将棋の手は殆どが悪手とは、羽生竜王がどこかで語られた話しですが、そうも行かないので最前手だと思って指してますが、悪手率の低い方が棋力が上なのは誰でも分かりますが、はてさて何が悪手なのでしょうか。
ソフト解析だと評価値が1,000点下がってしまう手を悪手としている感じです。
第22回バロー名人戦決勝より。
掲載上 先手・後手反転しています。
後手のN君が△2六香と打ち▲同飛なら△1五角と間接王手飛車の手筋を指した処ですが、これが1,000点を失う悪手で逆に▲1五角と打たれ「ただやん~~」。
持ち時間も少なし決勝戦で緊張もあるし、第一人間だから仕方ないのですが、先手のS君も見落としてしまいまいした。
これは誰でも分かる悪手ですね。
次の手の評価が難しい。
優勢になった後手(画面下側)のN君は、受け潰しとばかり△1二銀打としました。
しかしGPS師範は、こう語っています。
▲1一竜の進軍は角が居るし、2一の味方のと金が邪魔して王手になりませんよ。
▲1一と金とされて銀は失いますが、と金が王様から遠くなるので、大丈夫ですよ。
だから、そんな辺境の地に銀将なんて高級な駒は使わなくても良いのです。
銀・桂・香の3枚の協力で、相手の王様に迫りましょう。
そう言われてみると納得もしますが、そんなに悪手な手なのだろうか。
こういう処を振り返り、反省点として自分の力に蓄えて行くことが出来たら、上達の道は早くなりそうな気がします。
毎年お盆に帰省しているN君一家でしたが、この年はバロー大会の時期が重なり参加してくれることになりました。
お兄ちゃんの方は優勝に絡める感じかなと、前日の安用寺先生との飛車落ち観ながら思ってましたがズバリのストライクでした。
弟君も5位に入賞出来て良い夏休みの思い出になったと思います。
長野に帰られてからも、続けて下さることを願っています。
紅一点のYounaさん、お強くなられましたね。
この世代に、研修会員の女子選手が2名も居るので、中学の代表は苦しい位置にいるかと思われますが、高校まで続けたら個人戦2観枠や団体戦もあるし、新人戦は3名参加できるし、一度全国のプレミアムチェットを手にできるチャンスが来るかと思われます。
名人戦の参加者は18名で、3勝1敗でもスイス式トーナメントの点数計算で入賞を逃す展開もあり大混戦でした。
21回大会の新人王戦3強も今回からステップアップもあり、みなさん確実に力を付けて居る様子でした。
このクラスに参加した教室の皆さんも、それぞれに思いがある事でしょう。
次に勝てれば良いのです。
次負けた、またその次にですね。
ウッキー師範のブログに、バロー決勝戦の棋譜が貼られたので、コピーしてスマホのgpsfishに入れて解析してみた。
前は、PCに棋譜を取り込んでからHageyubi先生などに入力して行っていましたが、今はワンタッチで済ませてしまえ年々便利になって行きます。
取り急ぎ、キラーパスをかわしておきます。
ドラゴンキッズは、新人王戦の参加者の棋力に大きなばらつきが出来たため、もっと初心者に楽しんで貰える様に数年前から始めました。
このクラスで入賞できれば、将棋をゲームとして楽しめるレベルに来ている感じです。
今回も、高山内外から多くの参加者を得てリーグ戦から決勝トーナメントまで多く指せるし、予選敗退の子もJT杯からのパクリで自由対局での対局数や勝数で景品も出る仕組みにしてありました。
Yowai60も、毎年自由対局に参加して白星プレゼンターを(実力で負けているよ!の声も)行っています。
今回は、エンジンタンクの量が少ない、Taiki君とYoshiki君が何とか燃料切れすれすれで、入賞できたのは良かったです。
来年からは、新人王戦にチャレンジになりますが、何とかガソリンタンクが増えると良いですね。
そのまえにJT杯もあります。
みんなで行きましょう。
新人王戦で優勝したNOTO君は、早見え早指しの典型的なお子さんです。
奨励会初段のT君や中学生女子の部優勝したYUIさんも、このくらいの年齢の時は怖ろしく早指しだったのを思い出されます。
下手な考え休むに似たりの、Yowai60からしてみれば羨ましい限りの能力で、これからもこの調子で対局数を多くして経験値を増やせば良いのかと思われます。
準優勝のアトム君は、角交換振り飛車をマスターしてから棋力が抜群に伸びた感じです。
初段までは戦型を決めて、それだけ専門的に研究して試してみる法則がありますが、そのラインに沿って居るようです。
来年の3月までには、今の級を大幅に伸ばしてラストスパートしてみて下さい。
三位のSORA君は、大器晩成型でしょうか同時期に始めたお子さんから少し離れてた感じでしたが、どうしてどうして確実に力を蓄えて堂々の三位入賞でした。
昔、漫画の本を読んで王位になった高橋九段の兄弟子は、漫画を読ん王位になったのだから漫画を読み続けなさいとアドバイスされていました。
このまま、今のペースで進めましょう。
最後にRAN君ですが、ようやく将棋の勝ち方が分かって来た感じです。
アトム君の様に、得意戦法を身に付けるのも、これからの一案かと思われます。
10月のJT杯を目標にしてみるのも良いのかもしれませんね。
それぞれ咲方は違いますが、真面目に通って居るお子さんは結果が自然と伴うと思いました。
名人戦の部 18名参加
優勝:中畑太翔(長野県 中3)
準優勝:住吉治志(多治見市 小6)
三位:富田文希(多治見市 中1)
四位:伊東優菜(大垣市 中1)
五位:中畑和将(長野県 小6)
新人王戦の部 13名参加
優勝:野登大介(高山市 小4)
準優勝:志村亜十六(高山市 小6)
三位:田中里空(高山市 小5)
四位:油本綾花(富山県 小4)
五位:長瀨蘭丸(高山市 小6)
ドラゴンキッズ戦の部 15名参加
優勝:濱口竣大(愛知県 小2)
準優勝:洞口泰輝(高山市 小2)
三位:川端良樹(高山市 小3)
四位:森脇 諒(高山市 小3)