「じぇんごたれ」遠野徒然草

がんばろう岩手!

春季舘めぐり一応終了

2006-05-12 17:04:27 | 歴史・民俗
 春シーズンでの城館探訪調査、冬季間からの準備やら探訪城館跡の予定をあれこれ考えていたつもりであったが、当初の目論見よりは少ない探訪数となってしまいました。

 そんな中、もう一箇所か二箇所、特に土淵町の角城館か附馬牛町の大萩大館、もしくは小友町の奥友館、この中の何処かはなんとしてもこの春に探訪したい、そんな衝動に駆られ、まずは角城館へ・・・・・。

 ところがかなり山城、それならばと海上~西内線の林道を使って上部から攻めてみようと試みるも、下から見るのと大違い、場所の特定ができない・・・涙・・ならば西内まで行って下から館と林道の特定をと思うも、なな・・なんと林道が途中までしかない、遥か遠くに真新しい林道が見えるが海上側と西内側別々に道路工事をしている模様、つまりまだ繋がっていない・・・仕方なくUターン、眺めの良い場所から下記の画像を撮影・・・。


直下は土淵町本宿と思われ、田んぼは土淵中学校の先付近、うずらこ峠の向うの集落は飯豊、沢田地区

 その後、いったん駒木に出るとそのまま附馬牛町へ・・・途中で奥友館を一気に攻めてみようと思い立ち、砂子沢、鷹鳥屋と抜けて小友へ・・・なかなかの厳しい山登りは付きものながら小学校、中学校、地区センターに保育園・・と公共機関がすぐ近くにあるということで、何かあっても安心と考えてのことでもありますが、ゴム長に派手目の色の服装に髭面、さらに首からカメラを提げている、これは思いっきり不審者であろう・・・汗・・・しかも中学校か・・・運動会の練習中でもあり、昨今はビデオカメラ撮影など何かと制約がかけられる時代、カメラを持った不審者と間違われても致し方ないかもしれません。

 ここはそそくさと登口の詮議などしていられない、とにかく直ちに斜面を真っ直ぐ駆け上がりました。

 ということで少しキツイ山城ながら、空堀は三重、遺構の状態は良好とはいえないが、なかなかの好印象の館跡でもありました。


奥友館中腹からみた岩龍神社


三重掘の一重目空堀跡


土塁跡・・・頂部平場背面

 主郭と思われる平場背部は遠野規格ならば直ぐに堀が切られているが、奥友館は土塁が階段状に設けられ・・・というより階段状に斜面を切岸している。
 土塁の最終地点に空堀、さらに土塁を4段程度構築して二重目の空堀、さらに小さめの平場があって三重目の空堀・・・少し他の城館とも異なる造り・・・松崎町の光興寺館に似ている印象を持ちましたが、よく考えれば青笹町の花館の背面の造りの方がよい近いかもしれません。
 まだまだ遠野の中世城館は盛りだくさん、晩秋の再開が楽しみでもあり弾みがついた感じでもあります。

 一応終了といいながらももう数箇所、もし回れたら探訪してみたい・・・です。
 
コメント (6)
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