新型コロナウィルス感染に対して、史上初の緊急事態宣言が発出されたのは、約一ヶ月前のこと。そして昨日、当初期間は5月6日までだった緊急事態宣言の延長が発表された。5月31日までだそうな。5月14日頃に様子を見て、そのときの状況によっては、早めの解除もあり得る、と安倍総理は会見で言ったそうだが、ま、我々が知ることの出来る範疇で判断すると、もうあと一ヶ月近くこの状態が続くと思った方が良さそうだ。えらいこっちゃ。
緊急事態宣言が発出された時、安倍総理は「人との接触を8割減らす」のを目標とする、と言っていたが、これは結構大変な数字である。僕も、テレビ等で一日の濃厚接触者の目安というのを見て、自分に当てはめてみたら、通勤・仕事(社内外)も含めて、毎日80人ほどの人と濃厚接触してるらしく、緊急事態宣言後、通勤は特別措置でマイカーにして、仕事に関しても、営業活動は自粛(客から来るなと言われたのも含む)せざるを得ないもんだから、実は先月からほとんど外回りはしていない状態で、その結果、推定60人くらいだったと思われる通勤・仕事(社外)での濃厚接触者がゼロになった。それでも、削減率は75%(60人÷80人)である。8割減らすのが、いかに大変であることか。
濃厚接触と言えば、先日BSフジの『プライムニュース』を見てたら、哲学・社会学の学者の人が出てきて、なかなかに興味深い事を言ってた。曰く、濃厚接触と聞いてエロティックな事を連想してしまった人は少なからずいるはずで、そういう人たちの中には、エロい事はしてないので濃厚接触ではない、と思い込んでいる人も多いはずだ。濃厚接触とは元々英語の概念で、「close contact」が元の言葉だそうだが、これは親しく接する、密接な関係にある、という意味で、セクシャルな意味ばかりではない。けど、これが「濃厚接触」と訳された事で、実際には「濃厚接触」であるにもかかわらず、自分は「濃厚接触」はしていないと思っている人が大勢いた可能性があり、こういう人たちが、「濃厚接触」の意味を正しく認識して行動していたなら、或いは「close contact」が違う言葉に訳されて、違う解釈をされていたなら、もしかすると違った展開になったかもしれない、という内容で、あ、そうか、なるほどと思いましたね。
話は戻るが、緊急事態宣言を受けて、政府或いは各自治体から、不要不急の外出の自粛要請と同時に、飲食店等の営業時間の短縮や休業の要請もあり、自営業の人たちにはかなりの打撃である。ま、そりゃ、都心で店なんてやってれば、家賃その他の経費もかかるだろうし、その地域で働く人や遊びに来る人がいなくなったら商売にならないだろう。観光地も同様。なので、コロナ感染拡大の影響で客が減り、一気に倒産に追い込まれた、なんて話を聞くと、恐るべし新型コロナ、と思うのと同時に、長年そこで商売してるにもかかわらず、一ヶ月か二ヶ月商売不振になっただけで潰れてしまうなんて、言っちゃ悪いが相当な自転車操業みたいな感じで、そういう感じで都心で商売してる人が多いのなら、それはそれでまた問題だぞ、なんてことも思ってしまう。確かに、そういう人たちには、こういう事態だし、国や自治体が援助してやらないと、どうしようもないだろう。口で言うほど簡単でないのはわかるけどね。自粛要請するのなら、補償とセットであるべきだ、という意見もあるが、店が開いてなければ人が来ないだろう、というのはちと違うような気もする。本来なら、国が言わなくても、キャパクラとか客が減るはずだし。結局、国民一人一人の意識の問題なのだ。
今回の、緊急事態宣言期間延長に関しても、それ以外でも、新型コロナウィルスに関する報道、それも特にテレビの報道の論調が、ひたすら暗く不安を煽るものばかりで、こんな事になったのも全て政府のせいだ、安倍は今すぐ辞めろ、と言わんばかりで、確かに、政府に全く責任がないとは言わないが(中国からの入国制限が大甘なのは政府というより国の責任)、世間の反安倍派は何でもいいから、いつでもどんな時でも安倍総理を批判する材料ばかり探していて、平時ならともかく、有事の今、安倍批判ばかり繰り広げて一体何になるのだ? コロナが収束しないので内閣総辞職します、と言えば満足なのだろうが、その後を誰が引き受けるのか? 反安倍派が支持する野党の連中も、この時期に火中の栗を拾おう、なんて気概のあるヤツはいないだろう。反安倍の連中は、とにかく批判ありきで、それ以外の事を何も考えていない。もし、安倍総理が今辞めると言ったら、無責任だの何だのと、また批判するのである。ほんと、戦後教育の悪い部分ばかり体現してる奴らなのだ。はっきり言いますが、良い子はそういうのまともに聞いちゃいけません。
話がそれたが、新型コロナのせいで商売あがったり、補助金くれなきゃお先真っ暗、みたいな企業ばかりみたいに、テレビでは報道してるが、言葉は悪いが、コロナのおかげで商売繁盛という会社も多いはずだ。或いは、苦境に立たされたけど、ちょっと発想を変えて乗り切ったとか。不景気だから国に何とかしろ、と言うだけの企業ばかりではないのだ。そういうのをもっと報道しないと、希望が持てない。ま、安倍総理を辞めさせる事しか考えていないんだから、仕方ないけどね^^;
とにもかくにも、緊急事態宣言は延長され、少なくとも今月いっぱいは、この状態が続くのである。個人的には、もう勘弁して欲しい、というのが本音。何しろ、前述したけど、4月以降営業活動つまり外回りをしていないのだ。毎日会社でデスクワークというのも、つらいものがある。仕事があればいいけど、無い時もあるし。もう30年以上も営業職でやってきたもんで、すっかりリズムやサイクルが営業仕様になっている。はっきり言って、ただ机に座っているだけの日もあった。マジ、4月はほとんど仕事してません(笑) これほど仕事しなかったのは、新入社員の時以来ではなかろうか。早くコロナ騒ぎが収束して、生活(仕事)のリズムが元に戻る事を願ってやみません。
その日に向けて頑張ろう!
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