木曜日の午後アイオワに帰る私が家を出る前にしておくようにと
家事の内容が書かれたメモがコーヒーテーブルに置かれていた。
家を売るサイン を立てて以来
以前に増してまめに家の中を綺麗に保とうとするバッキーは
私より細かい事に気づく。
メモには
家中のカーペットに掃除機をかける事
タイルは拭く
飼い犬チャンスのブラッシングをする。
とあった。
ワンズをフロントポーチにおき
家の中で掃除機をかけ始めると
チャンスの吠え声が聞こえてくる。
外を見るとグレーのトラックが家の前に止まり
ドライバーが家の写真を撮っていた。
”売り出されている家のサインを見て
興味を持ったに違いない。”
そう思った私はドアを開け
その男性に手を振った。
私に気づいた男性がトラックからおり
寝室、バスルームの数、売値
敷地の境界線を訊いて来た。
裏庭に案内し
ゴルフカートの通り道は 我が家の敷地内にあるので
年600ドルが支払われる事
ゴルフ場の会員権も2人分無料でついている事
など 特典を話した。
”妻にも家を見せたいんで連絡を入れます”
そう言った男性に
”その前に今お一人で家の中を見ます?” と
その男性を家の中に通した。
(危険を感じなかったのでそうしましたが
真似はなさらない様に、、)
この日家の中を見せようと思ったのは
男性が家の中を見てどのような反応をするか
自分の目で見たかったからだ。
男性は70代で
隣街に2階建ての家を持ち夫婦二人暮らし
年齢的にも階段のない平屋であるランチハウス Ranch house を探しており
ゴルフ場にある住宅地が好み
私の目にはこの家を気に入ってくださったように映ったけれど
さて この話 如何に進むか