「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

八ヶ岳西麓8月の滞在(8) 屋外木部をシッケンズで塗装

2009-08-21 11:18:40 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
先日自宅の玄関ドアの塗装をアップしたばかりだが、山荘でもその作業が必要だ。自宅はキシラデコールを使用しているが、山荘ではシッケンズである。



まずは階段から。玄関へは何段か木の階段を上がる。ウッドデッキと同じで、横倒しになっていて、雨に直接打たれる木というのは、腐食することが避けられない。

とにかく毎年夏にベタベタとシッケンズを塗装している。面倒で、汚れがちで、腰の痛くなる作業だ。しかも塗装した直後は、その上を歩けない。しかし塗装しないと腐食する。なんとも不便で面倒である。面倒くさがりの私は、もしこの階段が腐食したら、今度は金属かコンクリートで階段を作ろうと思っている。



毎年塗装をしていると、苦労の甲斐もあって築後10年経った我が山荘の階段は、今のところビクともしていない。普通のダグラスファー(米松)材で作られているが、大丈夫なようだ。この山荘を建ててくれたブレイス代表の丸山さんに最近チェックしてもらったが、「まだ大丈夫みたいよ」ということだった。



玄関ドアも塗装開始。



上画像が開始後30分。完成。ピッカピカになる。オークの木目が浮き出てキレイである。

下画像は塗装翌日の状態。木材の腐食を防ぐ効用では、シッケンズはキシラデコールに劣らないだろう。シッケンズは薄い被膜を作るので、塗装面にツヤが出ることと(好みもあろうが)、日焼けによる色落ちがかなりゆっくり進むというメリットがある。

以上、手の届く範囲でのお手軽シッケンズ塗装作業は終了した。破風や妻壁の塗装は足場が必要だ。ブレイスさんにそろそろ頼まねばならない時期が来ている。



以前、「照明器具や家具の曲線のデザインでは国産は輸入に敵わないと思っている」と書いた。オバール型のガラスの枠に見られるように、ドア板に広がる曲線や枠の幅の取り方の平面的バランスキレイだが、ドア板に彫り込まれた溝のひとつひとつも斜めから見ると、垂直的に微妙な曲線が使われているし、デザインの深さのバランスも良い。

国産でこうしたデザインを真似た洋風ドアに対面すると、「デザインをバランスさせる技では輸入品に敵わないなぁ」と思ってしまう。普通に手に入る価格帯のドアでは、国産ならむしろ直線的なデザインをシンプルに組み合わせたドア、あるいは格子戸的なものに分があると思う。
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八ヶ岳西麓8月の滞在(7) 原村の農場で走りまわる暴れん坊とそれを載せても大丈夫なクルマ

2009-08-21 06:18:27 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし


犬: とーちゃん、かーちゃん、あぁ~退屈だ。退屈で死にそうだ。原村ってどーして夏でも寒いの?寝るには暑いよりいいけど。頼みがあるんだ。農場に走りに行かない??

とーちゃん: こないだ川泳ぎに行ったばかりだろ!贅沢言わないの。

犬: チョーけち。もう家出する、絶対に。

とーちゃん: どうぞ。止めません。

犬: なんでぇ?? 止めてよ。 信じられない、このクールな飼い主。

とーちゃん: 仕方ないなぁ、じゃあ行きますか。



ここが原村の農場だ。山荘から5kmほど。標高で400mほどを、とにかく下るだけ。信号なし。対向車ほとんどなし。スグだ。

かーちゃん: お座り! 待て! じぃ~っと待てよ! 

犬: あぁ~~~馬鹿みたい。「お座り! 待て!」・・・って、これ、いったい何の役に立つの? あくび出ちゃう。首がだるいわ。

かーちゃん: よそ見すんな!



かーちゃん: さぁーーっ、走っていいぞ!

犬: やっほーーーー。



犬: かーちゃんにぶつかりング! どうだ、こわいだろ? 



犬: オレってネズミみたいかい? 早いだろ? ね・ね・ね???



犬: ジャンプしてボールキャッチ! カンガルーになった気分。でも耳はウサギ。 オレってすごい???

とーちゃん: はぁ~い、終了。もう十分でしょう。



犬: はあはあはあ。疲れたよぉ~。満足したぜ。帰って水飲んでゴハン食べて寝ようぜ。

とーちゃん: 絶好調だね、あんた。



この大型の暴れん坊には、大きなケージが入らないワゴン車の場合、これが必要だ。もしなければ、彼は後からぴょんと運転席まで瞬時に飛んで来て、ハンドルをくわえて運転しようとするかもしれない。しっかりしたドッグ・ガード。国産車でこれをオプションとして備えている車種は少ないが、あってもたいていドッグガードは輸入品で、まずは英国製。やはり彼の地の文化と歴史ですねえ。狩猟の文化。犬と家族並みに暮らす文化。

輸入車なら欧州車にこのオプションが多い。ボルボ、レンジローバー等。しかし・・・レンジローバーはひょっとすると輸入停止になるかも、というウワサ。売れないのである。背丈の高い4WD車は、今後ますます肩身が狭くなるだろう。これからクルマを買うなら環境に対しセンシティブなクルマを選ばないといけないらしい。しかし・・・。どんどんクルマがつまらなくなってしまうなぁ。
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八ヶ岳西麓8月の滞在(6) 外ごはん・家ごはん / 世の奥様のべッソーに対する興味と家ごはんの関係

2009-08-20 14:51:04 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
信州に行ったらやっぱりコレ食べよう! いなごと蜂の子。おいしいですよ。



でもそればかりというわけにも行かず・・・。



ジャーン! 諏訪地方では圧倒的に有名で古いラーメン店の「ハルピン・ラーメン」(所在地:諏訪市大字四賀飯島2336 電話:0266-53-1557)。古くから知る人は「味が変わった」とかいろいろ言うようだが、私はここ10年通っているだけだ。そして美味しいと思う。地元リピーターで11:00amから一杯。

漬け込んだ重いタレを使ったスープ。ご覧の画像はニンニク・ラーメン大盛り。リピーターや店員は皆「ニンダイ」と言う。沈殿物の多いスープをかき混ぜながら黄色く縮れた細麺にからませて、ずずずずぅ~っと食べる。好き嫌いは分かれそうだが、うまいぞぉ。



次の画像は仔豚飯。豚飯の半分サイズ。最近始まったうれしいメニュー。



替わって「焼きたて屋」。ご覧の画像は富士見アグリモール(A-Coop)店。最近躍進著しいタコ焼きチェーン店で、FC経営も多い。その本店はなんと!おらが村の原村(長野県諏訪郡)にあるのだ。びっくり!でしょぉ~?



タコ焼きとお好み焼き・・・ってどっちがどっちかしら?一応左がタコ焼きで、右がお好み焼きだ。タコが巨大で、それが売り物である。さあさあお店の横のベンチであつあつ・うまうまを食べましょう。この注文2つで1000円とちょっとだ。安いなあ。



すると・・・! 「500円食べたら鯛焼き1つプレゼント」なので、鯛焼きがタダで2つもついて来てしまった。どーしましょ。食べきれないわ。「鯛焼き返すから200円引いてくれない?」ってハードな交渉しようかと思ったが、お店の人に悪いので、鯛焼きも含め完食!



原村のA-Coopに寄る。我が家御用達の渋い農協スーパーだ。最近「生産者の顔が見える野菜」ってのがよくあるが、そんなのここは昔からやっている。文字通り顔が見える。写真で。しかも皆さんごく近所のおばさんだ。この写真の女性が、同じA-Coop店内で食料品の買い物しているのだ。農協は楽しいな。

今年の夏は梅雨明け後も雨が多く、高原野菜は不調だ。面積は小さいのにセロリやレタスをめっちゃやたら生産する原村では、農家もなかなか苦しいらしい。それでもいろいろと新鮮でおいしい野菜が安く買える。ラーメンやタコ焼きを外で食べてないで、夏の野菜を家で食べろ!



はい!わかりました。
ということでラタトゥーユ。妻が得意とする夏料理である。夏に山荘に来たらこれ!野菜と塩と鍋があれば出来る「これが野菜だけ??」と言いたくなる濃い鍋料理だ。ナス、パプリカ、トマト、ズッキーニ、インゲン。おまけでタコも入れてみた。ニンニクも。



さあ食べるぞ。原村ペンションビレッジ内のパン屋さんベルグのパンとラタトゥーユと野菜サラダ。なんと健康的なベジタリアン的お食事でしょうか。季節の野菜を食べるということは、経済合理性があり環境に負担が少なく自分の健康にも良いなぁ。この分野は妻にまかせている。しかし私も何も作らないわけじゃないよ。



ほら! 夏野菜カレー。こういうのは私担当だ。カレー・ルーを使えば、居眠りしながらでも、そして不器用なおっさんでも、失敗しないで作れるだろうとは思われるが・・・。しかしそれなりに私も経験があり、あれこれぶち込んでおいしく作る。

話が変わるが、八ヶ岳の別荘オーナー家庭はどこも基本的には夫婦が単位だ。子供が小さければ別荘について来るが、やがて離れてしまう。究極的には夫婦で楽しむしかない。相手と死別したか、遺産として別荘を譲り受けたなら別だが、独身者で八ヶ岳山麓に別荘を持っている人を私は知らない。ところが既婚男性だが、ほとんどいつも一人で別荘に来ているオーナーは多数存在する。またわざわざ離婚して男性が一人で田舎暮らしを始めた例もある。つまり奥様が別荘を含め、田舎暮らしにあまり興味がないのである。

田舎「生活」(あくまで「生活」だ。観光旅行ではない)に興味がない都会の奥様にとっては、田舎に行くのは「観光」しか考えられなのである。ということは、田舎まで行って調理や洗い物をさせられるのは御免で、「上げ全据え膳」でゆっくり楽しみたいわけだ。


(これも私担当の炒飯。ハム、長ネギ、卵。オーソドックス)

「わざわざあんなとこまで行って調理と洗い物なんてごめん」という奥様はどういうタイプかと言うと、まずは田舎生活に興味が薄く、かつ普段家ではダンナが料理がまったくダメで、1年365日奥様が料理を作っているパターンである。そんな奥様は普段別荘には行きたがらない。また別荘に行くダンナ自身がそこでたいして料理をしないから別荘のキッチンはすさんでいる。調味料がロクにないし、あってもその調味料はとっくに賞味期限切れ。調理道具は全くそろわない。行ってもそんなキッチンで料理を作らされるであろう奥様はますます行く気がなくなる。「あたしは自宅の方が楽しい。あんた、一人で行けば?」となる。すべて外食するなら話は別だ。しかしその場合は、別荘としての楽しみは半分以下になり、寝るだけの場所と化す。

夫婦仲よしで、奥様も田舎生活が大好き。このパターンは問題なしだ。さあ、べッソーを持とう。でもそうでないパターンで奥様がべッソー購入を渋るが、どうしてもべッソーを買いたいダンナは、まずは調理にトライするところから始めよう。べッソー滞在中ずっと奥様に上げ全据え膳のサービスをする。そこまでやれば、奥様にも多少のインセンティブが出来るのでついて来てくれるかもかも・・・ね・・・。
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八ヶ岳西麓8月の滞在(5) 屋根の勾配と屋根材の選択

2009-08-19 03:54:02 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
我が山荘は竣工後10年経ったが、その屋根材に劣化は特に生じていない。カラー鉄板がカネ勾配(45度)の屋根に貼られてあって、摩擦係数が非常に低い上に角度が急なため、何か引っかかるということがないことが幸いしていると思われる。



●屋根の勾配が急なこと
●摩擦係数の低い(ツルツルした)屋根材の選択

将来の屋根修理の手間とコストの発生を避けるためには、この2つが意外と重要な要素であると感じる。というのは竣工後10年も経つと、どこの別荘地でも屋根が傷んだ山荘を見かけるが、そうした山荘の多くは上の2つの要素を満たしていないケースが圧倒的だ。

だから株式会社三井の森が、自宅宛てに「屋根の修理をしませんか」という広告を盛んに送って来る。山荘によっては屋根の劣化はかなり深刻で、場合によっては雨漏りを起こす。



摩擦係数の高い屋根材、例えばアスファルト・シングルで屋根を葺いたり、屋根の角度を緩くしていると、森の中ではいろいろなものが降って来て、屋根上に付着してとれなくなることがある。天窓の枠も同じようなことを誘発する場合がある(そもそも天窓はトラブルが多い)。一旦わずかでも付着が起こると、それは加速度的に次の付着物を呼び、やがてはそこを養分の源として苔その他の小植物の発生を見るようになる。屋根の上が植木鉢のような状態になってしまい、屋根材が常に水分を含んでしまう状態となるのだ。

ツルツルの鉄板で屋根を葺いても傾斜が緩いとそれは起こりうる。塗装が痛み、やがては鉄板自体が腐食する。また屋根の傾斜が相当急でも、摩擦係数の高い屋根材を使えば、同じことだ。すべてはケース・バイ・ケースである。



画像は山荘の基礎工事の際に掘り出された大きな岩に生えた苔。この岩も10年前にはツルツルだった。ところがいつの間にか、その上にカラマツ他、多種多様な葉や塵がたまり、苔が生えて来た。

最後の画像も同様で、岩の上にカラマツの葉がたまり、そこからまた新たな若いカラマツが出て来たところ。蓄積した茶色いカラマツの葉はいつも湿り、土の替わりを果たし、後輩を育てている。こういう状態が屋根の上に出現すると、やがて屋根も修理が必要になるわけだ。



斯様に森の中では、屋根材の選択と屋根の角度が屋根の寿命を左右する。

同様なことは、外壁に発生するカビや苔にも言える。それがすべてではないものの、外壁にカビや苔が発生してしまう原因のひとつに、雨が外壁に直接かかるのを軒が十分防いでいないことが挙げられるだろう。仮に軒が深くても、外壁の下部が軒からあまり遠いようだと、やはり問題は発生する。

また外壁材の種類にも左右されそうだ。しかし何を選択すると良いかははよくわからない。なぜなら外壁材が木材でも、吹き付けでも、塗り壁でも、新建材でも同じことで、カビが発生する外壁は一度外壁をキレイにしてもまたカビが発生するからだ。さらに周囲の風の流れや近くの木々等、ほとんど偶然とも言える要素からも大きく影響されるようで、そのあたりを事前に正確に予測することは不可能だ。諸条件の総合的組み合わせの結果なので、これは難しい。出来ることと言えば、とにかく軒を深くつけることくらいだろうか。もし壁を2階にも立ち上げるなら、1階そして2階と両方に屋根を大きく出すことで外壁の濡れを最小限に抑えられる。
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八ヶ岳西麓8月の滞在(4) 犬は水遊びが好き だって夏だから さぁ蔦木宿下の釜無川へ行こう!

2009-08-18 13:50:13 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
話が美里さんのビビンパ丼から八ヶ岳西麓の暗い山荘の生活に戻る。



茶々之介: とーちゃん、ボクだってプールで泳ぎたい!
とーちゃん: 犬の泳げるプールってのは、ないんだなぁ~。かわいそうに。
茶々之介: でもさぁ。つまんないよ。この小屋の中。暗いし、寒いよ。夏なのに寒いのって最悪ぅ。
とーちゃん: 贅沢言うんじゃないよ。夏に寒いって最高のゴージャス感だよ。まるで、タスマニア島に来たようなものさ。南半球だと思えばいいのさ。それにあんたいつも原村の農場で走っているだろ。それで十分じゃないの。冷たい空気を吸いデタラメに広い草の上を走り、寒い小屋でうずくまって寝る。ええだろ、それで。
茶々之介: でもね、ボクってさぁ、いつも潮クサイ七里ガ浜で泳いでるだろ。八ヶ岳山麓の犬達がボクのこと馬鹿にするのよ。「おめえって昆布くせえズラ」って。 だからボクもね、「君達こそ、キノコくさいじゃん!」って言い返すんだけどね。海ワンコVS山ワンコの戦いさ。でもさ、やっぱりたまには川へ行こうよ・・・ダメかしらん。 ねえ、ところでサーファーVSマタギなら、どっちが偉いの?
とーちゃん: 知らん。職業に上下はないの。でも金になるって意味ではマタギかな。モテるのはサーファーかも。マタギはキノコの香りがするし、サーファーは昆布の香りだ。
茶々之介: じゃあ、ボクと同じじゃん。サーファーって職業なの?
とーちゃん: まあ、そういう人もいるな。
茶々之介: へぇーーー。じゃ、ボク、サーファーになろうかな。



などという会話を経て、やって来ました釜無川へ!山荘から近い所としては、川は長野県諏訪郡富士見町と山梨県北杜市の間を流れている。山荘からはずいぶん降りなければならない。川原のあるあたりで標高は700~800mくらいか。ここまで降りると昼間は結構暑いが、川原に出てしまえば天国。まずは北杜市(旧白州町)にある塩沢温泉前に行ってみた。ここは以前我が家の犬達の隠れ家的水遊びスポットだったところだ。

とーちゃん: 変な河川改修工事が行われたらしいなぁ。
茶々之介: ちょっと遊びにくいんだけど・・・。川に降りにくいし。おっと、やっと降りた。でも川の中も歩きにくい。
とーちゃん: 役所の人って、川原の土やら岩を移動させコンクリートぶちこんで引っかきまわす土木工事が大好きなんだよ。変わってるよねーー。止めて欲しいね。いくらかかってんのかね、これ。さあ、蔦木宿の下に移動しよう。



ということで、クルマをちょこっと走らせて蔦木宿下の川原へ移動。ここまで来るとそろそろ長野県も終わる。南側、国界の向こうは甲州だ。

茶々之介: わーー広いや。なんだか露天風呂みたいな雰囲気。とーちゃん、写真撮ってねぇ~、かわいくね。よいしょ、よいしょ、川を渡るぞ。蔦木宿はいいねぇ。ボク、0歳の時から何度も来てるもんねーー。



茶々之介: 激流と闘うカッコいい犬さ。ファイトォ~、いっぱぁ~っつ! ねえ、とーちゃん、リポビタンD買ってぇ?
とーちゃん: 犬はそんなの飲んじゃダメなの。
茶々之介: けち。おっと、流されそうだ。川は面白いのぉ。すべるすべる。海よりいいかも。



茶々之介: とーちゃん、ええもん見つけましたぜ。40cm以上の棒。太くて重くて、くわえがいがあるわん。



茶々之介: どや?とーちゃん。投げてみてくれる? また取りに行くから。
とーちゃん: もう面倒だよ。あんたをここまで連れて来るだけで大変なんだから。
茶々之介: そんなこと言わんと、投げておくれやす。犬も遊びたいズラ。夏休みなんだからさぁ、ボクも絵日記書かないといけないのよ。「とーちゃんに棒なげてもらって、川の中に何度も取りに行きました」って。だってボク他に書くことないんだもん。毎日同じような生活で・・・。ねえ、お願い・・・。

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岡田美里さんのビビンパ丼(with えなりかずき君)に挑戦する@七里ガ浜自宅厨房

2009-08-17 13:58:00 | 食べ物・飲み物
「八ヶ岳西麓8月の滞在」シリーズはちょっとお休み。続きはまた明日以降に。

日本テレビの「サプライズ」という番組をご存じだろうか。水曜日には「えなりが行く」というコーナーがあって、好感度抜群のえなりかずき君が「セレブ」と呼ばれる芸能人主婦の自宅を訪ね、そこで手料理をごちそうになるのだ。先週の放映では、料理学校を主催する岡田美里さんのお宅をえなり君が訪問し、美里さんが作ったビビンパ丼をごちそうになっていた。美里さんとビビンパ丼というなんとも意外な取り合わせが面白く、料理も美味しそうだし、えなり君もそつなくインタビューしてとても楽しい番組に仕上がっていた。



それで終わればただのテレビ鑑賞なのだが、ウチの場合はすぐにそれを真似るのだ。妻は番組終了後スグにメモを書き、私に渡す。「作れ!」と命じているらしい。ハイハイ、それでは作りましょう。

以下は番組をパクり、我が家流に勝手にまとめた2人分のレシピ。たくさん食べる家庭、少なめの家庭、それぞれ調整してほしい。番組の記憶が鮮明なので、私はこれを作るとどうしても岡田美里さんの口調でしゃべってしまう。彼女の口調のまま我が家流の勝手なレシピを、私が解説してみるけど、どうなるかしらぁ。じゃあ、始めるわネ♪ 読んでみて下さるぅ?

*********** << 以下、美里さんの口調でレシピの解説 >> ************



さぁ~作るわよ。すごぉ~く簡単なのよ。でも美味しいの。うれしいでしょ? そう思わないこと? 必要なのはぁ・・・えぇ・・・っと・・・何でもいいんだけど、こんな感じぃ?

●牛挽肉150g
●もやし30g
●ナス1本
●キュウリ1本
●みょうが2個
●ゴマ少々
●ご飯1.25合

あとは調味料ねぇ。

●お砂糖
●お酒
●醤油

どこの家でもあるでしょう?それとぉ・・・

●ゴマ油
●コチュジャン

終わり! そうよぉ・・・コチュジャンを入れると、それだけで本格的な感じになってバッチリよ。おかしいわぁ、ホント。



でね、この簡単なお料理のお味のポイントは、焦点を絞るとこの2つなの。ゴマ油とコチュジャンよ。色々なお味が混じって、そこが私も好きなんだけど、大事なのはこの2つなの。わかるぅ?楽しいでしょぉ?私も楽しいわぁ。。。うふふふ。



簡単なのはまず、もやしよ。サッと湯掻いて終わり。そのまま放ったらかしておいてOKよ。簡単でしょ?



後はナスとキュウリ。どっちもねぇ、タテに長ぁ~く半分に切った後、斜めにこうして切るの。オシャレでしょう?half moonの形よ。楽しみながらスタイリッシュにやらなきゃね、作業は。



お肉のそぼろを作るの。これでお料理が立派に見えるわよ。でも本当はすごぉ~く簡単なのよぉ。だからこれ、私好きなの。お酒50cc、醤油50ccにお砂糖大さじ3杯半を加えて、グツグツ沸騰したら、牛挽肉150gを入れて煮込むだけ。それだけなの。

でも最後はおつゆをちょっと残してね☆ 御飯にかけたら美味しいのよぉ、私、だぁ~い好き。これで誰でも美味しいそぼろが作れるからね。がんばってね。



次はナスとキュウリを炒めるの。最初からゴマ油でね。これで抜群の香りが出るわよぉ。ステキでしょ?違うかしら??? でもね、ナスとキュウリは別々に炒めてね。一緒はダメよ。

だって、おナスさんがどんどんゴマ油吸っちゃうのよ、チューチューって。一緒に炒めたらキュウリちゃんの分のゴマ油がなくなっちゃうわよ。だから、バラバラに炒めるの。どちらもしんなりするくらいにね。ゴマ油の香りがいいわよぉぉ~~。



ほらっ! これはキュウリちゃん。キャッ、かわいいわっ! こんな感じに仕上げるの。そうしたら出来上がり。



簡単でしょぉ~~?ステキよね、お食事作るのって。温かいご飯に牛挽肉のそぼろと、茹でたもやし、炒めたナスやキュウリを載せて、真ん中に細く切ったみょうがと、コチュジャンをポテッと添えるの。コチュジャンは多めがいいわよ。白ゴマを降りかけると香りがさらにアップするわ。もうここまで来るとワクワクしちゃうわねーーーっ。そうじゃなぁ~い?

かわいく盛り付けてね。あくまでかわいくよぉ。大事よぉ、かわいさは。合言葉はキュート!ねっ。



これをねぇ、スプーンでぐちゃぐちゃに掻き混ぜて食べるのよ。おかしいでしょぉ?? もうホント、ぐちゃぐちゃにするのよ。楽しいわぁ。簡単で美味しいの。あなたもやってみてね。おいしいわよ

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八ヶ岳西麓8月の滞在(3) 世にも稀な犬の営業マンが「こけもも平」の販売を試みる

2009-08-16 13:16:47 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
我が山荘が建つ別荘地の隣に、「アルピコ・グループによる四季の森こけもも平」という別荘地がある。私はこのこけもも平をとても良い別荘地だと思っている。まず誠に勝手ながら、私好みの標高が確保されている。十分に高いので、今後予想されるさらなる温暖化にも耐えられそうだ。不思議なもので、別荘オーナーは一旦高いところに慣れてしまうとそれより低いところの湿度、温度に耐えられなくなるらしい。蓼科に行くと標高1800mくらいの別荘地があるが、そこのオーナーになると、もうそこからはどこへも動けなくなってしまうので自宅にも帰れない・・・ウソ。

さらに、この別荘地は1区画あたりの最低面積を1200平米と定め(分割は不可)、大きな区画になるとデタラメに大きい。冷涼な気候と、ゆったりしたデザインの開発が、別荘地に清潔感をもたらしている。サービスは万全。立派な舗装道路に大きな側溝が整備され、除雪体制も問題なし。ゴミ処理、パトロールも十分で通年利用が可能だ。建築に関しても規制を受けるので、いきなり隣の森が伐採されミニ開発になり、スグそばにヘンテコリンな家が建ってしまうことや、カラオケスナックやら産業廃棄物置き場が出来ることもない。

なのに、この別荘地が販売開始から10年以上経った今も多数売れ残っていて、隣接する別荘地に通う我々としては寂しい限りだ。



アルピコ・グループの経営不振から、この別荘地の将来の管理サービスに関する不安を挙げる人がいる。しかしそれはどの別荘地にも起こりうることだ。あなたは明日交通事故に会うかもしれないし、あなたが勤める会社が明日倒産するかもしれない。それと同じだ。

例えば・・・同じ長野県で八ヶ岳の反対側、東麓には大手電鉄系の巨大別荘地がある。それはそれは立派に全体がデザインされ、素晴らしい別荘地だ。こけもも平同様の開発規制も布かれ、ヘンな建物もないし、区画もこま切れ状態にはなっていない。ところが何年か前、その電鉄会社の経営不振とともに別荘地の管理業務がまったく別の会社に委譲されてしまった。では問題が生じているかというと、そうではない。サービス内容が著しく替わった等のこともなく、従前通りの運営がなされている。また東京の大手ディベロッパーや電鉄系ではないが、小規模な資本の管理会社により営々と管理されている古い別荘地が、長野県内には他にもいくつもある。それで何か問題が生じているわけではない。一方山梨県側の八ヶ岳南麓には大変な問題が生じている大規模別荘地がある。なんとも不幸な変遷を経て管理業務が新しい管理会社に委譲され、その管理会社と別荘オーナーの間でかなりの軋轢が生じている。多くのウェブサイトでこの問題は説明、議論されているので参考になさるとよい。

結局何を選ぼうと同じことで、少々のリスクはあるわけだ。今大丈夫だから将来もずっと大丈夫というわけではないし、将来何か問題が生じてもそれに対する解決策があることも多い。さぁ、皆さん!八ヶ岳西麓高地別荘族の仲間入りをしませんか? 楽しいですよ。次の週末はキレイなこけもも平の見学に出かけましょう! でないと私もなんだか寂しいです。隣接する巨大な別荘地ががらぁ~んとして、空き地が多いのは・・・。

ということで、別荘オーナー予備軍の皆さんをこけもも平にご案内する。私じゃなくて犬が。以下に登場するのは茶々之介(犬の名前、以下「茶々」)、別荘オーナー予備軍の皆さん(以下「お客」)である。



茶々: 皆さぁ~ん、こんにちはぁ~! 私が茶々之介です。これから私が「コケモモへー」をご案内しますね~~。
お客: あのさぁこれって「コケモモダイラ」って読むんじゃないのかい?
茶々: げっ!そーなんですか??知りませんでした。とーちゃんとかーちゃんに連れられ5年前に初めてここへ来たんですけど、いままでずっと「コケモモへー」だとばかり・・・。
お客: なんだか頼りない営業マンだなぁ。どこの出身だい?
茶々: 本籍はアイルランドなんですがね、生まれは福岡たい。ANAに載せられ今のとーちゃん、かーちゃんのところに来て、それ以来人生ば、おかしくなっとるとよ。そして今は信州で別荘地紹介してるズラ。
お客: 数奇な運命だね。
茶々: そうズラ。しかしお客さん、ご覧下さい。立派な道路でしょ。誰も通らないのに舗装2車線でございますよ。冬も安心して上がれます。スタッドレスでね。最近は降雪も少なく、もう通年べッソー・ライフでございますよ。シラカバもキレイでございましょ。涼しげでございましょ。私はここの散歩が大好きなのでございます。



茶々: こけもも平のイメージカラーはピンクなんです。東西に細長い分譲地でしてね、図面で右端、つまり東側から左端の西側まで標高差は100m以上あって、木々の変化も多少は楽しめますですよ。「自分の土地だけでなく、周囲の別荘地全体が平坦でないと厭だわ」という人には向かないかもしれませんが、そういう平坦な別荘地は森や林にたいてい深みがありません。森に入った!と思ったらスグ森を抜け出てしまい、田畑や民家がたらたらと続く土地になるということが多いです。森に埋もれたいわぁ~というお客さんは是非コケモモへー、もといコケモモダイラへ! だってここは、南は三井の森さんに隣接してます。北側はもう広大な森です。柳川渓谷を挟んでずっと向こうまで森。東は阿弥陀岳頂上まで山林。どぉどぉ? あんさん、わくわくしまへんか? 今ここで決めなはれ! はんこ押しなはれ! 手付は10万円でどや?
お客: あんたリキ入ってるねえ。
茶々: そりゃもう。私もここが大好きなんですがね、とーちゃん、かーちゃんから是非宣伝してこい!と言われてますから。歩合制で、土地が売れたらドッグ・フード多めにもらえるかもかも。アッ、よだれが・・・。犬の生活も、いろいろと大変なのでございます。



茶々: 試しにこの土地を買ってみてはいかがですか?「販売中」の札も鮮やかに立ってます。十分な面積があります。明るいです。木々も大きく育ってます。私は好きですね。ついつい見惚れちゃいますよ。いつもこうやって私は眺めています。お隣にもすでに立派な別荘が。レンガ組みです。よくあるレンガ風タイルではないですよ。鉄筋入れて組んだ本物のレンガの壁です。良い区画だと思いますよ。買ってからドッグランにしてもらえると、すごくうれしいかも!・・・私的には・・・なぁ~んて。
お客: そんなことあるわけないでしょが。
茶々: ですよねーーー。そうでございますよね。私もね、いつも原村の農場や釜無川でとーちゃんやかーちゃんと遊んでますから。それで十分でございます。



茶々: このあたりの区画の売り物はこれですっ!真東に見えるアミダクジ・・・じゃなくって、阿弥陀岳。この姿に惚れる人は多いのです。これが真東に見えたらあなたは原村にいるということなのです。なんだか妙にゴツゴツガクガクして、八ヶ岳連峰の中でも珍しい男性的なフォルム! 阿弥陀岳を見て「あら力強いわ、筋肉質で、阿弥陀岳さんってステキ☆」とこけもも平を買う女性は数知れず・・・かどうかはわかりませんけど、どうですか?買いませんか?もうさっさとハンコ押しませんか?
お客: 山が見えたからって何だってぇ~の? 何か他に特徴はないの? これがコケモモダイラだ!って言うのさぁ。



茶々: あぁ~ら、お客様ったら。お目が肥えてらっしゃるんだから。そういう方にはここ。ほらっ、においが凄い。ちょっと失礼しますね。私もついついクンクンしちゃいます。ん~~~、これはね。。。午前中に絶対シカが通りましたね。おそらく2頭。そのあとこの1時間以内に永住者のワンちゃんが2頭。私も顔なじみなワンちゃんですがね。時間は特定出来ませんが、イタチも通ったはずだな。面白いでしょう?もう、たまりません、クンクン・クンクン。
お客: あのさぁ、こっちは犬じゃないんだから。そんなのメリットにならないのよ。
茶々: そーなんですか?私なんか、堪えられませんがね。シカの香りには興奮が収まらなくなるんですよ。アッ、そうですか、興味なしですか。わかりました。でもね、鳥も多いですよ。ここまで来るとキジはいません。キジが好きな方は鉢巻道路より下へどうぞ。ここでよく見かけるのは、カッコウ。直接聞いたことありますか?「カッコウ、カッコウ」って爽やかなんですよ。ちょっとズルイ手法で子孫を増やすセコイ鳥ですけど、高原のイメージにはもって来いなんです。シラカバとカッコウ。これがコラボするとあなたの別荘地の資産価値が増大します。そろそろハンコを・・・。あぁ~ダメですか。でもね、キセキレイ、アカゲラ、シジュウカラ、ホトトギス、ウグイスなんかもたくさんいますよ。アカゲラのドラミングなんて林間にステキにこだまします。奥様もウットリ。なんとミミズクも出ますよ。大きいです、フクロウと似てます。最近とーちゃんとかーちゃんはカモシカを見ました。クマはいません。どうです?面白いでしょ?
お客: へぇ~なかなかいいねえ。でもシカって植えた花食べるでしょ。
茶々: さすがっ、お客様。何でもご存じなのですね。本当にプロフェッショナルな別荘地バイヤーですわ。もうスリスリ・スリスリ。



茶々: そんなプロフェッショナルなあなたには、ここをご紹介しちゃいます。取って置きのスポットですよっ。道路から降りる急斜面。
お客: 道路から下る斜面って、選び方として最悪なんじゃないの。
茶々: もぉ~、いやっ!まったくぅっ! お客様ったら隙がないんだからっ。そのとおりでございます。敷地は正方形に近いほど、道路に1辺がきちんと面しているほど、望ましいのです。土地に傾斜は少なく、道路からフラット、ないしはわずかに上がるくらいまでがあくまで理想。でもですね・・・常に世の中には例外っちゅうもんがあるんですよ。眺望です。眺望をとる敷地は、悪条件をも跳ね返します。確かに盛土の斜面は怖いので、いくつか気を付けないといけないところはありますよ。



茶々: ほらっ、これをご覧ください。茅野市、諏訪市の市街地が・・・。遠くには諏訪湖も。アルプスも。原村も含め6市町村全部諏訪です。諏訪はひとつ!なんてキャンペーンもありました。今はないけど・・・。ここを買えばお客さんもお山の大将。毎日この眺望があなたのものにぃぃぃぃぃっ!! 自分の領土を眺める王の気分。諏訪地方を席巻したも同然でございますワンワン。どぉでございますぅぅぅっ??? 手付を打ちませんか?
お客: なかなかいいねぇ。しかし私は眺望よりも、安全というか、セキュリティーだな。平坦で平和な土地に普通に小さな小屋を建てたい。



茶々: もぉぉぉ~っ、お客様ったら、手堅いわ。そーです、そのとおりです。こうなったら、なんでもお客様の言う通り。だったらココ!この区画はお客様のためにあるようなもの!とにかく広い。しかも平ら。木々は大きく育ち、しかも明るい。そしてそして何よりも安全面・・・ほらっ、区画内に消化栓とホース格納庫もあるんですよ。別荘地の森全体が火事になっても、お客様の別荘だけは無傷で終わることでしょう。これでガンガン水撒いてみませんか。しかもこの土地、見惚れてしまうほどの美しさです。
お客: なぁ~るほど。こりゃ確かに安全だねぇ。
茶々: でしょぉぉぉぉ~!!! こけもも平は良い別荘地なんですよ。しかもですね、このあたりの特徴として、トンボが多いということが挙げられます。ふるさとの心を日本人が忘れ去ってしまった今、トンボがそれを思い起こさせてくれます。今はこの茶色っぽいトンボですがね、8月も終わりになると、冷涼なこのあたりでは早くも赤トンボが一杯で風景は真っ赤っか。それはそれはキレイなものですよ。どうでございますぅ??? 予約申込書にハンコを・・・。



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八ヶ岳西麓8月の滞在(2) 原村で最も高い所にある交差点

2009-08-15 14:49:40 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
長野県諏訪郡の小さな村、原村にもたくさん交差点はある。靄に覆われた暗い別荘地内で、今回は交差点と標識の勉強をする。



クルマも通ることが出来る立派な交差点のうち、信号や横断歩道こそないものの、村内で最も標高の高いところにあるのがこれである。この交差点は我が山荘が建つ別荘地内に存在している。「それがどうした?」と言われそうだ。しかし例えば、原村の隣の茅野市役所は「日本で一番高い場所にある市役所!」ということが自慢らしい。「原村で一番高い交差点」というのも、まあ、それと同じようなものなのだ。

因みに茅野市役所は標高801mの場所に立っているが、市街地の中心部にあるため夏に訪れるとかなり暑苦しい。原村役場に至っては、高さを誇る茅野市役所を軽く超えて標高1,012mの場所に建っているが、夏に訪れるとこれも意外なほど暑い。やはり土や木が少ないと地球は暑くなるのだなあぁ。

さて、画像左上(A)から右下(C)にかけて2車線の道路が緩やかに弧を描く。そこに左下から細い道路(B)、と言ってもこれもアスファルト舗装で幅は5mあるが、とにかくその(B)が、(A)に対して直角に突き刺さる。変形T字路だ。Y字路と呼ぶべきか。(B)には停止線も見える。山の中だと言うのに、幅広の側溝もそれぞれに完備されている。(C)の側溝は1km近く水を流した後、下で巨大な人造調整池に接続し、急で大量な雨水が出た場合にそれをコントロールする。



交差点の中心から(A)方向を見る。この(A)は交差点を最高地点とし、そこからほぼ真西に下る道である。八ヶ岳西麓というくらいだから、自分が下っていればだいたい西を向いていると思ってよろしい。



次が交差点の中心から(B)方向を見たもの。別荘地見学で侵入して来るクルマが「もっと上へ、もっと上へ」と最終的にココに入り込む。残念ながらこの先には両側に家がわずか何軒か建っているだけで行きどまりである。幅5mの道路なのでクルマの折り返しは難しい。侵入車は、誰かの敷地に車体の一部を突っ込んでUターンする刃目になる。そこで三井の森八ヶ岳管理センターがこの看板を何年か前に建てたが、それでも入って行くクルマがいる。ドライバーの皆さん!この看板が見えたら原村は終わりです。ここから上に車道はありません。あきらめて帰りましょう。



最後が交差点の中心から(C)方向を見たものだ。北東方向に伸び、緩やかにカーブしながら、三井の森八ヶ岳管理センターの管理下にある別荘地から、アルピコグループの管理下にある四季の森別荘地「こけもも平」へ下って行く。そこまでは順調だが・・・調子が狂ってしまうのがこの先に小さく見える標識だ。近づいてみよう。



これだ。緩やかにカーブを描く1本道である(C)の脇にこの標識を置かれても、これを見たドライバーはこの標識の意味が理解出来ないだろう。私も理解出来ない。交差点からも遠く離れているので、この標識に描かれてあるT字路は、この投稿で私がさっきから解説している交差点を意味しているのではなさそうだ。

しかしとにかくこの標識の意味するところは、「ここから先はこけもも平だもんね。無関係な人は入っちゃだめだからね」ということらしい。



ヘンテコリンで排他的な標識を通り過ぎてどんどん下って行くと、このあたりではちょっと有名な(いやそれほどでもないが・・・)標高1592mであることを示す看板が立っている。「原村で一番高いの交差点」からどんどん離れてしまうが、こけもも平の幹線道路をまっすぐ降りて行ってみる。

開発から10年以上経っているというのに、販売区画が売れ残りまくりのアルピコのこけもも平を見学しながら下がる。どうしてなかなか売れないのか?同じく1990年代に売り始めた隣のしゃくなげの丘(三井の森)は、とっくに完売である。こけもも平はとてもキレイだし区画も広い。最低開発面積は1区画1200平米規制があるので、1区画の面積は最低でも1200平米はあるし、中には巨大なものまでイロイロ用意されているのになぁ。原因は、ディベロッパーの集客力の差か、親会社の経営状態から来る将来の管理体制についての不安か、妙に細長い区画が多いところか(道路に対し敷地の間口が20m程度の区画が多く、そのため奥行きが間口の3~4倍もあったりする)。

しかしですねぇ。私はここを良い別荘地だと思う。なんとも清潔感のある別荘地だ。しかも区画が十分に広い。パトロールも頻繁に行われていることを、私はいつも見ている。道路も立派な舗装で幹線は全部2車線。側溝も整備されている。除雪サービスも万全で通年利用も問題なし。ゴミステーションも完備。別荘地を買いたいというお気持ちのある方は、是非ご見学を。皆で楽しく八ヶ岳西麓高地民族の暮らしを楽しみませんか? 私はアルピコさんの回し者ではないが。



なぁ~んて別荘地ウォッチャーをやりながらこけもも平をどんどん下って来ると、「原村で一番高い交差点」のちょっと下で見たのとまったく同じ標識を発見。でもこれなら意味がわかる。



ちょっと引いて撮影するとこんな感じだ。文字通りT字路で、直進するともうそこはこけもも平の別荘しかないから、「行っちゃダメよ。行くなら左よ」という標識だから。



でも面白いのは、あたりをしばらくトコトコ歩いているとこんな標識もあるのだ。「ここから先は三井の森だもんね。無関係なクルマは入っちゃだめだもんね」というこれまた排他的な標識だ。しかしこの標識付近のこけもも平の別荘オーナーは、ここを通り抜けない限りは下界に降りにくいはずで、「三井の森の人以外は通ってはダメ」と言われても、それを文字通りとると少々困ることになるのではないか。
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八ヶ岳西麓8月の滞在(1) 現地の状況と「ご提案」

2009-08-14 12:49:29 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
この季節になると八ヶ岳西麓、原村の気候の魅力度が相対的に増す。お盆前に原村の山荘に滞在して来た。



現地ではなんだか変な天気が続いた。日中の最低気温と最高気温の差が小さく、朝それほど寒くならず、昼間それほど暑くならない。日中は概ね18~22度で推移することが多かった。全体的にいつもより湿度がやや高い。



夜はさすがに少し寒い。かと言って薪ストーブを焚くと屋内が灼熱地獄と化すので、電気の小型ストーブを点けていた。



1日中晴れという日はなかった。良い天気を楽しんでいると、スグに雲が現れて来る。各地に被害をもたらした台風が太平洋岸沿いを通過する直前に我々は現地に着いたが、現地では荒れた天候に会わずに済んだ。



敷地内のシラカバだ。伐採後の開かれた土地にしばしば生える中途半端で、弱く、あまり役にも立たない木だが、この白い幹と青い空の組合せで、なんとも高原らしい絵が出来る。



こちらの画像は敷地内のカラマツだ。成長した2mくらいの長さの太い枝が幹からバッサバッサと落ちる。なかなか豪快で恐ろしい木だ。建物の近くのはカラマツは伐採した方が良い。でないと屋根を枝にやられる。



夜はご覧のとおり。闇の中だ。晩御飯の時間。何食べましょう。



夜更かしはいけない。早く寝ましょう。寝る時はふとんで。真夏でもだいたいこれである。



株式会社三井の森さんへ提案!:

いつもお世話になります。真面目な話、あらゆる面で管理体制バッチリで感謝しております。

ところで・・・ご存じ、鉢巻道路から別荘地へ入るT字路のところの巨大看板なんですが、あれ、高さは6~7mくらいですかねぇ。こけもも平の看板部分はアルピコさんの判断にまかせざるを得ないかもしれませんが、御社管理下のしゃくなげの丘とすずらん平及び地図がついたこのやたらデカイ看板をそろそろ降ろしませんか? 個人的にあまり美観上よろしくないと私は考えています。私など長年見慣れてしまい感覚が麻痺してしまいましたが、緑が魅力的な鉢巻道路とその後の八ヶ岳連峰に対しあまりに強烈でネガティブなインパクトです。

御社が見事な営業力で販売なさったためしゃくなげの丘もすずらん平も大昔に分譲地は完売されております。新規分譲ももはやないわけだから、私なら、大自然の中に突如として現れるこのカラフルなディスカウント・ストア的看板をもう少し小ぶりで品格が感じられるものに置き換えますね。御社の営業戦略上も得ですよ、きっと(ホント)。私同様、御社の皆さんもこの看板をあまりに何度も見たため、その威容と言うか異様さに無反応になっておられるかとは想像しますが。



多くは望みませんよ。ほら、ちょっと上がれば、三井の森八ヶ岳管理センター前はこんな感じですよね。いいじゃないですか。これ、美しいと思いますよ。「三井の森」の看板も、アプローチのデザインも。そして幹線道路の両側の木々もいつも上手に管理の手が入っています。自分の山荘に向かいここをクルマで上がって行くのを、私はいつも楽しみにしているのですよ。ああ、キレイだなぁと

別荘地のアプローチと鉢巻道路が交差するT字路にニョッキッ!と生えた巨大派手派手看板の替わりに、もう少しステキな看板というか門柱というようなものを設置出来ませんかねぇ? 茅野のいずみ平の入口なんかもいいじゃないですか・・・御社もやれば出来るわけだ! アルピコさんと話し合って検討してみてくれませんか?よろしくお願いしますねぇ
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キシラデコール塗装@七里ガ浜自宅  塗料の思い出(?)

2009-08-13 04:08:21 | 建築外観・構造
久しぶりに木部の防腐剤を兼ねた塗料、キシラデコールを自宅玄関ドアに塗った。確か昨年は1度も塗装していないと思う。玄関ドアはオーク製で木目もキレイなので愛着を感じている。家の竣工当時に比べると、木目に優しさが出て来た。木が収縮と膨張を繰り返して歪みも生じ、オークのドアらしい貫禄も現れて来た。

この種の塗料としては、木部に浸透するキシラデコールよりも、日落ちし難く、薄い被膜を作って艶が感じられるシッケンズの方が優れていると私は思っている。しかし自宅については当初からキシラデコールの塗装にした。キシラデコールの方が少量でどこでも買うことが出来て、こうやって玄関扉だけを塗装するような場合、便利だと考えたからだ。画像は塗装直後でテカテカに見えるが、これは数週間経つと収まるはずだ。



世の中は変わったものだと思う。最初の別荘となった丸太のログハウスを手に入れるべく私が奔走していた1980年代末、木部の保護塗料はこれほど広くは普及していなかった。キシラデコールやシッケンズなんて名前を知る人も一般には少なく、当時の丸太のログハウス・フリーク達がその優劣を語っていたのを思い出す。つまり屋外で木部の保護塗料を使うような機会自体が一般的には少なかったのである。ところがその黎明期からログハウスにはウッドデッキがつきもので、建物本体の壁と屋外のウッドデッキの両方を、同じキシラデコールなりシッケンズなりで塗装をしていた。つまり例外もあろうが、ウッドデッキがある場合は、その横にある建物本体の内外装も専ら木そのもので作られていたのだ。一方そうでない一般住宅の庭にウッドデッキがあるという状況はあまり見られなかったのである。

その後1990年代に入りガーデニング・ブームが起こると、並行してレンガや木を使い小型の外構工事をDIYすることが流行る。そのための部材がホームセンターに溢れた。円高もあってレンガも木もたいてい輸入品だった(今もそうだ)。1997年には雑誌ドゥーパ!が創刊。その頃までには、ウッドデッキを自作するなんてことは当たり前になっていた。平成不況が深刻度を増す中、90年代の内向き志向がそれ以前は外で派手に金ばかり使っていたおっさんを「家」に回帰させ「自作」を後押しもした。

以前はあまり一般的でなかった木部の保護塗料も一般化したし、ログハウスに限らずあちこちでウッドデッキが併設された建物が普通に見られるようになる。昔はログハウス等ではこうした塗料も屋内にも使用されていたが、途中から「それは有害だ」ということになり、今ではオスモ等高価な屋内用塗料が用いられている。ガーデニングに「再生利用」ということで大流行した枕木だったが、これもまた有毒物質を含むということで21世紀に入ったあたりで廃れる。長い間にはいろいろと変遷があるのだ。


(左がキシラデコール、右がシッケンズ)

今も庭にウッドデッキを自作することがかなりの流行である。屋外のリビング・ルームと言うべき場所で敢えてウッドデッキという木造構築物と親しむのであれば、デッキ以上に長い時間を過ごすこととなる建物本体の内外の造作を、まずはもっと自然木で作れば良いのになぁと私は思うのだが、そうではないお宅が多いことは私にとって不思議である。

後になってウッドデッキを増設するお宅は別だ。「家はすでにある。しかし後から庭にウッドデッキを作りたいと思った・・・」というのなら私もよくわかる。ところが最初からウッドデッキを併設した新築のお宅の多くが、内外の壁、妻壁、破風、天井、あるいはドアや窓枠等の建具の各部や家具を、樹脂系新建材、ガルバリウム鋼板その他の無機質な部材で固めていたりする。ここ15年くらいの間に日本の多くの新築住宅で起こったことを、建築素材という限定的な角度からザクッと概括すると・・・
①屋内では大きな変化はなし(シックハウス対応くらいか)
②なんと屋外、それも建物本体ではなく雨にさらされ腐食しやすいデッキやテラスにおいて、アルミあるいは樹脂から、素材の木化が進む
・・・と、対照的な状況が見られたわけである。

最近では豪州産や南米産で、比重がやたら大きくメンテが少なくても長持ちするデッキ材も大量に輸入されている。難点は、木材としての風合いにやや欠けることと、硬いために加工が大変なことか。しかし木材を使うなら合理的な選択だ。


(左が山荘、右が自宅のダイニング)

コストについては木だらけあるいは新建材だらけの建築のどちらを選んでも同じようなもので、作りようで高くも安くもなるだろうが、多くの人は樹脂や金属を多用して建物本体を新築しながら、最も腐りやすい所である外のデッキに「雰囲気が良い」として木を用い、キシラデコールやシッケンズを使い敢えてそのメンテを楽しみ、やがて腐食してまたその補修を楽しむのである。「雰囲気が良い」とするならより多くの時間を過ごす屋内にこそ、もっと木を多用すればいいのに・・・とは変人(=私)の考えることらしい。人それぞれ、考え方がいかに違うかということを痛感する。

尤も組み合わせの妙というのもある。例えて言うと、超モダンな建築物の中が和風の内装だなんて状況は非常に心惹かれるものだ。だから建物がガラスと金属とコンクリートを駆使した尖った雰囲気で、その横にウッドデッキを作るという状況もあって良いだろう。しかし大半はそういった「質感の異なる素材の絶妙な組合せ」を特に意図しているわけでもなさそうだ。

以前とは異なり丸太のログハウスにもはや興味はないものの、私は木が好きだから、ブレイス代表の丸山さんに山荘も自宅も、玄関ドアからはじまって内外装に木を多用してもらった。壁や天井にクロスも使っていない。そして私はウッドデッキに興味がないのだから、やはり変人だ。



塗装の作業はなかなか良い。塗りながら古いことを思い出したり、いろいろなことを考えられる。あっ!そうだ。ランチをつくらねば。今日はニンニクと唐辛子をつかった炒めごはん。エネルギー補給だ。主夫はあれこれ忙しい。
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