♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

椎名佐千子・終着ノサップ

2007年09月16日 | 演歌・歌謡曲

★椎名佐千子さんは、『ご意見無用の人生だ』でレコード大賞新人賞受賞という華やかなデビューから5年になりますが、その後は並み居る若手演歌歌手の中で、今一つ頭角を現すことができない感じでした。

★デビュー曲は元気いっぱいの「ど演歌」でしたが、途中から抒情演歌路線になり、前作『おじぎ草』では幸せ演歌と、色々なスタイルを模索するかのようでした。
そして今回の新曲『終着ノサップ』は歌謡曲路線で、彼女の師匠でもある作曲の鈴木淳氏によると、演歌の嫌いな人にも聴いてほしいとのことです。確かにこれまでの彼女の曲とは一味違っていて、それでいてすごく彼女にマッチしているいい曲だと思います。

★内容は失恋して北の果てに旅する女性の心情を歌ったもので、よくあるパターンなのですが、椎名さんの歌唱は気負いなく、哀しみとそれを乗り越え生きていく意志をうまく表現しています。

★平成16年3月に、NHK歌謡コンサートで若手演歌10人が勢ぞろいする特集がありました。そのとき椎名さんは「今一番ほしいものは?」のアンケートに「ヒット曲」と答え、まわりの歌手にも「ねえ、ヒットほしいですよね」と同意を求めていました。この『終着ノサップ』が、そんな彼女の希望をかなえる大ヒット曲になればいいですね。

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あさみちゆき・聖橋で

2007年09月14日 | 演歌・歌謡曲

★この『聖橋で』は、11日のNHK歌謡コンサートで、あさみちゆきさんのギター弾き語りにより全国に流れました。この曲は、先月1日に惜しくも亡くなられた阿久悠氏の作詞で、特に内容が阿久悠氏の青春時代をテーマにしているとのことで、脚光を浴びています。

★今年2月に発売された彼女のサードアルバム「あさみのうたⅢ」は、すべて阿久悠氏の作品で話題となりました。その2曲目に収録されている『聖橋で』が、今回ニューアレンジで、新しくレコーディングしてシングルバージョンとして世に出ました。

★歌詞の中では何といっても、「だからわたしは鬼になる」のフレーズに強烈な印象を受けます。愛するがゆえに冷たく突き放す。この感情を彼女は実にうまく歌い上げています。さすがは阿久先生が見込んだだけのことはあります。歌謡コンサートのインタビューでも彼女が言っていたように「歌をお手紙だと思って、お客さんのもとに大切に届けてほしい」との先生の言葉どおり、聴く者の心に訴えてきます。

★4年前に私が初めて彼女をテレビで見たときに、スケールの大きな歌手になると感じたインスピレーションが、ますます現実になってきたと実感します。「公園の歌姫」が21世紀の大歌手として飛躍することを、熱い心で期待しましょう。
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北野まち子・哀愁岬

2007年09月09日 | 演歌・歌謡曲

★この北野まち子さんは、平成元年にデビューされていますから、もうかなりのキャリアなのですが、これまで私にとっては「そういえば名前を聞いたことがある」くらいの認識が正直なところでした。

★この『哀愁岬』が有線でブレイクしているとの情報で、改めて聴いてみると、これがまた実にいい曲ではありませんか。もともとは綾世一美さんの歌で20年前に出た曲で、今回リメイクされたとのことです。タイトルには地名が入っていませんが、北海道の野付半島が舞台になっています。

★曲調は演歌というよりはドラマチックな歌謡曲で、イントロからして荒涼とした北の風景が浮かんでくるようです。カラオケでも人気曲になるような気がします。
内容的には、恋しい相手に帰ってきてほしいと切なく呼びかけるもので、彼女の歌唱にはその情感をストレートに伝える力を感じます。
またまた注目すべき中堅どころの逸材が浮上してきたとの実感があります。

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笹ゆり佳・おんな三百六十五日

2007年09月08日 | 演歌・歌謡曲

★演歌と一口に言っても、色々なタイプのものがあるわけですが、この『おんな三百六十五日』はノリノリのパンチのきいた「ど演歌」といえるでしょう。唄っている笹ゆり佳さんは二十歳になったばかりの新人です。

★グッドウェーブのサイトの新人紹介コーナーによると、奈良県大和高田市出身で、2004年の日本歌謡音楽祭で最優秀歌唱賞を受賞し、クラウンより自主盤発売、企業のCMにも起用されるとあります。当時はまだ16、7歳ですから大したものです。力のあるチャーミングな声をしていますから、それが買われてCMにも起用されたのでしょう。

★この曲の歌詞ですが、「色気三分に 愛嬌七分 後は自慢のこの若さ」と、まさに彼女自身を唄ったような内容です。ルックスも元気いっぱいのイケイケギャルといった感じです。

★この曲はパソコンテレビGyaOの「歌える♪カラオケ」に配信されていて、私がこの曲に注目したのも、それがきっかけでした。
こういった若さあふれる新人が、低迷する演歌界にカツを入れてくれたら面白いと思います。

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大黒裕貴・瀬戸歌

2007年09月03日 | 演歌・歌謡曲

★可愛いルックスが売りの若手演歌歌手、ユッキーこと大黒裕貴さん。「氷酒」以来1年3ヶ月ぶりに、満を持してといった感じで新曲が出ました。

★以前にも書いたと思いますが、私が若手演歌歌手に興味を持つきっかけを与えてくれたのが、4年前にネット掲示板で知り合ったユッキーの熱烈なファンの方でした。その方は残念なことに一昨年ご病気で亡くなられたのですが、私がこのブログを続ける意欲も、その方の演歌にかける思いの一端を受けつがせてもらっているような気がします。

★それはさておき、この「瀬戸歌」は彼女にふさわしい曲という印象を受けます。気負いがなく、等身大で唄っているように感じます。
舞台は尾道。自分は故郷に残って、東京へ出てゆく彼に思いの丈をぶつけます。「瀬戸の他には なんにも知らん」のフレーズに、生まれ故郷をこよなく愛する気持ちが凝縮されています。「なんにも知らん」は関西弁と同じで親しみを感じます。サビの「あなた 行かないで」の部分の感情表現は、ユッキーの真骨頂といえるでしょう。

★また、今回はジャケ写もすばらしい出来映えです。遠くを見つめるようなユッキーの横顔が魅力的です。タイトルの文字を小さめにさりげなく配しているのがいいです。
試行錯誤を繰り返しつつ、成長を続ける大黒裕貴さんには、この曲で大きく飛躍してもらいたいと願っています。
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