日々の覚書

MFCオーナーのブログ

麗しの女

2024年10月26日 23時28分38秒 | スポーツ
10月も終わりに近づき、日本もアメリカもプロ野球はポスト・シーズンに突入している。大リーグでは、ドジャースがナショナル・リーグのプレーオフを勝ち抜き、ワールド・シリーズ進出を決めた。大谷翔平も熱望していただけに、歓びもひとしおだろう。ワールド・シリーズに出たいが為にドジャースに移籍したようなもんだし。で、そのワールド・シリーズの第1戦は今日ドジャー・スタジアムで行われ、ドジャースはヤンキースにサヨナラ勝ちを収めてまず1勝。大谷はチームが勝ってから22分後には球場を後にして帰宅したそうな(笑)

日本のプロ野球は、ご存知の通り、パ・リーグはソフトバンク・ホークス、セ・リーグは読売ジャイアンツの優勝でレギュラー・シーズンを終了(ちなみに、我らが中日ドラコンズは、チーム史上初の3年連続最下位←しつこい?^^;)、ホークスはクライマックス・シリーズ(以下CS)を順当に勝ち抜き、日本シリーズ出場を決めたが、セ・リーグのCSは大波乱、シーズン3位の横浜ベイスターズが、2位の阪神タイガースと優勝のジャイアンツを破って、日本シリーズ出場を決めてしまったのである。ベイスターズとしては7年振りの日本シリーズ、あの時もシーズン3位からCSを勝ち抜いての”下剋上”だった。そういえば、その7年前も日本シリーズで対戦したのはホークスではなかったかな。7年振りの”下剋上”、そして雪辱なるか。

正直言うと、今回のセ・リーグのCSはちと複雑で(笑)、僕は今でもCS反対派で、リーグ優勝チームが日本シリーズに出るべき、と思ってるもんで、基本的にCSでは優勝チーム、つまり今年ならジャイアンツを応援するのである(ドラゴンズがCSに出場した場合を除く・笑)が、一応アンチ・ジャイアンツなもんで、ジャイアンツの試合では、常に相手チームを応援する、というのが染みついていて、今年は、そのせめぎ合いの中で、CSを見ていたのである。いやいや、どっちに転ぶべきか、ずっと迷ってるうちにベイスターズが勝ってしまった(笑)

という訳で、ジャイアンツは気の毒だったけど、今日、日本シリーズは開幕し、まずはホークスが5-3で勝ち。9回表終了時点で5-0と、ホークスのワンサイドゲームで終わるかと思いきや、ベイスターズも9回裏に反撃、3点返して明日以降に繋げたと言っていいだろう。2戦も楽しみだ。

閑話休題。

最近買ったCDから(唐突)



ウエスト・コースト系シンガー・ソングライターのカーラ・ボノフの通作3作目。1982年発表。「パーソナリィ」がTOP30に入るヒットとなり、この頃は結構注目されてたように思う。もともと、日本では人気ある人だったけどね。ジャケットも意味深とか言われてて(笑)、横たわってる男はグレイ・フライ説もあった(爆) なんでか知らんけど。ちなみに、本作にはウェスト・コーストの有名どころが多数参加しているが、グレイ・フライの名前はない(笑)ドン・ヘンリーはいるけど。

という訳で、カーラ・ボノフである。この人、才能あると思うし、なかなか美人だし、もっと売れても良かったのでは、なんて思うけど、なんか地味な印象で、日本はともかく、アメリカでは、リンダ・ロンシュタットの曲を書いた人程度の認識しかないのかも。残念だ。本作も実に素晴らしい内容で、シングルの「パーソナリィ」以外は自作曲だが、相変わらず、良い曲が並んでいる。いわゆるキラー・チューンというのが少ないので、そこが大ブレイクに繋がらなかった理由なのだろうか。でも、どの曲も水準以上で、聴くほどに引き込まれていく曲ばかりである。「香りはバイオレット(Please Be The One)」とか「ウォーク・アウェイ(Just Walk Away)」とか。確かに地味かもしれないけどね、そこがいいのだよ。カーラ・ボノフの場合。

自作でない「パーソナリィ」は、1978年にジャッキー・ムーアという人が出した曲のカバーな訳だが、この曲がソウルっぽい雰囲気で、ハイ・サウンドっていうんですか、アル・グリーンの曲とかで聴かれる、サビで2拍目或いは4拍目に入るオルガンが実に良い(理解してくれる人がどれくらいいるのか?笑)。この曲の印象もあるのか、全体的にウェスト・コースト風だけどちょこっとソウルの香りもするAOR的な雰囲気になっている。聴きやすくていいと思う。今さらだけど、もっと評価されていい人だ。

続いて、



もちろん、こないだネタにした、レコード・コレクターズのAOR特集の影響である(爆) ドゥービー解散後、ソロ活動を始めてからのヒット曲を集めた編集盤だ。80’sファンにはお馴染みの、ジェームズ・イングラムとの「Yah Mo B There」、パティ・ラベルとの「On My Own」も入ってるけど、個人的な白眉はなんといってもソロ第一弾の「I Keep Forgettin'」でしょう。名曲である。展開の少ない曲だけど、ジェフ・ポーカロがかなり凄いプレイをしてるので、聞き逃さないようにね(笑) タイトルの「Sweet Freedom」はロッド・テンパートン作、当時の新曲だったみたい。

これ以外にも、ケニー・ロギンスとの共作・競作である「I Gotta Try」やアレンジがたまらん「That's Why」とか、マイケル・マクドナルドの独特のボーカルやキーボード主体の都会的雰囲気のサウンドも十二分に堪能出来て、ほんと聴いてて楽しい。80’sの雰囲気満載だし。それだけに、ドゥービー時代の「What A Fool Believes」はここに収録する意味はなかったと思う。

で、最後に、



ご存知の通り、ドゥービーは1982年にフェアウェル・ツアーを行って解散した。その際のライブ盤である。僕は、このフェアウェル・ツアーの映像を、後年テレビで見たのだが、和気藹々とした良い雰囲気で、解散するバンドとは思えなかった。このライブ盤もそんな雰囲気。いわゆるトム・ジョンストン期の曲も結構やってるし、各メンバーたちがリード・ボーカルも担当したりして、巷で言われていたような、マイケル・マクドナルドが牛耳るバンドという雰囲気は全くない。むしろ、パット・シモンズの方がバンドもステージも仕切ってた感じで、結局ドゥービーはパット・シモンズだったのだ、と知らされたような気がした。

その映像とライブ盤は、多少内容が違ってて、映像で見た「スイート・マキシン」が実にカッコいいのだが、ライブ盤には残念ながら未収録。前述したように、パット・シモンズが歌にギターにMCに大活躍だが、もう一人のギタリスト、ジョン・マクフィーがなかなかに芸達者で、曲によってはフィドルも弾いたりなんかして、パット・シモンズの良き相棒って感じ。「ブラック・ウォーター」なんて素晴らし過ぎて涙出そう。「ドゥービー・ストリート」「ホワット・ア・フール・ビリーブス」といった、自作曲を歌う時以外はマイケル・マクドナルドはバッキングに徹していて、あまり目立ってないけど、それが却ってバンドの結束を窺わせたりなんかして、まぁとにかく良い雰囲気である。

バンドの音もいい。この頃のドゥービーは、AOR的な方向に行ってたけど、ここで聴けるドゥービーの音は、決して軟弱ではなく、かといって荒っぽい訳でもなく、ややソフィスティケイトされていながら、ロックバンドらしいノリは残している感じ。思ったほどキーボード主体でないのが良いのだ。ツインドラムもちゃんと生かしているしね。皆さん安定したテクニックの持ち主でもあるし、素晴らしい演奏が聴けるライブ盤なんである。

という訳で、実はこの時期のドゥービーって、結構好きだったりする。再結成後は全く興味の対象外だったもんで分からないけどね^^;


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2 コメント

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Unknown (ローリングウエスト)
2024-10-27 06:24:23
昨日のフリーマンの逆転満塁サヨナラホームランは凄かったですね~!今日は山本由伸の素晴らしい活躍を期待しています。カーラボノフは大学4年の時に「涙に染めて」(Trouble Again)(1979)が大好きでした。この曲はリンダ・ロンシュタットのヒット曲のイメージが強いと思いますが、カーラ・ボノフはリンダ・ロンシュタットの大ヒットの数々を提供した作曲家として有名ですからね。ドゥービーは前期ファンなので記事にしていますが、まだ後期のAOR的な時代はレポートしていませんでした。マイケルマクドナルドとの合わせ技もいいかな・・
(Ps)米国大統領選挙を迎え「スーパー・トランプ」特集を公開しました。往年名曲を振り返りながら、大統領選に臨む「ドナルド・トランプの直前心境」をRW流でコミカル&シニカルに推測しております。(笑)
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Unknown (MFCオーナー)
2024-10-27 23:24:21
♪ローリングウエストさん

>昨日のフリーマンの逆転満塁サヨナラホームランは凄かったですね~

残念ながら、それは見ていませんでした。ドシャース第2戦も勝ったようですが、大谷選手が脱臼したとかいう話も聞いてますので、心配です。

>カーラボノフは大学4年の時に「涙に染めて」(Trouble Again)(1979)が大好きでした。

カーラ・ボノフ、この頃は日本では人気でしたね。当時、大阪から火がついた、なんて聞きましたけど、ガセだったようで^^; 「涙に染めて」は代表曲と言っていいでしょう。リンダがカバーするのはほぼ10年後なので(許可が下りなかったという噂も^^;)、この曲に関しては。作者カーラのバージョンの方が有名かと思います。

>米国大統領選挙を迎え「スーパー・トランプ」特集を公開しました

『ブレックファスト・イン・アメリカ』は名盤ですね。ジャケットのおばさんがプロモーションで来日してた記憶があります(笑) スーパートランプとドナルド・トランプ、一見強引なようですが、興味深くもあります。
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