8時起床。若干の立ちくらみこそあったが、身体のだるさは消えた。良かった。
11時前に家を出て、保育園散策に出掛ける。前回で一段落、と思っていたのだが、いざ優先順位をつけるタイミングで「もう少し幅を広げておいたほうがいいのかな」と不安になり、新横浜から通勤経路とは反対方向、鴨居と中山も選択肢に入れることにした。
まずは、中山へ。新横浜から電車で10分弱。まあ許容範囲内だろう。回ったのは5ヵ所で、どこも十分通える距離だった。その中で2ヵ所、線路沿いで並んでいるところがあって、電車オタクとしては、自分が預けられるならここがいいなと思った。ただ、施設の目の前にある踏切がタイミングによってはなかなか開かず、時間が読めないこともわかった。距離的に電車が中山駅に止まっている段階から遮断機が下りてしまうし、中山駅は各駅停車と快速列車の待ち合わせが行われる駅なので、場合によっては3本や4本連続で電車を待つことになる。少し遠回りをして踏切を避けるか、迷うところだ。
最後の1ヵ所を見に行く途中で見つけた中山駅近くの裏道にある喫茶店「バウハウス」に吸い込まれる。店構えからして、良い喫茶店の雰囲気が出ている。店内に入ってすぐ、その予感は確信に変わる。なんだこの落ち着いた空間は。注文は、珈琲(コロンビア)と小倉トースト。珈琲は、いかにも老練なマスターが1杯ずつ豆から挽いてくれる。出てきた珈琲は、心地よい香りとすっきりとしたコクのある、変な苦みや雑味の全くない、それは美味しいものだった。1口飲んだ瞬間にこれほど「おっ」と思わされた珈琲は初めてだ。小倉トーストも、厚めでほのかにバターの香るパンそれ自体でもかなり美味しいのに、そこにねっとりとした甘いこし餡をつけることで、思わず笑みがこぼれてしまうほどの味になった。凛々しくも柔和なマスターの人柄や、集まっている常連さんらしきお客さんたちの醸し出す雰囲気も含め、これは喫茶店部門で今年一番の大当たりだ。
鴨居駅に移動し、4ヵ所を見て回る。1ヵ所を除いては駅からとても近く、施設としても充実している。
新横浜へ戻り、ウインズ新横浜(JRA場外馬券売場)で、今日の菊花賞の馬券を購入。「馬の状態はいい。あとは(鞍上の)戸崎次第」と言い切った藤原調教師に乗っかってエポカドーロ(3番人気)と、「京都の長距離といえば武豊」ということでユーキャンスマイル(10番人気)の2頭を軸に三連単を買った。
「星乃珈琲店」に寄り、昼食をとる。注文は、窯焼カレーとレモネード。カレーというよりはカレー味のドリアという感じだろうか。卵とチーズのおかげか、辛さはほとんど感じない。
帰宅し、娘と一緒にテレビで菊花賞を見る。結果、馬券は外れた。軸のうちの1頭、ユーキャンスマイル(10番人気)は予想通り武さんのエスコートで見事3着に入り、相手に入れていたM.デムーロ騎手騎乗のエタリオウ(2番人気)が2着に来たのだが、もう1頭の軸にしていたエポカドーロ(3番人気)が最後の直線で力尽きた(8着)。優勝したのは、C.ルメール騎手騎乗のフィエールマン(7番人気)。これは完全に予想外。完敗である。蓋を開けてみれば、「デムルメ豊」(「デムーロ、ルメール、武豊を買っておけばいい」という最近流行りの格言)じゃないか。それにしても、今日のルメールの騎乗は一段と上手かった。彼が鞍上じゃなかったら間違いなく勝てなかっただろう。さすがの一言に尽きる。
ただ、今回の菊花賞は序盤のペースがあまりに遅すぎて、スタミナや長距離適正はあまり関係のない、最後の直線でのヨーイドン(瞬発力勝負)になってしまった。それでは長距離レースの意味がない、と個人的には思う。原因は、声高に逃げ宣言をしていたにも関わらずスタートで失敗して逃げられなかったアイトーン(16着)と、その馬が来ないために単独の逃げになり、想定外にスローペースにしてしまったジェネラーレウーノ(9着)だろう。どちらも瞬発力勝負では分が悪いのに、結果的に自らそういう展開を作ってしまった。前半の1000mが62.7秒というのを知った瞬間、「馬鹿!何やってんだよ」と思ったのは私だけではあるまい。こればかりは別に誰が悪いわけではないし、そういう展開も考慮して馬券を買うべきなので、自分が馬券を外したことについては何の文句もない。ただ、それでもやはり、長距離レースではスタミナ勝負が見たい。それでなくても昨今の日本競馬界では瞬発力が重視され、スタミナや長距離適正のある馬が評価されず、それゆえこの菊花賞や春の天皇賞の価値が低下しているという現状がある。だからこそ、普段はあまり日の目を見ないタイプの馬たちの晴れ舞台は大切にしてあげて欲しい。そうじゃないと、後世に残る血統の広がりという点においても損失が大きいと思うのだが。
帰りに妻へのお土産で買ってきた「クリスピー・クリーム・ドーナツ」を食べる。時期的に、ハロウィン限定商品を中心に買ってみた。相変わらず、良い意味でめちゃくちゃな甘さだ。
夕飯は豚の角煮や蓮根餅など。妻の作る煮物は美味しい。
夜、保育園申込の優先順位を検討する。妻と話して、思っていた以上に順位の変更があった。やはり、実際に歩いて現地をこの目で見てみると、書類やネット等の情報だけではわからない良い点や悪い点が見えてくるものだ。申請書類も大半が完成した。あとは、職場からもらう書類が届くまでの時間を使って、最終的に優先順位を確定するだけだ。あとひと踏ん張りである。ただまあ、この申請が終わると、今度は全てに落ちた時に備えた認可外施設のチェックが始まるのだが。