MFCオーナーの私的歴代最高のアルバム500選
240位→221位
☆240位☆
The Allnighter/Glenn Frey (1984)
オールナイター/グレン・フライ
テレビドラマの元ネタになった「スマグラーズ・ブルース」、一時期AORコンピの常連だった「ラバーズ・ムーン」を含む。ちょっとお調子者で女好き、というグレン・フライのイメージそのまま(個人の感想です)。軽いR&B風味とヤンキーなノリ、漂うB級感。名盤とまではいかないが、手元にいつも置いておきたいアルバムである。
☆239位☆
Sports/Huey Lewis & The News (1983)
スポーツ/ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース
本作で、彼らは80年代アメリカン・ロックの代表的存在となった。オーソドックスな雰囲気の曲が多いが、デジタル風味のサウンドで新鮮に聞こえる。正に80年代。なんといってもヒューイ・ルイスの声が素晴らしいが、他のメンバーもなかなかの力量である。「ハート・アンド・ソウル」「アイ・ウォント・ア・ニュー・ドラッグ」「いつも夢見て」と名曲が並び圧巻。
☆238位☆
Thriller/Michael Jackson (1982)
スリラー/マイケル・ジャクソン
80年代を象徴する大ベスト・セラーであり、9曲中7曲がシングル・カットされたが、残りの2曲「ベイビー・ビー・マイン」「レディ・イン・マイ・ライフ」がこれまた名曲。聴き物は「スタート・サムシング」で、延々と続く無機質なビートに乗ってマイケルの歌だけで盛り上げていく。本当にマイケルは凄い。本作もスタイルとしてはブラコンだが、マイケル唯一無比の世界。
☆237位☆
Foot Loose & Fancy Free/Rod Stewart (1977)
明日へのキック・オフ/ロッド・スチュワート
初めて聴いた時、「ホット・レッグス」「まともじゃないよ」「胸につのる想い」の冒頭3連発に脳天直撃され、すっかり虜になった。B面の「キープ・ミー・ハンギン・オン」「イフ・ラビング・ユー・イズ・ロング」とソウルの名曲カバー2連発も素晴らしい。本物のロッカーがここにいる。この頃のロッドが一番良かったと思ってしまうのは良くないことなのだろうか。
☆236位☆
Balin/Marty Balin (1981)
恋人たち/マーティ・バリン
ポール・カントナーと共にジェファーソンの双頭だったマーティ・バリンが、1981年に突如放った「ハート悲しく」のヒットは、衝撃的であり意外でもあった。が、センチメンタルなこの曲は名曲である。他の曲はセンチな曲は少なく、ロック色の強いAORという雰囲気。案外当時のトレンドだったかも。バリンはカントナーとは違う道を歩んでいったのだった。
☆235位☆
Strangers In The Night/UFO (1979)
UFOライブ/UFO
メンバー変遷の多いバンドだが、この名作ライブ盤のメンバーがベスト・メンバーと思う。とにかく、白熱した演奏にだだただ引き込まれる。マイケル・シェンカーも伸び伸びと弾きまくっているし、収録曲も定番かつ名曲ばかり。最盛期のUFOを完パケしたライブ盤であり、多くのロック少年の人生を左右したアルバムではなかろうか。
☆234位☆
Off The Wall/Michael Jackson (1979)
オフ・ザ・ウォール/マイケル・ジャクソン
プロデューサーは同じクインシー・ジョーンズだが、このアルバムはまだソウルである。ロック系にも訴えるものはあったけどソウルであり、聴き物は「ロック・ウィズ・ユー」。マイケル最高の名曲名演と言っていいのでは。他の曲もダンサブルでメロウで素晴らしい。古き良きモダンなソウル。「あの娘が消えた」はなくてもいいかも。
☆233位☆
Jeff Beck With The Jan Hammer Group Live/Jeff Beck (1977)
ライブ・ワイヤー/ジェフ・ベック
前年の『ワイヤード』の成功で絶頂期を迎えていたジェフ・ベックが、ヤン・ハマー・グループに帯同したツアーのライブ盤。ベック側には無断で出されたらしいが、インスト中心でこの時点での代表曲もたっぷり聴けるし、ヘックとハマーの絡みもあるし、当時のファンからすると有り難いリリースだった。途中に「トレイン・ケプト・ア・ローリン」のフレーズを繰り出す「蒼き風」がカッコいい。
☆232位☆
Greatest Hits/Linda Ronstadt (1976)
グレイテスト・ヒッツ/リンダ・ロンシュタット
なんたってリンダである。悪かろうはずがない。名曲ばかりだし、リンダの歌がまた素晴らしく、まるで自分で書いた曲のように、独自の世界にしてしまっている。実に素晴らしい。いかにもウェスト・コーストという雰囲気の音も良い。モータウン・カバーも良いが、ニール・ヤング、エリック・カズといったシンガー・ソングライター系のカバーがやはり良い。
☆231位☆
Children Of The World/Bee Gees (1976)
チルドレン・オブ・ザ・ワールド/ビージーズ
ビージーズが最初から"ディスコ"として作ったのが、「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」だと思う。この曲でスタートする本作は、ハイパーな魅力に溢れた傑作である。シンセ中心のアレンジ、ファルセットの多用、4つ打ちのビート、シンプルでキャッチーなリフレイン、全てが”ディスコ”を目指している。『サタデイ・ナイト・フィーバー』のディスコとは少し違うけど。
☆230位☆
The Hungry Years/Neil Sedaka (1975)
ハングリー・イヤーズ/ニール・セダカ
70年代半ばに復活したニール・セダカ、全米No.1になった「バッド・ブラッド」を含むアルバム。基本的な作風は変わらず、ウェスト・コースト風だったりアメリカーナ風だったり、とバラエティに富んだ曲調にポップなメロディが映える傑作。キャプテン&テニールでお馴染みの「ロンリー・ナイト」もあるが、がらりと雰囲気を変えた「悲しき慕情」のセルフ・リメイクも面白い。
☆229位☆
Prisoner In Disguise/Linda Ronstadt (1975)
哀しみのブリズナー/リンダ・ロンシュタット
この頃、つまり70年代中頃のリンダが一番良かったかもしれない、なんて思ってしまう傑作。この音、リンダの歌、どれも素晴らしい。「ジューク・ボックスの歌」は名曲である。「メニー・リバース・トゥー・クロス」を取り上げているのも当時のトレンドか。ホイットニーでお馴染みの「アイ・ウィル・オールウェイズ・ラブ・ユー」も聴ける。
☆228位☆
Love Is The Ansewr/Van McCoy & The Soul City Symphony (1974)
ラブ・イズ・ジ・アンサー/バン・マッコイ&ザ・ソウル・シティ・シンフォニー
バン・マッコイのアブコでのリーダー・アルバム第一弾。当時のヒット曲のインスト・カバーが中心で、バン・マッコイのオリジナルは1曲のみだが、その1曲が「アフリカン・シンフォニー」であり、後に吹奏楽の定番レパートリーとなった名曲。全体的にちょっとダンサブルなイージー・リスニングといった趣だが、タイトル曲はなかなかの佳曲である。
☆227位☆
Sweet Fanny Adams/Sweet (1974)
スイート・ファニー・アダムス/スイート
チン=チャップマンのプロデュースでヒットを放っていたスイートだが、おそらくオリジナル・アルバムは本作が最初。大半がメンバーのオリジナルで、スイート自体が実力をつけてきたのが分かる。「Set Me Free」「Heartbreak Today」「Sweet FA」などのオリジナルの出来が良い。彼ら独特のスタイルも確立されており、スイートは飛躍の時を迎えていた。
☆226位☆
Music From Macbeth/Thrid Ear Band (1972)
マクベス/サード・イアー・バンド
サード・イアー・バンドの3作目にして、ロマン・ポランスキー監督の『マクベス』のサントラ盤でもある。バイオリンやオーボエを含む、およそロック・バンドとは思えない編成で、ロックというより中世の音楽を再現しているバンドだが、そういう意味ではこの映画の音楽担当にはうってつけ。見ていないが、場面が目に浮かぶようだ。
☆225位☆
Ululu/Jesse Ed Davis (1972)
ウルル/ジェシ・エド・デイビス
ジョージ・ハリスンのアルバムでも名前を見かけるジェシ・エド・デイビスのソロ2作目。アメリカ南部どっぷりの音で、ソングライターとしても有能なジェシのボーカルとギターを堪能出来る、正にアメリカン・ロックの隠れた名盤。感動的なタイトル曲、不気味な雰囲気の「Red Dirt Boogie Brother」、ジョージ・ハリスン作の「Sue Me Sue You Blues」あたりが推しトラック。
☆224位☆
Rubber Soul/The Beatles (1965)
ラバー・ソウル/ビートルズ
前作あたりから表現領域を拡げてきたビートルズが、ビート・バンドとしてのフォーマットで作った最後のアルバム。「ミッシェル」「イン・マイ・ライフ」など、今までになかった作風の曲を、バンド形態で演奏している。他の収録曲も、ビートよりはメロディやハーモニーを強調したものが目立ち、今までにない雰囲気を醸し出している。地味だが名盤。
☆223位☆
Greatest Stars On 45 Vol.1/Stars On 45 (1996)
ショッキング・ビートルズ~スターズ・オン45 Vol.1/スターズ・オン45
1981年、突如ヒットチャートを席巻したビートルズ・メドレーは、各方面に影響を及ぼし、数々の亜流が登場して(中には本家によるものもあったが)チャートを賑わせた。メドレーの本家スターズ・オン45はオランダ発で、メドレーに使用したテイクは短くても録音はフルサイズだった、という話もあり、ユニークなアイデアと綿密な構成はさすがプロの仕事。
☆222位☆
Greatest Hits/The Human League (1995)
ニュー・グレイテスト・ヒッツ/ヒューマン・リーグ
80年代のエレクトロ・ポップの代表格だが、そのサウンドは意外と現在の耳で聴いても、古さを感じさせない。当時から楽曲重視で、最先端に走ったりしなかったせいか。確かに「愛の残り火」「ミラーマン」「ヒューマン」といったヒット曲は、メロディが耳に残る名曲たちであり、だからこそ今でもエバー・グリーンとして生き続けているのである。
☆221位☆
Stage/David Bowie (1978)
ステージ/デビッド・ボウイ
1978年のツアーの音源で編集されたライブ盤。本作が日本発売された直後、ボウイの来日公演が実現し、レコードで体験した世界を日本のファンは生でも体験出来たのだった。レコードと実際のライブでは若干内容が違うらしいが、ライブ盤と来日公演のテレビ放映で感じた、圧倒的な音圧、演奏の迫力、派手な照明等は今でも記憶に新しい。
次回は、220位→201位です^^
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