まだ春には遠い3月1日、大阪フェスティバル・ホールで“永遠の歌姫”オリビア・ニュートン・ジョンのコンサートを見てきた。
朝から降り続く雨の中、会場に到着したのは開演15分前。どうでもいい事だが、看板の類が全くないので、どこから入ればいいのか、ちょっと迷った。人のあとにくっついて会場に入り、席に着いていざ開演時間になったら、全然違う歌手のコンサートだった、なんて事になったら目もあてられない。と、相変わらずしょうもない事を考えつつ(笑)、なんとか中へ入ると、まずグッズをチェック。プログラムとTシャツくらいしか売ってなかったみたいだが、そのTシャツが単に「Olivia」と名前がプリントされただけの、実にしょうもない代物だったので買うのは止めた。ポートレートかジャケ写くらいプリントしろっつーの。で、実に分かりづらい配列の場内に入り、自分の席を確認。1階の前から10列目と、今回はなかなかいい席だ。僕の席は一番通路側だったのだが、隣には既にカップルが座っていて、僕が近づくと近い席にいた女の子が足元の荷物を膝の上に乗せたので、これは僕が奥に行けるように場所を空けてくれたのだな、と思って「いや、ここだからいいです」と言ったら、何このオヤヂ、みたいな顔をされた。彼女が荷物を膝に乗せたのは親切からではなく、単に何かを取り出そうとしていただけで、周囲の事など眼中になかったのだ。一瞬でも感謝して損した。
さて、定刻となり、照明が落ちると、まずバンドのメンバーが登場。下手から、キーボード、ギター、ベース、ドラムの順で、その奥に壇上にはサックス奏者。マイクが立ててあったから、コーラス隊もここに並ぶのだろう。そして、彼らはオリビアのヒット曲をメドレーで演奏し始めた。近頃よくあるね、こういうパターン。で、数分メドレーを演奏した後に颯爽とオリビアが登場。うん、やはりキレイだ(笑)スタイルもいいし。僕は服装を描写するのは苦手(特に女性の場合)なのだが、黒いパンツスーツに小さめのジャケットという姿。2年前にもオリビアは来日公演を行い、僕はその模様をテレビで見たのだが、昔と変わらぬ容姿と声に驚いたものだが、今回もちっとも変わってない。さすが“永遠の歌姫”(注:僕が勝手に呼んでるだけです)。登場してから、まずステージを行ったり来たりして、満遍なく客席に微笑を投げかけると、歌いだした一曲目は「そよ風の誘惑」。たまりません(爆)続いて「マジック」「ザナドゥ」と往年のヒット曲を披露。もうこの時点で、観客はすっかりオリビアのものとなっていたのであった。
ヒット曲を中心に、本人がしきりにニューアルバムから、という曲も交えて、コンサートは進行する。正直言うと、構成・選曲などは2年前と、大きな違いはなかった。アコースティック・セットで「レット・ミー・ビー・ゼア」「ジョリーン」「プリーズ・ミスター・プリーズ」「フィジカル」等を歌ったのも、コーラス隊の男性シンガーと「恋の予感」や「愛のデュエット」をデュエットするのも、観客を巻き込んで「想い出のサマー・ナイツ」を合唱するのも、2年前と同じ。ただ、本物を前にするとやっぱり違う(笑) 前述したように、オリビアは相変わらず美しく可愛らしいし、声も変わってない。声量もあった。結構20年前にフラッシュバックしたような気分で、コンサートを楽しんでいた人も多かったろう。「愛すれど悲し」や意外だった「ドルフィンズ・ソング(フィジカル収録)」などはしっとりと聴かせたし、「ロックミュージックはいかが?」というMCに続いて始まった「噂」「ハート・アタック」「ムーブ・オン・ミー」「運命のいたずら」と続くメドレーはカッコ良く決める。さっきも書いたけど、ニューアルバムの曲というのも3~4曲歌っていて、どれもいい曲だった。『Strongrt Than Before(また意味深な...)』というタイトルらしいが、バラエティに富んだアルバムみたいだ。さらに、驚くべき事にピアノ弾き語りまで披露。知らない曲だったけど、実に良かった。一曲だけだったのが残念。
そうこうしてる間に時は過ぎ、この曲を歌わずにコンサートを終わらせる事はない、という「愛の告白」を歌っておしまい(この後もう一曲歌ったんだけど、忘れてしまった)。かなり予定調和的な部分はあったものの、いいコンサートだった。客席から見る限り、昔とちっとも変わらないオリビアはすごい。美人は死ぬまで美人なのだ、という事を実感した(笑) いつもでもこのままでいて下さい(爆)
ま、とにかく、本人が何度も言ってた『Stronger Than Before』というアルバムを探してみよう、と思う今日この頃(笑) あ、それと、今回は自慢の一人娘は連れてきてなかったみたいだったけど、どうなんだろう。僕には分からなかった。あのコーラス隊にいた女性がそうなのかな? でも、2年前のように、観客に紹介したり、歌わせたりしなかったから違うだろう、と思うんだけど。
という訳で、オリビア・ニュートン・ジョンのコンサート・レポートでした。簡単ですいません(笑)