非常事態宣言の影響で、5月は予定していた登山や資格講座などがどんどん中止になってきた。クラブツーリズムのツアーに申し込んでおいたら、こちらも東京出発はすべて中止、わずかに東京以外の現地集合だけが開催になった。残ったのは山梨県は初狩駅集合の高川山登山のみ。縄文杉から帰ってきて間もないが、参加する。
下図の南の出発点がJR初狩駅、北がJR大月駅だ。累積標高差はYAMAPで700m、急登、急な下りがあり、長い稜線が特徴の山、難易度はクラツーのレベルで初級Bだ。
春は花が咲いて山を彩る、美しい季節だ。暫くは花を探して歩く。そのうち急登が始まる。ゆっくりツアーとは言うが、あんまりゆっくりでもない。
そして山頂へ、晴れてると富士山がきれいだが、あいにく上半分が隠れている。中央線の秀麗富岳十二景の一つだそうだ。
下りは時折、急な下りがある。下山中、急な下りの下り方をガイドさんから教えてもらった後、さあ、出発、その時だ。
(このような急な下りが続く)
上から、ドドドッ、ガサガサガサと、かなりの勢いの音がした。急な下りで、上から人が落ちてきたようだ。同行の方やウチのツアーのガイドさんなどが駆け寄って応急手当てをしたようで、起き上がって、大丈夫なようだ。しかし、人が一人落ちる音は大きいね。地響きがした。
安全で思い出したが、安全の世界には、ハインリッヒの法則というのがある。アメリカの保険会社のハインリッヒさんが研究したものだ。
サラリーマン時代、交通安全などではよく使ったものだ。1つの重大事故の陰には、29の小事故があり、さらに300のヒヤリハットがあるというもの。今日のは小事故で、私は縄文杉やこの高川山でも滑落しそうなヒヤリハットを経験している。ということで、この法則、かなり山の経験と合致している感じがする最近の山旅だった。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 最終更新 2021年3月2日 (火) 10:44