寿司のセールがある水曜日は先週と同じく 寿司子と一緒に働いた。
カウンターの前に並んで寿司を握るので
仕事をしながらあれこれお喋り
”お父さんがとっても弱っているの。” と言う寿司子の言葉に
亡くなられる時期が近づいておられる寿司子のお父様を想った。
でもまさか こんなに早くその日が来るとは、、、。
翌日の木曜日、ボスから寿司子のお父様が亡くなられた事を知らされ
胸がキュッとなる。
お葬式やお通夜は家族だけでひっそりする事に決めたらしい。
それが一番と私も思った。
ただ先週 寿司子が寂しそうに呟いた言葉
”父のお葬式には私たち家族以外 誰も来ないわ。” が
妙に心に引っかかっていた私は
カードを用意し職場の人達に声をかけサインをしてもらった。
覚悟はできていても家族の死は突然訪れる。
義父が亡くなった日を思い出す。