県総体のことを。
2日目。この日はかなり種目が重なっています。大変だと思います。今回は400mHをやり始めた選手が4継に出ます。日程的にかなり厳しい。これは中国大会でも同じだと思っています。そうであればやっておかないといけない。当然の話です。本人が「不安がある」というのでこの日のアップに関しては4継のバトン練習は他の走者だけとしました。400mHに関してはまだまだ「経験不足」です。そこを補うためにどうするか。4継のバトンに関してはこれまでもずっとやってきています。ここでやるのは「確認だけ」のはずです。試合を迎えるまでにどうするか。ここが重要だと思っています。
女子のヨンパに関しては「表彰台独占」というのが「最低目標」でした。あとはどれだけ記録が伴うか。2本しかないのである程度は予選から出しておく。中国大会の予選を通過するのが65秒くらいかなと思っています。実際は66秒台で通過すると思いますが。ある程度力を出しながら予選を通過する。2年生が65秒4で通過。8~9台目が逆足の19歩でした。3年生はかなり動いているなと感じていました。余裕をもって3台目まで17歩。そこから18歩と19歩。かなり安定して最後まで19歩で走ってきました、65秒20のPB。1年前に18歩で押し切って「無理矢理」出した65秒99の記録を1年後に越えることができました。もっと出せるかなと。もう一人の2年生はテンポ走のようなレース70秒0。レース経験が圧倒的に少ないので走り方が分かりません。きちんと走るようにと指示。
そこから4継があるので2走の選手の準備。レース直後に身体を弛めるという感じでしょうか。気功で流れを良くして疲労を抜く。他の選手は自分達でアップをしていく。何とか召集前には室内練習場に行くことができました。2走はヨンパの走りからショートスプリントに切り替えるための練習。鈍い部分がありますから同じ感覚で行くと大変なことになります。ここでもバトン合わせはせずに自分のスピードを取り戻すことに専念。ここでも室内でバトンをやっていた(他は誰も使っていない。室内にいるのはうちだけ。)のですが、また前日と同じ役員が「室内にバトンを持ち込んでいる」と言っていた様子。「接触の危険」も一切ありません。誰もいないのだから。そんなことよりも「ルール上問題がない」ことをやってるのにあれこれ言われる筋合いはない。tokushoの時もhoshoの時も同じようにやっています。これがskyになったら言われるのか。考えられない。
その後、招集所でも強い口調で「招集が始まっている」「skyはいつも遅れてくる」と言われて選手は少し委縮していました。いや、何が問題ですか?招集開始から招集完了まで「10分間」の猶予があります。その時間内に招集に行けばいい。これがルールのはずです。招集開始時間にいなければ失格になるというのであればその時間に合わせて行きます。が、招集完了時間までに行く、完了時間になれば移動が始まるというだけなのだから「時間内」に行くことにあれこれ言われる筋合いはありません。後々の100mの決勝前にも気功をして間に合うようにいかせようと思っていましたが、選手が「怒られる」「怖い」というので「招集開始時間」に行かせました。でも、絶対におかしい。「ルール内」の行動です。国体などでは間違いなくギリギリまで身体を動かします。こんな理不尽なことがあるのか。「きつく言ってはいない」としても選手が「怖い」「怒られる」と感じているのであればそれは「おかしい」のではないか。
陸上競技に関する興味関心が薄れていきます。「競技で勝負をする」という概念の中でやるのではないか。そこに疑問を持たない風潮であれば私の「結果を出す」というスタイルはそぐわないのだと思います。「競技会に出る」「ある程度の結果を出す」ことで良ければそれが良いのかなと。真剣に今後のことを考えようと思うきっかけになりました。
4継に関してはそれなりに。他のチームが準決勝よりも記録を落としていました。うちも48秒42と落としています。0.2秒ですがこれは大きい。47秒台が出そうな雰囲気はありました。が、出なかった。ここが「全て」だと思います。理論上の数値では「出る」といっても「結果」として「出ていない」のであればそれは力がないのです。そこはしっかりと受け止めないといけないと思っています。これでは到底インターハイには届きません。47秒台は必須。47秒5くらいまで行かないと「確実」とは言えません。どれだけ狙うのか。現時点で中国ランキングは7位相当。決勝に進めるかどうかのレベルです。圧倒的な力はありません。抜群に速いエースもいない。それでもここでどう戦うか。どれだけやるかだと思っています。
400mHの決勝。最初から2人が飛ばしていきます。これくらい積極的なレースができればいいなという感じではありました。2年生は3台目まで16歩。そこから17歩に切り替えて後半どこかで18歩を使います。3年生は予定では3台目まで17歩。そこから18歩へ切り替えて最後まで17歩で押す。ハードリングに関しては3年生が抜群に上手い。2年生は走力がある。面白い対決です。もう一人の2年生は「経験」を積んでもらう。3レース目ですからまだまだ付いていけない部分はあります。
ほぼ同じタイミングで2人が先行していきます。かなりいい。6台目は2年生が少しリード。3年生はここから19歩になります。2年生は8台目まで17歩でそこから18歩になる。6-8台目の19歩と17歩で少し差が付きます。これは想定内。ここからどうするか。予選の走りで最後まで19歩で3年生が維持できれば63秒台に行ける。2年生は62秒を切るか切らないか。そう思ってみていました。9台目で3年生が20歩になる。ここでスピードが鈍る。勿体ない。2年生は9台目まで18歩の逆足。かなり行けるかなと思っていましたが、10台目が劇的に詰まって大ジャンプ。直前で19歩にしたのでほぼ真上に跳びました。後で動画を見るとハードルの足の先から踏み切っています。間違いなく1mありません。良く失格にならなかったなというレベル。そこからジョグみたいな感じになりました。3年生は10台目も20歩でしたが追い込む。結局、63秒91と64秒92です。どちらもPBではありますが課題が残ります。そこがきちんとできれば勝負できるレベルになるかなと。これは中国までに課題として残しておきたいと思います。
3人目はかなり遅れていました。流れに乗れていない。勿体ないですが。400mが59秒台で走れるのにハードルがあると上手く跳べません。去年よりも改善できていますが、結局67秒81で3位。前の集団に大きな差をつけられています。ハードルロス8秒。せめて5秒にできれば面白いのですが。まだまだ自信が持てない部分もあります。ここからどうするかでしょうね。この子の力の発揮ができれば中国大会でのヨンパの目標に大きく近づけます。期待したい。
なんとか表彰台独占という「最低ライン」は保てました。満足するという話にはなりません。各県大会が終わった時点でランキング4番目と6番目に入っています。5番目は64秒89、6番目が64秒92、92で2人。8番目が64秒94、9番目が64秒99です。次は65秒64、少し離れています。63秒中盤でインターハイが決まるのではないかと考えています。この記録であれば十分到達することができます。3人でインターハイに出場してもらいたい。そのためにレースプランを考えることと、最後まできちんと走り切れること。ここは重要だと思っています。
チーム内での「勝ち負け」を意識してしまう部分があります。しかし、もっと大切なのは「目標に到達できるかどうか」です。63秒5を切ることがインターハイへの近道です。インターハイで戦う。その前にインターハイに行かなければいけません。そこだけは絶対に。やれることはやりたい。どこまで自分自身のモチベーションを維持できるか。ここは大きな課題です。色々な想いが自分の中にあるので。難しい。本当に。