久しぶりの二郎。
二郎亜流系は食べていましたが、オリジナルの二郎は久しぶり。
フランス革命でその豪華な暮らしが槍玉に挙げられたマリー・アントワネットも
「パンが無ければ二郎を食べればいいのに」
という言葉を残しております(嘘です)
12人ほどの行列、20分ほど並んでの入店。
店に入る際、ドアのところにこんな。
もう品川二郎も10年なんですね。
お疲れ様です。
お腹が空いていたので、「大」を一瞬だけ思いましたが、思い直して「小」の食券を購入。
思うところあって味付け玉子の食券も購入。
蛇足ですが、この「小」はいわゆる普通盛りのことで、「大」は当然大盛りです。
ついでに説明しておくと、「豚」は他のラーメンで言うところのチャーシューなのですが、二郎のそれは完全に煮豚。
スープで煮込んで、醤油とみりんのタレに漬け込まれて、この豚が出来ます。
このタレはもちろん、カエシとしてスープの味付けに使われます。
この「豚」お店によって変わりますが、通常2~4個乗ります。
これが「小豚」など「豚」を付けると4~6個、更に「豚ダブル(または単に「ダブル」)」になると8~12個、トリプルがあるお店もあります・・・。
そして、これは二郎のルール&呪文の説明。
スープを注ぎ、茹で上がった麺が入り、豚2~4個、ヤサイ乗り、通常の二郎が出来ますと、「ニンニク入れますか?」とか「トッピングは?」とか聞かれるので、その際に、上記のトッピングを希望します。
一通り説明しておくと
そのままでよい場合は「普通で」といえばそのままの二郎が出てきます。
ヤサイの増量をしたい場合には「ヤサイ」
ニンニクの増量をしたい場合には「ニンニク」
スープの背脂を増やしたいときには「アブラ」
味を濃い目にしたいときは「カラメ」
これを複合すると、
「マシマシニンニク(訳:ヤサイ増量の更に増量にニンニク乗せ)」
なんて感じになります、
お店によりますが、バリエーションとしてヤサイを更に増やしたい場合は「マシマシ」
ニンニクを更に増量したい場合は「ニンニン」(ハットリくんか!?)
背脂をもっと!「アブアブ」
味をもっと濃く「カラカラ」
なんてのも使えるようです。
更にその昔、食券が確立されていなかった頃はラーメンの種類もつけて言葉で伝えていたため、
「ショウダブヤサニンニクアブカラカラ(訳:普通盛り、豚肉ダブル、ヤサイ、増量ニンニク乗せ、脂増量、味濃い目の更に濃い目)」
なんて初めて独り出来た人には絶対に頼めないような呪文が唱えられていました。
今はずいぶん解り易くなったと思います。
ただし、ここから先が更にローカルルールで、店によってはヤサイ増量などが認められていなかったり、店主の機嫌が悪かったりすると「入りません!」とピシャリと断られたり、無視された挙句、逆に減量されて出てくることもあります。
「二郎は一日にして成らず」
これを肝に銘じておきましょう。
そして、この品川二郎のトッピングコールのタイミングなのですが、なんと・・・
アイコンタクト・・・
二郎が出来上がったところで、運ぶお客さんの方に視線をくれるので、息を合わせて希望を伝えます。
何度か来て、知ってはいるものの、緊張の瞬間ですな。
自分のロットらしい二郎が出来ると、カウンター向こうの接客中心の店員さんを睨むように凝視・・・・視線をくれて軽く頷いたように感じた瞬間に、
「ヤサイニンニク(ヤサイ増量、ニンニク乗せ)」
この注文が通ったかどうかが微妙なのですが、品川店ではその後、今度はその店員さんが、作り手の店員さんに
「ハイぃ~○番(多分席番号)さんヤサイニンニクぅ~」
と伝えてくれるので、間接的にですが、注文を確認することが出来ます。
さて幾多の困難を乗り越えてやってきました「ショウヤサイニンニク」
素晴らしいヤサイのモッコリ・・・
そして脂水スープ。
下に沈んでいる麺を引きずり出して、ヤサイや豚とひっくり返す通称「天地返し!」
二郎がよく登場するSAMさんのブログ「そうスラ・ダ2」で紹介されているのを、やってみました。
SAMさんどもです。
やや固めというか、固い麺は脂水を吸って食べごろ。
やはり二郎は美味い。
そして、美味いだけでなく
麺→炭水化物
豚→たんぱく質
脂水→油分
ヤサイ→ビタミンと食物繊維
ニンニク→スタミナ増強、抗酸化作用
とこのように、人間に必要な栄養がすべて入った究極の食事であると思うのですが・・・・この愛すべき二郎が、メタボ促進や先人病促進剤の様な言われ様は心外であります。(あくまで個人的な見解です)
それにしてもやはり、二郎は舌で味わうというより、その退廃的な雰囲気と閉鎖的なプロセスがあってこそ、という気がします。
この二郎が、爽やかな店員さんの、素晴らしい接客で出てきたらそのギャップに萎えちゃうからねえ。
ごちそうさまでした。
ではでは
【地図】東京都品川区北品川1-18-5
【参考ブログ】~そうスラ・ダ2~
■ラーメン屋成功論
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