家のガレージで事故を起こしてしまい
バックドアが閉まらなくなった事を
バッキーに話す為電話をする事にした。
気が重かったけれど話さない訳には行かない。
”悪い知らせがあるの、、、。” と始め
"かくかくしかじかで ドアが閉まらなくなったんで
車を運転する事が出来なくなったの。”
それは些細なつまらない事で
ユデダコになって怒鳴るバッキーだけれど
今回のように怒鳴ってもいい時には怒鳴らない。
非常に冷静である。
私が元気のない声を出していたのだろう
”お前は大丈夫か?
何にしても誰も怪我がなくて良かったよな。” と
優しい言葉までかけて来る。
バックドアを一つ新しくする修理費用は
全部で1300ドルとの見積もりを頂いた。
知り合いと言う事で安くしてくれたらしい。
”今回は保険を使わず自腹で支払う事にした。” と
バッキーが言うので
彼の決めた事に私は黙って従った。
”お前が俺の誕生日にくれた1000ドルを使う事にする。” と
バッキーが言い
自分が貯めたお金が修理費に使われる事で
少々気分が楽にもなった。
お金は又貯めてバッキーに手渡せばいい
その日の夕方仕事から帰宅したバッキーが
パンクした車にタイヤをつけてくれたので
それを運転しその夜アイオワに帰る事にした。
車をゆっくりとバックさせ道路に出ると
ガレージから出て来たバッキーが車に向かって歩いてくる。
手首をくるくる回し窓を開けるようにと私に合図する。
運転席にいる私の傍まで来て
” These things happen
こういう事もあるもんだ 気にするな。” と
最後に慰めの言葉さえかけてくれた。