私は何社かの株を持っている。株主優待が目的だからいずれの株も最低数だ。その中にキャンドウの株があって、この会社からは、年に2回毎回2,160円の分商品券が送られてくる。そこで、まとめて20個を近くのキャンドウへ買い物に行く。先日も行ったんだが、驚きがあった。
私の場合、筆記具は、長年、4色ボールペン+シャープペンのついたものを使っている。4色は色分けできて便利、そして書いたものを消す場合があるため、シャープペンも必須であるからだ。今までは、ゼブラの物を買っている。値段はお店によって少しずつ違うが、700円から1,000円といったところ。ところが、キャンドウに何と108円で売られているのを発見。もちろんメーカーは違うんだろうが、せっかくだから2本も買った。使い始めたが、書き味は遜色ない。
ここからは、経済の話。4色ボールペン、1000円としよう。製造工場の方が、一生懸命考えてコストダウンしてもおそらく800円どまりだ。改善によるコストダウンはそんなには急に安くはならない。ところが発展途上国で生産すると、何と108円。こりゃ勝てないよ。
グローバル企業は、最も安く調達できる国から材料を調達し、最も安い労務費の国で生産し、最も高く売れる国で販売する。買う国の消費者は安く手に入るからそれでいいのだが、消費者は≒生産者だ。生産国の生産者は厳しい競争を強いられる、そして中には仕事がなくなってしまう場合がある。つまり、最も労務費の安い国の賃金との勝負になる。デフレの原因そのものだ。
いい加減、そんなことは止めて、国内で生産し、高い賃金を支払うと、生産者はイコール消費者だ。増えた賃金で、国内でどんどん消費してくれて、デフレから脱却でき、国内景気も良くなり、GDPも増えるのだが。
(左は700円のもの、右は108円のもの、品質はあんまり変わらない)