「じぇんごたれ」遠野徒然草

がんばろう岩手!

遠野郷舘めぐりP5(春の陣)

2006-05-02 20:17:59 | 歴史・民俗
 毎年、春と晩秋恒例の遠野郷城館跡探訪、題して遠野郷舘めぐり春の陣を5月1日、2日に開催、今回で4度目のご案内であります八戸市在住の睦月庵氏をお迎えしての舘跡探訪となりました。

 今回は初日午後の半日と翌日午前の半日、正味一日といった探訪でしたが・・・
 火渡舘(附馬牛)・山口舘(土淵)・鼻舘(青笹)・・・5/1
 林崎舘(上郷)・鷹鳥屋舘(小友)・南舘(小友)・・・5/2
 以上の6箇所を探訪調査いたしました。

 探訪記並びに調査報告的な内容は、後日、本編サイト「遠野松崎じぇんご弐」に掲載予定でもあります。


火渡舘の空堀跡・・・画像では二重しか見えませんが三重掘です。


南舘本丸から小友町山谷集落を望む・・・。

 今回の舘跡探訪、例年よりは少ない探訪箇所ではありましたが、中身が充実、ひとつの舘跡に一時間以上も滞在し、丹念に測量したり画像収集、さらに現場にてそれぞれの見解やらを披露したりとその本質に迫るといった内容でもありました。

 それでも鼻舘に関しては、三度目の探訪ながら前回に描いた図面が違っていたりと、まだまだ調べが必要な舘だと再認識いたしました。
 また他の舘跡も前回の調べでは気が付かなかった遺構の発見などもあったり、それほど期待していなかった舘跡ながら、実はすばらしい堀等をもつ貴重な史跡であったりとかなりの収穫がございました。

 舘跡が存在する集落においても、その場所が舘跡だと認識しているのは地元の古老達、山林所有者くらいではなかろうか、「山に溝があったから、それがどうした」と思われることでもありますが、ほんの少しだけでも古に伝えられ守られた舘跡が「おらほの近所にもあっつ・・」くらいは頭の隅にでも入れておいても損はないのかな・・・・なんて考えたりもいたしました。

 話はかわりますが、今回も鼻舘で「アオズス・・(カモシカ)」を目撃、僅か十数メートルの距離、前回の単独にての探訪で私を驚かせ斜面から転げ落とさせた奴に違いない・・・逃げる気配がなかったが、私が写した十数枚の画像のほとんどはピンボケばかり、落ち着いていたと自負するも画像のボケ具合から当方もかなり動揺していたかもしれません。


ボケてますが一応カモシカ

 さらに小友鷹鳥屋ではオレンジ色に光り輝く「テン」と遭遇、私は運転していたため画像は撮れませんでしたが、睦月庵さんがしっかりとかなりの数の画像をゲット、後で一枚譲り受けてブログで公開したい思います。
 猫と柴犬の間くらいの大きさか、最初は狐かと思ったくらいでしたが、結構大きかったですよ。

 今回もカモシカにテン、蛇にキジ、隼と動物達との遭遇がありましたが熊でなくてよかったです・・・・。

 今回の舘跡探訪で春の部は一応終了のつもりではあるが、もう二箇所くらいはこの連休中、直後に訪ねるかもしれません。
 後は今年の11月中頃まで舘跡調査は一端お休みとなります。

 睦月庵さんを新花巻駅に送っていった帰り、綾織町の今時期の風景・・・・

 
 夜の部の懇親会でも大いに盛り上がり、舘跡関連でもなかなかのご意見やらご見解もいただき、今後の探訪、考察にも一層力が入りそうでもあります。
コメント (8)
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