以前から行ってみたいと思っていた、縄文杉を訪ねる旅、いつ行けなくなるか、わからないため、飛行機が飛んでいているうちに出発。お昼に屋久島に着いたため、屋久杉自然館で、事前学習をすることにした。
自然館に入る前に、タクシーの運転手さんが上流の橋に連れて行ってくれた。川がエメラルドグリーンの素晴らしい景観だ。
屋久杉自然館へ入場、見学者は我々のみ。入口には縄文杉の枝、しばらく前に縄文杉の枝が折れたが、その折れた枝「いのちの枝」が展示されている。また、縄文杉発見の時の新聞も掲示されている。樹齢は諸説あるが、長いもので7千年だ。気の遠くなるような年齢、古代メソポタミアやエジプト文明の頃から生きていた勘定になる。
屋久杉の伐採は、江戸時代から。屋久杉の板が2,310枚で、米一俵と取引されたそうだ。高いのか安いのかわからん。
そして、奥地にある縄文杉は、保護のため、そばに寄れないため、自然館に実物大のタペストリーが展示されていて、一緒に写真を取ることが出来る。すごい大きさだ。
屋久杉の切り出しは、トロッコだ。ディーゼル機関車が山中を走っていた。明日は、このトロッコ道が半分以上だと聞く。
そして、土埋木(どまいぼく)、屋久杉の切り株や倒木が、埋まっているものだ。以前は、これを掘り出して入札し、工芸品などに使われていた。しかし、もう入札はなくなってしまった。そもそも材料がもうないそうだ。従って、屋久杉の工芸品はだんだん高値になっていく。
最後は、屋久杉の年輪比較。秋田杉と屋久杉の比較だ。屋久杉の方が年輪の間隔が短い。屋久島は花崗岩の島、養分が少なく、なかなか育たない。従って、長い期間、少しずつ年輪が増していき、硬いそうだ。杉は何でも屋久杉ではない、樹齢1千年以上が屋久杉、それ未満は小杉だという。だいぶ知識を得て、明日が楽しみだ。
(秋田杉)
(屋久杉)