8時起床。いつもの癖で、娘を踏まないように周囲に注意を払いながら身体を起こす。1人で起きると、何とも不思議な感じがする。
朝食は昨日のおでんの残り。冷蔵庫で一旦冷やしたため、味が濃くなっていて美味しい。
洗濯をしてから、10時過ぎに家を出る。今日も、昨日に引き続いて保育園散策である。今日は地下鉄の岸根公園駅まで歩き、1駅乗ってお隣の片倉町へ。ここにはかつて付き合っていた彼女が住んでいたことがあるので、土地勘はそれなりにある。地上へ出るための急階段をのぼりながら、そうそう、ここの階段が大変だったんだよなーなどと懐かしむ。
片倉町では、3ヵ所を訪問。内1ヵ所は来年4月新設の保育園のため看板等も出ておらず、役所発行の地図や資料の住所を見ても場所がわからなかった。少なくとも、園庭があるような施設もないし、これから設置できるような土地も見当たらない。また、もう1ヵ所の小規模保育施設が、なんと昔の彼女が住んでいたマンションの1階に入っていた。当時は確か学習塾が入っていたと思うのだが。その彼女はもうとっくに引っ越しているので何の問題もないのだが、ここに通わせるのはなぜか少しだけ後ろめたい気持ちになる。
続いて、三ッ沢上町駅へ。ここでは1ヵ所を訪問。駅から近い施設で、三ツ沢公園という大きな公園も近いので、お散歩の場所には困らなそうだ。
隣の三ッ沢下町駅までは近いので、歩くことにする。横浜は、外部の人からすると都会のイメージがあるだろうし、私も今の職場で働くようになるまではそう思っていたのだが、実際には結構緑の多い街である。ちなみに、横浜市には「横浜みどり税」なる税金があって、それを元に「樹林地を守る」「農地を守る」「緑をつくる」の3分野からなる「横浜みどりアップ計画」なるものを推進している。その考え自体には賛成だし、緑を守ることの重要性は一応理解しているつもりだが、そのために税金を増やすのはいかがなものだろうかとも思う。特に、とんでもなく良い場所にとんでもなく大きな新庁舎を建設中のところなんかを見てしまうと、その思いが強くなる。というか、緑を守るのも、市庁舎を豪華にするのもいいけど、それより先に中学校で給食を出そうよ。中学校に給食がないなんて、考えられないでしょ。市長をはじめとする政治家が馬鹿なのは間違いないが、奴らは一般市民の生活とはかけ離れた生活を送っているんだろうから、まあ仕方ない。本質的には、そんな馬鹿を選んでいる我々市民が馬鹿なのだ。頼むから、次の市長選では中学校の給食を争点のひとつにしてください。
三ッ沢下町では、3ヵ所を訪問。内2つの保育園は大きくて園庭も広く、送迎用の駐車場も用意されていた。ここに通うことになった場合は、車で送迎するというのもひとつの選択肢になるかもしれない。
最後の1ヵ所が反町に近いところにあったので、勢いでそのまま横浜駅まで歩くことにする。かつて東横線の線路があった遊歩道を歩き、途中で京急線の神奈川駅を越えていく。道中にはトンネルもあったりして、昔はここを電車が走っていたのかと思うとワクワクした。今はもう何てことはないトンネルと道なのだが。これは鉄道マニアの性である。
横浜駅の手前で、2ヵ所を訪問。そこから横浜駅までの距離を実際に歩いてみてから折り返し、今度は海側の1ヵ所へ向かう。この施設へは「横浜ベイクォーター」という大型ショッピングモールを通り、更に奥にある高層マンションエリアに入っていかないといけない。周りは明らかに高級そうなマンションとショップだらけ。施設自体も高層ビルの中にあって、部外者は入ることさえできず、自分の目で施設の様子を確認することはできなかった。駅からも遠いので優先順位はかなり低いが、万が一ここに決まったら、他の子どもたちの親御さんとの格差に悩んだりするのだろうか。いや、そもそも金持ちは子どもを保育園には預けないか。
高層マンションエリアの川沿いに出ると、とてものどかな公園になっていた。長いこと横浜で働いているが、こんな場所があったなんて知らなかった。
もう1ヵ所、横浜駅周辺の保育園を訪問する。こちらは打って変わってごちゃごちゃした雰囲気の中にあり、ある意味身の丈にあった感じだった。駅からも近いし、先のところよりはこちらのほうが優先順位は高いだろう。
横浜駅に戻って京急線に乗り、仲木戸駅(JR東神奈川駅と隣接)で下りる。ここには来年4月から新設される保育園があり、その場所を確認してみたところ、駅からとても近かった。現場はまだ更地だったが、それなりに広そうな感じである。
これで、候補に挙がっている保育園全ての訪問が終了。今日だけで一気に12ヵ所も巡ったので、さすがに足がパンパンだ。この時点で、万歩計の数値は15000歩を超えていた。
新横浜へ戻り、ペペ(新横浜プリンスペペ)に入っているハワイアンレストラン「モクオラディキシーダイナー」で昼食。前々から気になっていたお店だ。注文は、ランチプレートのサーロインステーキがメインのもの。セットでピンクレモネードもつけた。プレートには、メインの他にサラダやご飯、甘い揚げパン、小さなジュースなどが入っていて、思っていたよりもボリュームがあり、味も美味しかった。メインのステーキも期待以上の味だったが、きのこソースの塩辛さが少し強いかもしれない。
15時前に帰宅し、テレビで競馬を観る。今日は、3歳牝馬の3冠レースの最終戦、秋華賞(京都競馬場、芝、内回り2000m)である。今年の秋華賞は例年とは盛り上がりが違う。G1レース7勝の名牝・ジェンティルドンナ以来、6年振りに三冠牝馬が誕生するかもしれないのだ。初戦の桜花賞(4月、阪神競馬場、芝1600m)、2戦目のオークス(5月、東京競馬場、芝2400m)を強烈な強さで圧勝し、秋はぶっつけ本番でここへ挑んできた馬、アーモンドアイ。単勝オッズは1.3倍。ぶっちぎりの1番人気である。普段は大本命とされている馬を軽視する傾向にある(俗に言う「穴党」な)私も、このレースは彼女に取って代わる他の馬が思い当たらないので、もはや馬券を買うことすら諦めた。このレースで儲けようと思ったら、限りなくゼロに近い確率の大穴馬券を買うか、人気の高い(オッズの低い)買い目に大金を投入するかのどちらかだ。だから、私のように対抗馬も見つける力もなく、お金も持っていない人間は、見るだけなのだ。
このレースで、アーモンドアイは再びとてつもない強さを見せつけた。スタートがいまいちで後方に位置し、しかもスローペースで前にいる馬たちが有利な展開だったにも関わらず、最後の直線で大外に出し、鞍上がゴーサインを出してからの末脚が半端なかった。本当に一瞬で前にいる馬たちをゴボウ抜きして、余裕で牝馬三冠を達成してしまった。日本競馬史上5頭目という素晴らしい快挙なのだが、いとも簡単にやってのけてしまった感がある。これは明らかにモノが違う。次走は牝馬限定G1のエリザベス女王杯ではなく、ジャパンカップで文字通り日本一を目指すそうだから、今から楽しみで仕方ない。アーモンドアイはもちろん、国枝厩舎の皆さんも、ルメール騎手も、おめでとうございます。ここまで大本命視されるとプレッシャーもあったでしょうが、引き続き頑張って、また素晴らしいレースを見せてください。
夕飯は、生協で届いた牛肉を炒めて食べる。妻がいないと、食卓から彩りが消え、食生活が一気に不健康になる。でもまあ、妻は明後日には帰ってくるので、それまでは好き勝手に食べたいものを食べてしまおうかしら。