タイトルがすごい、「日中友好」、ここまではいい、その後は「侵略史」の文字が続く。日中は「友好絶対主義」で五十年続いてきた。しかし、それは友好という名の侵略だった、これがこの本の総括だろうと思う。
昭和40年代、私が中学生の時、田中角栄が中国と国交を開いた。国交ができたことは覚えているが、この時、日本は、実はそんなに急ぐ必要はなかった。角栄がええかっこしいで、急いだだけだ。
実は、中国は、金がなくて、そして文化大革命で荒れていた、困っていたのだ。ここに気がついていれば、そんなに負い目を追うことなく、国交を開き、これが続いたろう。当時はパンダブームに隠れてそんなことはわからなかった。
私が、会社に勤めても、中国の援助をし続けた。中国の技術者が何度も来て、仕事を教えた。職場が変わっても何度も来た。おそらく同僚は皆同じだったろう。
そして、熱烈歓迎という看板まで作って中国人を迎えた。また私、中国上海まで行ってODAを与えた。もちろん、それは心から良かれと思っていた。でも今思えば、それは間違っていたようだ。中国は盗むだけ盗んで、今はそれを武器にして、日本を乗っ取ろうとしているようだ。
中国は今も、友好という名の侵略を続けている。宇宙で核を無効化する技術は、日本の自動運転技術が不可欠だそうだ。最近トヨタが中国とこの技術で提携してしまった。よくはわからないが、これで、中国は、宇宙空間では、(一時的かもしれないが)アメリカの核を無効化できるようになるそうだ。これで、世界の覇権を握ることになる。
「覇権」、これは私の子供の頃、テレビやマンガで、宇宙には悪の征服者がいて、世界を征服する欲望を持っていて、やられそうになるが、これを正義の味方が登場、悪をやっつけてしまう。めでたしめでたし、というストーリーだった。
中国の考えは、我々日本人のように、損得レベルじゃない、その上のレベルの「覇権」主義である。自分の征服欲望が優先する。台湾を攻めても、中国にはそんなに得はない。しかし、覇権を握りたいのだ、それは損得ではない、その上のレベルだ。恐ろしい国だ。
安倍さんが亡くなってから、中国はさらに悪くなった、正直、せめて自分が生きてる間は、日本は何とか持ちこたえてほしいと思う今日この頃である。