水曜日。この日は久しぶりの専門練習となっていました。そのためお願いして「動き」の部分の短縮を。この時期なので「基礎の徹底」は必須だと思います。しかし、走る量が全く足りなくなるとか必要な練習ができなくなるというのは良くない。ハードルに関しては中国大会以降はほとんどやっていません。300mHの練習と400mHの入りの部分だけ。これはどちらかというと「技術的な部分」だけでした。できていない部分の確保をしておきたい。
動きは全て半分にして1時間程度で専門練習に入ることに。短短と短長にも分かれたので短長とハードルは走ることに。久しぶりにタイヤ引きをしました。60mタイヤ引き。マークを使って動きを強制することで走りを覚える。これも重要だと思っています。私自身、かなり多用します。しかし、タイヤ引きのように「走りの中で覚える」ことも必要だと思っています。坂道を走ることも同様だと思っています。「良い動き」をしなければ進まないという感覚を身に付けてもらいたい。60mのタイヤ走を3本やってからスプリント1本。これを2本やりました。前日のトータルの走量と同じくらいでしょうか。
そこからはハードルは5歩ハードルを。準備にかなり手間取りました。短長に手伝ってもらいながら10分以上かかった気がします。この辺りのことが手早くできるようになると違ってくると思います。ハードル並べ部と呼ばれているくらいです。とにかくハードルを並べるのに時間がかかりすぎて他のことができなくなる。接地する台数が多いというのも理由の一つだとは思いますが、高さを間違えたりなど準備の段階で上手く進まないことが多い。
短長は500mトラックを使って120m×3本を3セット。120mにしたのはスタートしてから80m歩きでつなげばちょうどスタートのあたりまで戻ってこれるからです。炎天下の中で離れたところで走り終わると水分補給や身体を冷やすのが大変になります。スタート地点であれば近くに木陰もあるのでそこで対応できます。最大限の配慮。
150mは3本×3セット。単純に走る練習でもいいかなと思うのですが、やはりハードルを跳ぶ中で負荷をかけていきたい。気持ち狭くセッティングしています。この中で最後まで動きが維持できるかどうか。走っていくうちに動きが崩れるのも出てきます。最後まで走る。ここで「抜き足」を意識させました。必ず前まで持ってきて落とすという部分です。ここに関しては「レース」ではなかなか意識できません。通常の練習の中で身に付けておかなければ対応できないと思っています。
暑いのもあって若干集中力も切れ気味。ここは何とかして行く必要があります。「走ればいい」という感じではない。やはりそれぞれに課題を持って取り組む必要があります。走りながら技術的な改善を考えていくことができればいいなとは思っています。
それでもこの日は久しぶりに走ったと思います。ショートスプリントの繰り返しでもいいとは思ったのですが、最低限の距離は走っておきたいなと。週に1回程度は走る。もちろん、走練習の前に色々な形で走っておいてからの走練習になるのが理想です。時間をかけて走っておく必要がある。補強だけ、基礎だけではなく1回くらいは疲労させておく。
DM∞とランジ、クランチだけは実施。どうしても補強をする時間が足りなくなります。強化できていないのも「取り組み」だけではなく「足りないもの」があるのだと思います。それを自分で発見できるかどうかです。まだまだ。
この日はこれとは別に400mHのための練習をしました。これに関してはまた別に。どこの選手を育てるのかというのは大きな問題ですが。基本は「本気で強くなりたい」と思う選手であれば誰でもという気はしています。本気であれば・・・ですが。