またしても訃報である。しかも連続。
まずは、四人囃子のキーボード、坂下秀実が亡くなった。去年の3月、スピンオフ四人囃子のライブに出演するはずだったのだが、不慮の事故に遭ってしまったそうで、ライブは降板していたが、結局ずっと療養中のまま亡くなったらしい。どういう事故でどういう状態だったのか、全く知らないのだが、これで四人囃子で活動出来るメンバーは、岡井大二だけとなってしまった。本当に残念だ。謹んでご冥福をお祈り致します。
坂下秀実は、四人囃子のオリジナル・メンバーである。途中脱退していた時期もあるが、ずっと四人囃子のキーボード奏者として活動していた。四人囃子はプログレに分類される事が多いが、坂下秀実のプレイは、シンセも使うけど、どちらかというとピアノやオルガンの比重が高い人だったと思う。派手なソロより、的確でセンスの良いバッキングが持ち味だった。人間的にも、物静かな人だったのでは、と思われる。会った事はないけど。
いつの日か、岡井大二・坂下秀実・森園勝敏・佐藤満という顔ぶれで、四人囃子を復活させて欲しかった。本当に残念です。合掌。
続いては...
オリビア・ニュートン・ジョンが亡くなった。享年73歳。10数年前に乳がん治療中と公表してたが、今回の死因との関連は発表されてないと思う。謹んでご冥福をお祈り致します。
この人については、今さら説明の必要はあるまい。オーストラリア育ちで、60年代から歌手として活動を続けていた、というから、下積みは結構長かったものと思われる。僕が彼女の名前を知ったのは、なんといっても「そよ風の誘惑」が日本でもヒットした頃で、美人歌手として評判で、実際、当時『そよ風の誘惑』のジャケ写を見て釘付けになってしまったのを覚えている^^; ま、その前に、「愛の告白」が全米No.1になり、グラミーの最優秀レコード賞も受賞していて正に昇り調子、日本でも人気に火が付いたという状況だったのだろう。「そよ風の誘惑」の大ヒットのあと、アメリカでは大きなヒットは出なかったけど、日本では「ジョリーン」やら「カントリー・ロード」やらがヒットしてて、絶好調だった。
その後、オリビアは『グリース』の大ヒットでポップス歌手として確固たる地位を獲得、「フィジカル」の大ヒットに繋げていくのである。そのルックスからアイドル扱いする人もいたけど、どうしてどうして、下積み長かったせいもあるのか、オリビアは実力派である。カーペンターズやベイ・シティ・ローラーズと共に、日本の洋楽普及の立役者でもあった。
80年代後半から、あまり姿を見る事はなかったけど、私生活の変化とか、色々あったんだろうね。よく覚えているのは、2006年に彼女の来日公演を見たこと。当時、50代半ばだったと思うけど、客席から見る限り、全く年を感じさせることなく、昔と変わらぬ美声で観客を魅了した。往年のヒット曲てんこもりのセットリストもサービス精神旺盛で楽しかったです^^ こちらにライブ・レポがあるので、よろしかったらどうぞ^^;
しかし、本当に残念。引退してもいいから、どこかで生きていて欲しかった。追悼の意味も込めて、個人的に好きなこの曲を。
合掌。
という訳で、天に召される人もいれば、年は取っても元気で歌い続けている人たちもいる。代表格がこの人たち。
El Mocambo 1977/The Rolling Stones
1977年に出たストーンズの2枚組ライブ盤『Love You Live』というのがあって、文句なしの名盤なのだが、このアルバム、1976年から1977年のヨーロッパツアーの時の音源で構成されているのだが、LP4面のうちC面のみ、トロントのエル・モカンボという小さなクラブでのライブ音源が収録されていた。この時収録されたのは4曲だけだったが、なんと45年の時を経て、エル・モカンボでのライブ音源が1枚のCDとして発売されたのである。う~む、素晴らしい。何度も言ってるけど、長生きはするものです(笑)
ま、簡単に言ってしまうと、『Love You Live』のC面が、2枚組のCDになった、という感じで(当たり前だっちゅうの)、カバー曲だけでなく、もちろんオリジナル曲もやってるし、『ブラック・アンド・ブルー』の「ハンド・オブ・フェイト」「クレイジー・ママ」「愚か者の涙」「メロディ」のライブテイクが聴けるのが、何よりも嬉しい。昔、NHKの『ヤング・ミュージック・ショー』でストーンズのライブ映像流してたのを偶然見て、あまりのカッコよさに言葉もなかったのだが、その時も『ブラック・アンド・ブルー』の曲色々やってて、「ヘイ・ネグリータ」「チェリー・オー・ベイビー」もやってたと思う。ストーンズのこの頃のセットリストはいいな。特に『ブラック・アンド・ブルー』の曲なんて、ほとんどライブでは聴けないしね。気のせいか、『ブラック・アンド・ブルー』って冷遇されてるし(笑) それはともかく、正直言うと、初来日以降はヒット曲のオンパレードで、毎回同じと言えば同じで、ま、それはそれで良いけど^^;
そんな訳で、『ライブ・アット・エル・モカンボ』良いです^^ 『Love You Live』のスケール感もいいが、モカンボのこぢんまり感もいい(笑) 願わくば、もうちょっと観客の声とか拾ってくれると、より臨場感が増したのではないかな、なんて思う。
余談ですが^^;、前回、MFCオーナーの偉大なる500枚、というのを選出したと書いたが、ストーンズのランキングはどうなっているのか、紹介させて頂く。別にどうでもいいのは百も承知で(笑)
15位・・・ブラック・アンド・ブルー
41位・・・感激!偉大なるライブ
54位・・・スティール・ホイールズ
80位・・・スティッキー・フィンガーズ
175位・・ブリッジス・トゥー・バビロン
185位・・ア・ビガー・バン
213位・・イッツ・オンリー・ロックンロール
311位・・ベガーズ・バンケット
331位・・エモーショナル・レスキュー
500枚のうち9枚ランクインしてる、というのは単純に凄い(笑) やはり、僕にとってストーンズは重要なバンドだったのだ、というのを改めて認識した。ストーンズ万歳^^
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