演歌・歌謡曲の歌手は若手中心に応援しており、ベテラン歌手で例えば歌謡コンサートやBS日本のうたに常連で出てくるような歌手の多くは、あまり応援する気にならない。というか好きな歌手よりどちらかといえば嫌いな歌手のほうが多い。しかしながら、個性を持ってマイペースで頑張っているようなベテランには共感する。
前回は若手を取り上げた4月24、25日の歌謡スクランブルで紹介された中に、そんなベテランが二人いた。

★一人は金沢明子。かつてのちょっとした若手民謡ブームのおりの中心人物で、ジーンズルックでよくテレビに出ていたのを思い出す。新曲は『ほんま云うたら何やけど』とタイトルからしてズバリ大阪弁の浪花演歌。彼女の浪花ものは初めてとのことだ。
聴いていて楽しく、ほんのりした気分になる曲である。

★そしてもう一人が、『帰ってこいよ』で有名な松村和子。3年ぶりに出した新曲『天』は、彼女の張りのある声が生きた、迫力のある根性演歌である。ここらで一発屋のイメージを払拭して、ベテランここにありと存在感を主張してほしいものだ。
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若手の新曲

2006年05月06日 | 演歌・歌謡曲
★4月24日と25日に放送された「歌謡スクランブル」の新曲特集を、改めてゆっくり聴き直してみた。
その中で若手歌手中心に、気になった曲をコメントしてみたい。

◎『北ターミナル』 岩出和也

前作『北フェリー』に続く北シリーズで、二番煎じのようにも思えるが、なかなかどうしてうまく作られたいい曲だと思う。岩出和也はくせのない、いい声をしているし、唄い方も中庸を得ていて好感が持てる。
6月にはキング移籍後初のベストアルバムが出るとのことで期待している。


◎『東京ロスト・ラブ』 青山ひかる

「第二の美川憲一」とのふれ込みで、中性的なルックスが話題になっているようだ。
曲はムード歌謡、それもムードコーラス風で、彼の声、唄い方を聴いた感じはロス・プリモスを思い起こさせる。話題性はあるかも知れないが、キワ物的なのでどうかなというのが正直なところ。


◎『歌姫』 沢田美紀

デビューシングル『タイムマシンの恋人』もなかなか味のある歌謡曲でよかったが、この新曲もそれ以上にいい曲だ。荒木とよひさ氏の歌詞が、揺れる女心をうまく表現し、それを沢田美紀が優雅に歌い上げている。


◎『花吹雪・恋吹雪』 鹿島ひろ美

TVアニメ「落語天女おゆい」のエンディングテーマとのこと。アニメのほうは見たことがないが、そのことは別にして、大変聴きごたえのある曲であり、鹿島ひろ美の熱唱がさえている。彼女は本当に歌がうまいと実感する。もっと評価されるべき歌手だと思う。

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