手放せない
クマのぬいぐるみを集めていた時期があった。
家にある全てのぬいぐるみをかき集めたら
クイーンサイズのマットレスに一杯になった。
殆どのぬいぐるみをアイオワの家に持って行ってくれたけれど
タグもついたままのBoyds Bearsのいくつかは
それらのコレクションをしている人に持って行って欲しく
ガレージセールのテーブルに置いた。
価値が出てきている とも読んだ事から
なおさら値がつけられず
売るというより逆に私が持って行ってくれる人を選ぼうと思い
値をつけずにそれらのぬいぐるみを並べた。
バッキーの会社で働くリンダさんは60代後半になられるけれど
今もパートでイリノイの街の店で働いておられる。
リタイヤーされたご主人はその昔
その町のボランティア ファイヤーマンでもあられた。
そのリンダさんが私のガレージセールにやって来てくれた。
テーブルの上にあったクマのぬいぐるみを見て
”私 Boyds bears を集めてるのよ。” と言い
手に持ったファイヤーマンのぬいぐるみがいくらか訊かれる。
そのぬいぐるみを持って行ってもらうのにこの人以上の人はいない。
”それは差し上げます” と言った私を申し訳なさそうにリンダさんが見られたけれど
ご主人が元ファイヤーマンであった事や
自分のぬいぐるみを大切にしてくれる人に持って行ってもらえるほど嬉しい事はない と話した
でもあの時 ”1ドルです。” と
安い値を伝え買っていただいたら
リンダさんも気兼ねする事がなかったんだろうけれどね、、。
でも
あのぬいぐるみにそんな値をつける事が出来なかったのだ。
二日間のガレージセールで
持って行ってもらう人に会えず残ってしまった二つのぬいぐるみは
バッキーに頼んでリンダさんに渡してもらった。
”クリスマスのぬいぐるみだ! ってリンダさんが喜んでたぞ。” と聞き嬉しかった。
それでもまだキープしているぬいぐるみがある。
場所を取らない小さなぬいぐるみ、、、だ。
2冊の本は
小学6年生だった長女(ミックママ)にクリスマスプレゼントとして贈った物
今回それは多くの物を処分しながらもどうしても出来なかった物の中に
幼い長女が使っていた物が多いのに後で気づいた。
長女が使っていた物が、、、、 手放せない。
無理して手放す必要もないし
置く場所があるなら持っていようと思う。
手放せる日はいつか来る。