長野県小諸市にあるぶどう農家のグラン・ミュール。
かつて資産運用会社で私の同僚だった川口さんというオジサンが、ある時農業に目覚め、さらにその後なぜか小諸で起業してワインのブドウ生産を開始。
すごいバイタリティ。
そして順番にワインがリリースされて来たが、今回初めてシャスラ(白ワイン)がリリースされた。
全部で100本だ。私はそのうちの3本を購入した。貴重だね。
結想(ゆわいそう)という名前が付けられた。
川口さんのシャスラとしては、ファースト・ヴィンテージである。
シャスラはスイスではポピュラーな品種だが、それ以外の国ではほとんど生産されていない。
日本でシャスラのぶどうを生産したのは、おそらく川口さんが初めてだろうと思われる。
シャスラは、それを経験した日本人からは「和食に合わせやすい」との評価がある。
特に「寿司に合う」とのコメントがインターネット上で多く見られたので、私もそれを試みてみようと思った。
ここまでの画像は鎌倉の自宅で撮影したものだ。
そしてこの3本のシャスラのうち、1本を私は原村の山荘に持って行った。
小諸にある川口さんのぶどう畑を、私は2019年に訪れた。
これはその時の画像である。
小諸市の小高い斜面。気持ちの良いところである。
畑は三か所に分かれているが、普段川口さんはこれをひとりで世話している。
妻が畑を見学中。
ドガティ君も畑の間を歩かせてもらった(笑)。
その時川口さんは、「ここ(↓)にシャスラを植えようと思っている」と言っていた。
私はここで川口さんからシャスラの特徴について教わったのを覚えている。
それから5年経ったのだ。いろいろと大変だっただろうと想像する。
そのシャスラ種がようやく白ワインとなり、今私の手元にある。感動的だね。
そして私は寿司も買って来た(笑)。
マグロの赤身とブリだ。
イカもあるよ。
ひょっとして私は寿司を食べるの、久しぶりかも。
半年ぶりくらいかな?
これを楽しみながらシャスラを開栓!
川口さんの結想(ゆわいそう)をいただく。
私はこれまでにシャスラを飲んだことはない。
川口さんの結想は、私が事前に予想したよりも、はるかに骨格がしっかりしたワインだった。甘さ、辛さ、果実味がくっきりと出ていて、これは寿司と言うか、和食でもなんでも普通に白ワインとしての使い方が出来ると思った。
川口さんにあとで尋ねると、この結想は個性が強く出ていて、スイスのごく一般的なシャスラとはまた少し違った表情になっているとのこと。
私はそもそもそのスイスで一般的と言われるシャスラを飲んだことがないので、なんともその違いがよくわからない。とにかく川口さんの結想はおいしいわ。
ワインって楽しいですねえ。
楽しむ側はただ飲んで楽しむだけだが、作り手は大変だ。
川口さんもこの5年間シャスラと格闘したことでしょう。わからないことだらけだったでしょうから。
なんてことを想像しながら、川口さんの結想2023年を頂く。
まだあと2本ボトルが残っている。
川口さんのブドウ園であるグラン・ミュールのホームページはこちらだ(↓)。
ところで川口さんは玉村豊男さんのワイン学校を卒業している。
私は玉村さんが軽井沢に住み「新型の都会的田舎人」なんて言われてた頃からの玉村さんのファンだ。
とにかく文章が上手でわかりやすい。
フランス文学の翻訳をされていたらしい。しかし玉村さんはその後活動の幅を広げ、田舎生活を始められた。ワインを自分で作る。料理もあらゆるジャンルを作る。その料理の解説がすごくて、いつも頭のいい人だなあと感心させられる。
信州ではポピュラーな鯉。普通は鯉こくか洗いなんだが、玉村さんは塩焼きを奨めている。
塩を多めに振って皮がカリっとなるまで強く焼くとおいしいらしい。
シャスラもこういうのと一緒に楽しんでもいいかもね。
そのままこの本を読み進めると、カレーも出て来た。
スパイスがいろいろと解説されている。
その中にあのフェヌグリークも出て来る。
私はフェヌグリークなんて最近になってやっと知ったスパイスだ。
確かにいい香りだ。
ジョージア料理のシュクメルリ(↓)を作るのにどうしても必要なスパイスで、私は初めて使ってみたのだ。
その後カレーにも使ってみた。
さすが玉村さん。
なんでも四半世紀ほど先を行ってらっしゃる。
話がそれたがもう一度。
川口さんのぶどう生産拠点、グラン・ミュールのホームページはこちらだ。
【つづく】