週刊 ニッポンの国宝100 1 阿修羅/風神雷神図屏風(アシュラフウジンライジンズビョウブ)[分冊百科] (2017年9/19号) | |
クリエーター情報なし | |
小学館 |
新大阪での動画講座の収録が終わり、その脚で奈良へ。奈良駅前の日航ホテルに泊まり、翌日に備える。トリバゴで見つけた宿、何と4,700円だ。翌日は、朝から夕方の新幹線に乗るまで、終日電動機付自転車で、寺社巡り。国宝検定の実地学習だ。寺社と博物館を合わせて8か所巡るここができた。写真の枚数が多いため、3回に分けて記録する。まずは、朝の興福寺。
興福寺の五重塔は猿沢の池に映える。前回は冬だったため、寒くて猿沢の池には行く気になれなかった。今回は、暑い。池をめぐっていい場所で撮影。電動機付き自転車が活躍する。結構いい位置で写真が取れた。そして、中金堂。奈良時代の創建だが、何と7回も焼失している。今回も何とか再建だ。10月に完成するそうだ。もうちょっと後に来ればよかったが、また次回。
そして、国宝館。日本の国宝仏像の17%が詰まっている。40体の国宝と19体の重文がある。国宝検定の学習効率は、日本で一番いいな。
館内、写真は撮れないため、パンフレットから。まず天燈鬼、龍燈鬼。モチーフは、邪気。邪気は普通四天王などの下に敷かれて、あえいているが、この像は、主役になっている。そして灯明を照らす。これ、確かに珍しい。もっと小さいかと思ったら、そこそこの大きさだ。人気があるのもうなずける。
次は、十二神将。像は新薬師寺でも見ることになるが、ここは板に彫ったものだ。十二神将は普通、怒った顔をしているが、こちらは皆ユーモラスだ。仏教でも12という数字がよく使われている。1ダース、全部揃っている。
最後は、お馴染み、阿修羅。国宝館には並んで9時ちょうどに入ったから、誰もいない。正確には係員が1名だけだ。三度目のご対面になる。一度目は東京の東博で、ものすごい人だった。二度目は前回、私だけが対面。そして今回だ。係員と少し世間話もする。
夕方、奈良国立博物館で買った本では、阿修羅は、美少年だが、誰かとケンカしている。そのケンカの場を「修羅場」というそうだ。なるほど。八部衆のうち、1体だけ体が紛失している。阿修羅以外では、迦楼羅(かるら)が面白い。左下だ。くちばしが尖って河童のような顔をしている像だ。満足して次へ。明日に続く