地球の温暖化は温室効果ガスのせいだというのが常識になってる。現在EUを中心として世界は、それが前提で巨額な対策が打たれている、しかし今度大統領になったトランプは認めてないから、世界の政策はしばらくはだいぶ変わる。私もこの説に疑問を持っている。(エネルギ-業界にいるんだがね)
そこで以前学習した、気象予報士のバイブル、一般気象学第2版(私が持ってるのは補訂版ではないが)で確認した。
このテキストの114頁に放射平衡と太陽放射、地球放射の説明がでてくる。熱放射はステファンボルツマンの法則で説明できる。熱放射は、黒体の温度の4乗に、ステファンボルツマン定数を乗じたものだ。ガス主任技術者試験の伝熱の学習にも出てくる。この法則は、物理学の常識レベルだから、信用できるだろう。
さて、その結果は、太陽熱と、地球のアルベドも考慮した地球熱のバランスを取ると、地球表面の温度が計算できる。その結果は、255K(-18℃)となる。実際よりかなり低い。地球大気の温度は約288K(約15℃)だから、この差、約33℃分が、温室効果ガスの効果になる。33÷288=約11% 温室効果ガスの、熱を囲い込む効果は熱放射の11%分だ。
一般気象学では、これから先はどうなるか、などは書かれていない。そこで、国連IPCCの6次報告を見よう。このままいけば、今世紀末には3.3~5.7℃ほど、地球の気温は上がるという。その主原因の温室効果ガスに二酸化炭素を置いている。その二酸化炭素は、過去50年で100PPM弱の上昇、ほぼ直線で上昇している。100PPMとは、1万分の一の上昇(増加)だ。
IPCCの今世紀末までの地球の温度上昇を、低めに約3℃とすると、3÷288=0.01 さらに地球の気温を1%上げるそうだ。そのための温室効果ガスの増加は、1万分の一。なんか変だ。1%気温上昇に必要な温室効果ガスは、1万分の一の増加。
私は、素直におかしいと思う。数式がよくわからない方は、結論だけ読んでください。1万分の一(100PPM)の二酸化炭素の増加で、1%(3℃)気温が上昇。桁が2つ違う。テコの原理でも大きすぎる。誰か、知ってる人、計算モデルを解説できる方、教えてくださいな。なんでこうなるの?
追記:この記事はしばらく前に書いたものを下書き状態にしておいた、それをアップしたが、最近、サンケイ新聞の正論で「脱炭素という妄想世界の弊害」という記事が出てきた。東大の教授の方(どんな方かはよく知らない)の記事。
地球温暖化と二酸化炭素の増加のグラフを見ると全体的には上がっているが、似ても似つかない(関係がよくわからないの意か)、また巨額の投資をしているが、全然温暖化にブレーキがかかっていない、というもの。新聞記事はサンケイの会員になれないと見れないので、私は見ていないが、フェイスブックで記事をアップしてくれた方がいた。一部分ですが、興味があればどうぞ。