山王土曜教室でした。
王様の上から攻めようシリーズ第一弾で、クイズ方式にして出してみた。
初心者の小学低学年は、必ず①を上と言ってくれる。
三角屋根が上と解ったら、この問題にして上の意味を伝える。
そうこうしていると、低学年組はタイムアップとなるので、将棋倒し・山崩し等して遊ばせる。
何となく、それなりの熱戦になって居る模様。
みんな1回は勝ってもらって、次の一手に託す。
来月も、また来て下さい。
山王土曜教室でした。
王様の上から攻めようシリーズ第一弾で、クイズ方式にして出してみた。
初心者の小学低学年は、必ず①を上と言ってくれる。
三角屋根が上と解ったら、この問題にして上の意味を伝える。
そうこうしていると、低学年組はタイムアップとなるので、将棋倒し・山崩し等して遊ばせる。
何となく、それなりの熱戦になって居る模様。
みんな1回は勝ってもらって、次の一手に託す。
来月も、また来て下さい。
山王土曜教室では、不特定多数の子ども達が来てくれて、駒の動かし方が判いレベルから、動かし方は理解したので指し方を勉強してみたいなど、様ざまな子ども達が来てくれます。
石の上にも三年というか、もうその4倍もの年数を重ねているうち、技術(手筋や定跡)より、何となくだが楽しさを伝える事が大切だと感じている今日此の頃。
10枚落ちで、理論的に飛車&角を竜&馬に進化させて、王様を追いつめて師範に「負けました」と言わせて帰って貰う、こんな簡単な事に気付いたのが最近で、この世界でも才無きものの哀しさかもしれない。
少し前だが、女子児童さん達が多く土曜教室に集まって、しかも連続で来てくれた頃があり、「頭金」で王様を詰ます事を当時最盛期のマリコ様に肖り、「金を上からマリコ」とAKB48を連呼したのが縁になったのだろうか、今では出席率トップの将棋教室の会員さんなって貰っている。
その中で、居飛車党のヒマリンさんにイビアナを教えたら、何も習っていないのにコトノンが振り飛車党なのに、雀指しをして仕留めに行ったり・・・・・・・・(ウッキー老子曰く 悪魔のコトノン・システム) して、独自で指せる様になって来た。
ドラゴン・ボールが盛んな頃には、スーパーサイヤ人ネタで、飛車・角が竜・馬に変身も言えたがTVの放送も終わり、輪投げのオジサンシステム(ここから入れません)とか、金魚すくいで正面から狙うと左右に逃げられるとか、サンドウィチ作戦で玉子サンド(玉=玉子・パン=竜と馬)を作ろうとか、あの手この手と思案を胸に・・・・・・・・。
初心者指導の升田幸三賞を目ざして次の一手に励もう。
洋風ランチ
和風ランチ
老舗洋食屋@レストラン・アリスでした。
毎回そうなんだが、9時からスタートする土曜教室でが、早い子は8時30分くらいからポチポチ集まってくる。
諏訪(管理人)も、だいたい、そんな時間に行って大盤などを準備しながら、初見のお子さんには、「駒の動かし方OKですか」とか動かせる子には、「誰に習ったの?」「お父さん?」「おじいさん?」「お兄ちゃん?」などなど質問責めをしならが、この子が、どうして土曜教室に来てくれたのか、何とく探っていて毎回簡単な問題を出しながら9時までの時間を過ごしている。
上の図なんかは、かなり難解度が高い一手詰めだが簡単なのは瞬間技で答えを言ってしまわれるので、今回は少し工夫して出してみた。
初心な子は、一手詰が難問題なのである。
でも、詰みを発見した時の喜びが、ブレークスルーになれば自然将棋に、向き合ってくれるだろう。
私たちは、そんな縁を作る役割であれば良いのだと、最近思うようになった。
一手詰の前の3手詰の局面。
これ、かなり難しい。
▲5二銀打は、ある程度腕に覚えがあれば間単に浮かぶ手だが、初心レベルには富士山やエベレストより高きハードルかもれない、うんと考えて発見できたなら、そこからブレークスルーが始まるかもしれない。
教えるより伝える。
何か、その極意はわかりませんが、将棋が持ってる何かの極微でも実相を伝えられれば、それはそれで良き縁ということになるのだろう、そして丸投げ定跡で申し訳ないが、伝わった子は自走して下さる事を願うのみ。
低学年の男の子ども達に座学をしても聞く耳持って居ないので、このコースは指導対局の盤面で語る事にしてるが、4年・5年のヒマリさんコトノさんは、話を聞いてくれそうなので、少し行ってみた。
8枚落ちで、下手棒銀基準で攻めて貰って最終盤にはいるところ、上の図まではクイズ方式で何故この手が良いのかを話しながら辿り着く、70点くらいの手を選んだら否定しないで褒める。
だいたい8枚落ちなので、そこそこの手を指せるだけ立派なのだ。
初級・初心者にとって、この上手の中断玉を寄せるのは至難の業で、最初の内は意図的に4段目・5段目に浮いて住所不定の王様にならない様にしている。
上の図で、上手の金が「さよなら」したらどうなるでしょう?・・・と問いかけたら「ありがたい」とヒマリさん。(笑)
エントした手は、▲6五歩!
盤上の駒で歩を使って、金銀の連絡を遮断しながら、王様から金を「さよなら」させる手でお見事正解、ここが褒めるポイント。
ではでは、▲6五歩以外に、持っている金を使うとしたら、どこに金を使いますか? と問いかけて、わざと5八や3二に金を置いてみたら、笑って違う違うと・・・・・・だいたい判って来た様だ。
少し考え▲7四金!を言い当てたのがコノトさんでした。
やさし3手くらいの中段玉の詰将棋が解けないと、勝てる棋力に到達できない感じですね。
ぽちぽち行きましょう。
こちらは、カンタ君との6枚落ちで、最近強くなって来たのでラピュタで対抗してみたら、飛車が成り金銀交換したらベタリと自陣に受けて4枚ラピュタを維持してたら攻め倦んでしまい、桂馬と香車を取られて下手勝てない形になってしまった。
2局目は、少し緩めて指した事もあるが、右の桂馬を飛んで3枚の攻めにして来たのは、学習効果があったみたいです。
負ける⇒修正⇒再チャレンジ の法則が身に付いて来た感じなので、もうすぐ飛行石を手に入れられるかもです。
先手の手番。
4面で2時間半くらい皆さんの相手をしていたら、最後にヒロ君が登場して来てチャレンジされた。
例の角交換振り飛車を登板させたら、石田組に対抗できる形を学習して来た感じだったので、そのまま四間飛車で戦って相手の研究を外すまでは良かったが、ミスが出て劣勢になってしまった。
前の図から、▲5二馬と突撃して来た。
こういう手は、実戦経験を積まないと指せない手で、皆勤賞がなせる技で最善手だと思う。
そこで、この手を放置して△5五桂と、カウンターを放ったのが上の図。
終盤は、駒の損得よりスピードをお互い指して、難しい局面だが先手良さそうな感じです。
ここからは、終盤力の差でヒロ君勝ちを逃しましたが、最近は毎日詰将棋を解いて居るらしく、理論の序盤力に終盤力が身に付いたら、一気に三段クラスまで昇り竜になるでしょう。
里見さんは、高橋和女流との約束で、毎日詰将棋を続けているとの事。
時々サボっても良いから、続けられるかがポイントになりそうです。
日曜日のランチは、豆腐カレーにチャレンジしてみた。
水分が多いので、フライパンで焼きながら調味料を加える。
近くにオープンしたコンビニで88円のレトルトカレー(115Kcal)を買ってきて出来上がり。
豆腐の水分が抜けると小さくなるので、一丁使ってもエネルギー総量は310Kcal程度で安心です。
少し余談になるが、あれから1年の月日は流れ、コータ君は中学生になり、リョウセイ君が、2012年度倉敷高学年の部の岐阜県代表のキャリアを持って、小学生名人戦の代表を掛け挑んだ図。
この日の為に、リョウセイ君は自己研究で対策を練って来たが、あっさり角交換振り飛車にされて肩透しになってしまった。
この対局を制して代表になったユー君は、東日本大会に出場し決勝トーナメント2回戦まで進んだ事は記憶に新しいですよね。
流石、倉敷低学年の部で全国3位の実力です。
そして、倉敷高学年の部の岐阜県大会、今度はリョウセイ君がリベンジする。
角交換振り飛車対策を充分練って、挑んだ上の図。
ユー君も、囲いを工夫して前回の美濃囲いからアナグマに変身している。
しかし、子ども達の成長って凄いものですね。
24日は、大阪ベイタワーで文部科学大臣杯の、西日本大会が開催されます。
この大会の岐阜県の取組みとして今年度は、中濃と飛騨で地区大会も開催されました。
学校単位の選手3名構成で、うちの教室からも小学校単位での参加となり、女子選手のメンバー登録でヒマリさんミユーさんが初参加で先輩のチノさんも含め3名の参加、その影響か山王教室に通っていたコトノさんも支部支部会員登録で、これまた、コトノさんヒマリさんの妹さん達も、山王教室に7月から参加してくれた。
そこで、この子達に四間飛車を教えるか、まだそんなレベルではないので真剣には考えていないが、どうしようか迷っている。
茶華道から入れば良いのか、じゅっくり眺めて棒銀基準から居飛車系が良いのか、気質や性格もあるので、好きで続けられる方法は何がベターなのか、男の子とは違う対応が必要なのが、最近判って来た感じです。
もしも、居飛車屋さんになるにしても、四間飛車と戦う事になるから、四間飛車の知識は必ず必要になって来る。
女子選手と四間飛車は、永遠のテーマになりそうです。
一応、このコーナーは、これで一旦終了します。
ここで先手番。
上の図は、2011.10~2012.01にかけて4ヶ月間毎日コータ君が、ある選手に対して特別に練習した局面。
激指2段にセットして、研修会昇級ルールで勝ち進み激指3段⇒激指4段と進化させた。
リアル4段・5段の方と、上の図の指定局面から指しても、互角以上に戦えるようになって本番は圧勝した。
後手が作戦巧者なら、上の図にはならないが何せ小学校2年生(当時)だったから、そこまで進化しないだろうと狙い打った。
谷川先生は、将棋が強くなるには毎回同じ事の繰り返しを苦にしない人と言われているが、それにしても右四間飛車は、飛・角・銀・桂の攻め駒達が躍動するので、棒銀太郎と違い重く本格的なパンチが炸裂する。
四間飛車を覚えたばかりの初心者が、この本格的な攻めを食らうと敗戦に次ぐ敗戦を、繰り返すかもしれない。
右四間に対する免疫が出来る前に、将棋を嫌いにさせてしまっては元も子もない。
▲9六歩までの定跡手順。
何せ、こちらは茶華道の世界なのだから、ガリガリ攻めて来られては身も蓋も無くなってしまう。
ご推奨の定跡形は上の図で、ポイントは9筋で香車を一枡逃げておく事と、銀を5六に相手に合わせて腰掛けておくフォーメーションで、いづれ攻撃が来るが△8五桂には▲8六角として柳に風が良い感覚になりそう。
激指定跡道場より△6五歩までの図。
手順を覚えるのは重要だが、上の画を見て攻めをかわして居るんだなと、感性で捉える感覚を身に付けると初心者卒業が近いかもしれない。
茶道で言うなら、お茶を点てる時の作法・動作の美しさと重ねられると、良いのかもしれない。
何回も繰り返しますが、こちらは茶華道の世界ですから。
▲7五歩までの図。
少し強くなって、△8五歩が来ないから早く▲7七角を上がらなくても良いなんて思えるようになったら、しめたもので▲7五歩として、右四間の桂馬を封じてしまえば自然に勝星が増えて来るかもしれません。
悪手・疑問手には目を閉ざし、良い手を3回褒めて、???手を1回程度考えてみようと振り返る程度が長く続けて貰えるコツかも。
最後に、もう一回 茶華道の世界ですから。
中学生選手の全国トップレベルは、もう女流プロ一歩手前くらいに進化している感じだが、層が厚くなるのが高校生になってからだろうか。
こんなレベルの選手達の多くは、小学校の頃から駒を握っていて才能が開花した方々なので別次元だが、多くの選手は、中学や高校に入ってから倶楽部活動などで、駒の動かし方から学ばれる方が多いようだ。
特に高校生は、文化活動として後押しがあるようで個人戦・団体戦があり、個人戦は2名全国へ行けるし、新人戦は4名も行けるので、もし小学生から始めた子なら、かなりの確率で全国大会を経験できるシステムになっているのも楽しみがあって嬉しい。
そんな感じなので、駒の動かし方を覚えて直ぐに試合に出る事になると、居飛車みたいな多くの枝葉があるシステムより、先手なら確実に組める振り飛車を、指導される先生方が多くなるのも理解できる。
上の図は、私は私の道を行き、貴女は貴女の道を行く美しい相四間飛車で、時々拝見する事もあります。
攻めが好きな選手だと、上の図の後手の様に石田流に組んで来る選手も居て、なかなか本格的な序盤戦を観る事も出来ます。
で、そこで思ったのだが、これ居飛車アナグマ教えて美濃囲いの崩し方と、詰将棋を徹底的に繰り返せば、相当勝ち進めるな・・・とね。
思って居るだけで、実際はしませんが。
前回アップした図ですが、これを引っくり返して眺めると。
はい、こんな風になります。
飛車を四間に振り、王様を金銀3枚の美濃囲いに入れて、相手の攻撃を迎え撃つこの姿が実に綺麗です。
中学・高校とアンヌ隊員のご縁で、女子の全国大会を観戦させて頂きましたが、女子選手は振り飛車が多く、上の図から初心者がプロと戦っても、負けるまでには30手くらいは最低でも指せそうです。
茶華道の如く、先ずは型から入れるのが、人気の秘密なのかもしれない。
大人の方や、子ども達でも有段者近くになると上の図みたいな棒銀太郎攻撃は仕掛けて来ないが、棒銀のみ少年だと時々見受けられる図。
なにせ、棒銀しか知らないから、これでお構いなしに攻めて来る。
型から入り、美しい美濃囲いを目指している人にとって、これが意外にも強敵なストリートファイターになっている様子で、良いように攻め込まれてしまいそう。
後手の銀は9筋に出られないので、攻めるには△7四歩の一手が必要、その瞬間に▲6五歩と突いて角交換しましょう&「6筋から攻めますよと少し私の言い分も聞いてよ」と指してみる。
△7七角成▲同銀△7五歩▲5五角なんて夢の様な手順には、ならないかもしれませんが、戦いが7筋6筋で起これば先手の王様は深く、後手の王様は戦場に近いからガジガジ戦っていれば、流れ玉の一つや二つは必ず後手の王様に届く事になる。
相手の銀を見て、自分の銀の位置を決められるようになれば、少し上達できるかもです。
▲6五歩を忘れて、▲2八玉として△7五歩とされても、まだまだ大丈夫なところが嬉しい四間飛車の奥深さで、遅まきながらと上の図から▲6五歩としてみましょう。
△7七角成▲同銀△7六歩▲同銀△3三角の自陣角には、▲7七角と、こちらも自陣角を放って上の図に。
それでも攻めは続き、△7七同角成▲同桂△3三角と、また自陣角を放たれても▲7八金!△7二飛と来れば▲7五歩と蓋をしてしまう。(王手飛車があるから、この歩が取れない。)
机上の仮想手順だが、こんな要領でさらりと、優雅な舞が出来れば良いですね。
最近、来てくれるようになったコトノさん、ヒマリさん、そして少し前から来てくれているミュウさんと女子の会員さんも増えて来たが、彼女達何が楽しくて来るのだろうか。
男の子達は、どこかでDNAに組み込まれているという人も居て、まま、それは判る気もしないでもない。
それとも知られないでいるだけで、男女は関係なく惹き付ける何かが、存在しているのだろうか。
まっ、この手の話は永遠に謎のままの方が、良いのかもしれない。
管理人は25年間もブランクがあったので、最近の戦法が面白く一昨々年購入した激指での解析の相乗効果とブログのネタ探しもあり、ごく自然と毎日いわゆる駒を触っている状態になってしまった。
それぞれの年代や、棋力で楽しさも違って来るだろうから、それぞれに程々にというところだろうか。
嫌になったら、休みましょう。
「我は行く心の命ずるままに~~我は行くさらば将棋よ~~♪」と距離を置いても、琵琶湖の鮎ですから。
△6九角までの図。
先日のリョウセイ君との一戦で、△6九角と定跡手順を外してBonanza攻撃を仕掛けたところ。
暖めご飯手でも何でもなく、ただ閃いたから指してみたが、これも調べてみると相当難しい。
14日(日)ささゆり大会終了後、時間あったらバーサスしましょう。
今日の土曜教室も、みんな来てくれ和やかなムード。
ソウ君が、お兄ちゃんそっくりなのに改めて気づく。(笑)
勝又先生の本が今日の教材で、何があれば詰むかな?で出してみた。
金・銀の王手で、4ヶ所から詰む簡単な1手詰を皆で考えて、さて金と銀な無いならどうしましょうが上の図。
▲3三角を予想してたら、いきなり▲2二角から入って来たので、するりと△2一玉とすると▲3三桂で詰ませてしまった。
これも正解。
では、飛車一枚なら・・・・・・・そして飛車を盤上の置き駒にして、5手詰までクイズ方式で楽しめた。
山王レディーズも楽しそう。
9手詰で~~す。
詰将棋に精通している人なら、瞬時かもしれない。
実戦の読みで力勝負すると、ギリギリ詰まなくしてある、果てしない伊藤温泉。
食べた感が大事でもやし2袋に卵を落とす。
特保というマジックに操られてか、ジンジャーからレモン味になっていた。
ローソンの、あのパン1袋でも満腹感充分でした。
史上最大の作戦は、いよいよ頭脳戦に突入。
「大山・升田の将棋は終盤から手が出て来る」と感じられた山田道美八段(当時)は、もう一流の先生になられていたのに難解な古典詰将棋を再度始められたと聞いている。
まっ、これは高度な話だが源流を辿れば一滴の水から始まると同じで、終盤から教える事が出来ないかが最近のテーマにしていて、ついでに詰将棋が好きになればしめたものである。
10枚を卒業すると8枚にランクアップしますが、金という守りの駒が2枚も居て難しいので8.5枚を作ってみた。
本当は金1枚の9枚落ちで良いのだが、先に10枚で9三の地点へ角が成る手を学習しているので、それを防ぐために香車を置いてある。
こころは、棒銀戦法を会得するためで、駒落ち定跡は平手に使えないので駒落ちから、平手でも使える戦法を知って貰う事にした。
ここから▲2四歩の攻撃が始まるが、時々▲2四銀?とか▲3三銀?などの元気が良い手が飛び出して来る。
ここら辺は、お子様達の学年や理解度に合わせて、どうして「?」なのかを話してから最初からやり直す事にしていて、何回も繰り返して頭より右手で覚えて貰う様にしている。
数手素直に応手すると、上の図になって定跡書風に言えば、これにて下手必勝なのだが、実はここから将棋が始まる。
ここで、どう理解するかだが、盤上から上手の金が消えている⇒10枚落ちと同じだ⇒馬を作ったから今度は竜を作れば良い⇒金も持っているから最初に習った飛車+金の作戦も使えるぞ。
そこまで来れば、最初の図から金が居なけりゃ10枚落ちと考えてくれればしめたものだが、さてどうなる事でしょうか。
掲載上、先手・後手逆です。
ここから豊島七段は▲4三金として後手を投了に追い込んだ。
「凡手は好手に勝る」「寄せは俗手で」プロほどセオリーに忠実の実例でした。
これも掲載上、先手・後手逆にしています。
後手は、いつの日にか羽生先生から白星をとの願いが由来の将棋ソフト習甦。
先手が▲4五桂とした手に対し実戦は逃げたのだが、取るとどうなるのか?詰んでいるのか?
実は、数手前から▲5二飛からの5五の地点を巡る激しい詰めろ逃れの詰めろがあって解説の先生もタジタジな場面もあり、まさに激戦中の激戦だった。
それで、詰むのだろうか。
電王戦いよいよスタート!
▲7六歩が突いてあるので、飛車を三間飛車風に展開して竜を作る方が効率的かもしれないが、▲2六歩として堂々と来るのも頼もしい。下の図は三間飛車Verから竜を作った図。
上手は△6六歩として下手の応手を窺ってみるが、だいたい下手が同歩と取らないと負かされる。
上手は5七と&6七桂のトン死を密かに狙っている。
時々と金は怖いを知るために、イエローカードを出さない事も織り交ぜながら進めている。
後はゴールまでどうするかだが、ここからが終盤力が無いと追いかけっこしてるだけになる。
相手の王様より遠い竜か馬を王様の近くに移動するとだけヒントを出す。この場合は馬が遠いので▲6五馬とすると次は竜が遠くなるので▲5二竜と寄って行く。
指し手は教えないで、イメージだけ伝えて悪手が出ると手を戻してやり直してもらう。
上の図くらいから王手が掛かり出すと、今までの苦労が報われたと感じるのか大きな声で「王手!」「王手!」と元気が良くなる。(笑)
うまく詰まされると上手も大きな声で「負けました」と言って頭を下げる。
その時の、子ども達の笑顔がとても良い。
ここを卒業すると、いよいよ8.5枚で棒銀戦法の登場となり棒銀を使えれば、もう一人前の将棋指しと言っても良いのかもしれない。
次回からは、8.5枚と棒銀の理由など。
10分で4段の難解度が高い実戦の詰め将棋だが、居飛車屋さんだと早く筋が見えるのかもしれない。
いわゆる経験値が、ものをいうの典型的な図式になっている。
次の一手。
ヒント:プロは基本に忠実。
△4二玉▲7六歩△6四歩▲6六角△9四歩▲9三角成△9五歩の手順を教えて下の図になる。
ここで一休み、馬を作ったので今度は飛車を竜にする方法を、自分で考えてみて下さいと問いかける。
すると▲7八飛タイプと▲2六歩タイプに、だいたい二分化されるのが面白い。
なにか将来、振り飛車党になるか居飛車党になるか、こんな処にセンスの原子が眠っているような気がする。
どちらで来てもOKで、自分で考えて選んだ手を尊重して見事竜が出来るまでが第二段階になる。
▲3五歩までの図。
ヒロ君と、居飛車屋さんすると上の図になる。
知っている人は知っていて、知らない人は別世界の話しだろうが、とりあえず子ども達が指したいのだから付き合ってみようかと思って少し研究してみたが、これはこれで面白そう。
はい、豊島七段の実戦からでした。
▲5六桂! この手を見て後手は投了されました。
定跡を教えると記憶するので、その通りに駒が進んで来る。
上手陣は、あえ無く破られ必勝形になるが、その後上手の王様は空中遊泳して捕まらない。
駒落ちの構造上「うえからマリコ」定跡は使えず、「横からおりょう(龍)」「下からりょうま(龍馬)」となるところが初心者には難しい。
飛車・金コースを卒業すると飛車・角コースにステージアップ。
同じ理屈で、金を打ったイメージの場所に角を成って馬を作り「玉子サンド」にすれば良い。
間違えたら何回でもイエローカード(待った)を繰り返し、身体に浸み込むまで何回も何回も繰り返す。
この同じことの繰り返しを苦にしない子どもさんは、いわゆる将棋に向いていると言えるかもしれない。
逆に向いてない子どもさんに、無理して仕向けるものでもないと思う。
次に上手の持ち駒に「歩」を、一枚入れると10倍将棋が難しくなる。
一歩千金とは、この事なりと言えるかもしれない。
だいたい▲3二竜と王手をしてきて追う手となり永遠に捕まらない。
歩でブロックされた飛車ビーム光線を、再びターゲットに照射する術を理解すれば、やっと10枚へ行ける。
10枚落ちでは、9枚も上手に歩が存在している。
寄せる力と定跡の知識を同時に進行させないと、竜頭蛇尾棋士(管理人みたいな)になってしまうので、終盤から序盤へ
時を進める事にした。
この辺りを会得出来たのも「終盤から来た少年」との出逢いがあったからの様な気がしてならい。
人との出逢いとは、良いものですね。
▲2四飛△2三歩に▲1三香成△同歩として1二の空間を作ってから▲2一金と捨て下段に落す手筋が見えれば、手数は長いが後は並べるだけとなる。
プロの終盤です。
△7六歩に対してどうしますか。
ヒント:終盤です。
駒の動かし方を覚えて将棋対戦デビューは、何か公園デビューに似てるかもしれない。(個人的見解です)
で、何も言わない理屈もない。
上の図で下手が先手で攻めて貰う。
すると多くの子は元気良く▲2一飛成と王手で迫って来る。
「うえからマリコ定跡」を知らないから、もう絶対に捕まらないが、これを根気良く逃げ下手も頑張って王手ラッシュで追いかける。
正解手を教える事は簡単であるが、知っているのと理解しているの違いで、それは理屈ではなく肌で覚えるものだと最近感じて来たので、上手玉は逃げに逃げ下手は王手・王手で追いまくる。
一見無駄な営みに思えるが、この無駄な営を繰り返すのがキモになる。
何回も何回も追い掛けても捕まらない玉を経験してから次のステージに入る。
▲2二飛成を教える。
上手は何か指さないといけないので、とりあえず△6一玉と動いて。
あらま▲6二金でエンド。
ここで大切なのは、この手順を教えるより▲2一飛成りから王手・王手で追いかけてもらい逃げて・逃げて・・・と遊んであげる事で、この経験が長いほど▲2二飛成の手が浸み込んで行く。
そして、あんなに追いかけて捕まらなかった王様が、たった3手で捕まえる事が出来ると知った時、ひとりの少年は将棋の虜となって行く。
その為の一見無駄と思える時を一緒に過ごしてあげるのが、この道の「いざない」だと最近少し分かって来た気がする。
このシリーズ少し続けます。
管理人の実戦からなので、詰み筋とか受け筋は多岐になるかもしれませんが詰みます。
手筋は2通り。
1.玉は下段に落せ。
2.一間竜受けにくし。
19手ですが、後半は並べているだけなので感覚で行けば、読まなくても自然にゴールになりそう。