木曜日。この日は走る量を抑えてしっかりとトレーニングをしようと考えていました。元々、走らないのですが(笑)。それでもこの夏は少し走る量を増やしてみようと思っています。それでもかなり少ないほうだと思いますが。自分の中で色々と考えることがあります。
最初、ダブルダッチで軽く身体を動かしてからBCTを。この手の練習は「目的意識」がはっきりしているかどうかで大きく変わってきます。見ていると・・・。これは設け流すしかないのではないかと感じています。「一生懸命やっている」と自分では思っているかもしれませんが実際はできていない。そのことに気づいてくれるかどうか。
シャフトトレーニングと補強サーキットを最初に入れました。様々な部分の補強はしておきたい。補強がマンネリ化するのは避けたいなと思っていたので。補強サーキットは通常練習の真ん中に入れるようにしています。前半メニューと後半メニューの「休憩」という意味合いを持たせながら。まー全く休憩ではないのですが。それなりに補強。
そこから「基礎的な動き」を確認。その場での「縄跳びもも上げ」から「チューブももあげ」に移る。さらに「乗る感覚」を作るために「DMトントン」を。しっかりと体重を乗せながら進んでいく。これも明らかに「差」が出てくる。目的意識ですね。
スイッチングと接地の練習のために「台」を使ったドリル。とにかく今の練習スタイルは「道具」を使うことが多い。何をやるにも道具を使っています。そのほうが感覚が作りやすい。前任校では「スティック」がメインでしたが今は他の道具を使うことが多いですね。学外で練習するときが大変。大荷物です。道具を使わない練習をすればいいだけなのですが(笑)。
ハードルドリルをやってから久々の「スイッチングラン」。この練習のパターンもいくつかあります。全て「スイッチングラン」という名前になっているので口頭でいうだけでは間違えるかもしれません。この日にやったのは一昨年からやっているミニハードルを使ったもの。見ていると少しフォロースイングのタイミングが良くなってきています。少しずつ形になりつつあるのかなと。
軽く走って120mの「技術走」を。テンポ走のような感じの内容。これは極力避けていました。走りのタイミングがずれてしまうからです。それこそタイム設定をしてある程度コントロールすれば違うのかもしれません。が、うちのグランで作る120mは毎回距離が微妙に異なります。目印になる起点がないので毎回作ります。そのためタイムの意味はなくなる。基本全力で走るのであまり関係ないのはあるのですが。
中間での重心移動の感覚と接地のポジションを作りたい。全力で走る続けると固くなってしまうのでそれができない。これまでは全力走を実施し続けていましたが将来的に400mまで対応すること考えるとこれまでと異なるアプローチの仕方が必要になるかなと思っています。120mの技術走3本。負荷的には大きなことではありません。
やはり見ていると「ジョギング」のようになっていました。ある程度技術的な意識ができる選手は効果が出るかもしれませんが、「走るだけ」の者はそれができません。どこに合わせるか。意識できない者は単純に「楽になった」だけです。ここも考えていかなければいけない部分かなと。動きの確認ができない状況ではやはり強くはならないなと。アプローチの仕方を考えながらやっていきたいと思います。
で、シャフト補強。重りを増やして。なぜかわかりませんが思ったよりも時間がかかっていました。シャフト補強にたどり着くまでにかなりの時間を費やしていた。メニュー的に少し減らしながら。DM練習としてその場でのDM受けをやってBDMを1セット。かなり省略されてしまいました。まー一応「トレーニング中心」としているのでそれでいいかなと。
私は午後から保護者会があるので早めにグランドから離れました。30分程度、体幹補強をするように指示をしていました。任せられる部分は任せようと。
とりあえす記録しておきます。とりあえす。
夏休みに入ったのである程度まとまった時間が取れます。夏休みに入る前に数日間雨が続いたのでその時に「膝締め」を徹底しました。時間の関係もあるので。できる時にしっかりとやっておく。夏休みに入ってからはその部分を少し削ってやっています。
火曜日。この日はkrkと一緒に練習をすることになっていました。タータンでの練習が必要になるのでうちの選手も場所を移動しての練習としました。夏休みに入っているので練習開始時間が早くなります。暑いのもあるので8時開始としています。krkの電車の時間もあるのでこの日は少し遅くしましたが。それでも8時過ぎには始めます。そうなると練習計画を立てるのが大変になります。
選手は待っていたら提供されます。しかし、このメニューを提示するというのも簡単ではない。かなり早い時間に職場に行ってその日の天候と状況を見ながら試行錯誤して考えます。必要な練習要素を自分の中で考えながらやる。それを計画した後に荷物の不足分を車に積み込んで移動する。結構な負担です。
こういう意味では「与えすぎ」なのかもしれません。毎日毎日、飽きないように一工夫も二工夫もしながらやっています。どうすればやりたい動きを身につけられるか。様々な方法論を考えてやっていく。「ちょっと変わっているかもしれない」という自覚はありますが、私の中では「練習をする」「指導をする」というのはこれくらいやるのが当たり前という感じになっています。できるだけ良い者を提供したい。「無料で良い食材を調理して料理を作る」という感じに近いのかもしれません。職人か?!(笑)
で、競技場にて練習メニューを提示する。すると、なぜか前半部分のメニューがきちんとしたものになっていません。過去のメニューを参考にしながら組み合わせて作っています。が、印刷したものが全く違うものになっている。ショックでした。仕方ないので、一部分だけは手書きで書きなおしました。後半部分からは問題なかったのですが。うーん。
ハードル準備なども含めて練習開始は少し遅くなっていました。これも仕方ない。お客さんが来てくれているので最大限の接待をしなければいけないと思っています。練習に関しては途中まで一緒に。400mHのための練習に来ているのは間違いありませんが、それだけをやるのでは先がありません。基礎的な部分もきちんとやっておきたい。こうやって任せてもらえる部分があるのでこちらも最大限のことはやりたいと思います。
バランス系をやってDM∞。krkはこれまでも一緒にやっているのでこの辺りのメニューをやるのは分かっています。得意。そこから反発系の動きを。これは本当に「手本」という感じですね。もう天才的な動きです。実際にこの動きをうちの選手が見れるというのは大きいと思います。縄跳びを使ったもも上げも直線的な動きをします。基本コンセプトが同じなのでこういう動きをさせても直線的な足運びができます。台を使った練習もほぼこちらの求めている通りの動き。これをうちの男子が見てどう感じるか。参考になる部分がめちゃくちゃあるのですがそれを感じ取れるか。
スイッチング+スキップも実施。krkが唯一といっていいほど苦手な「片足スキップ」があります。やはりできません。ここができればもっともっと進む感覚ができるのですが。ここまでやってうちの選手とkrkは別メニューに。走る基礎的な部分だけをやってあとハードル。krkはショートダッシュとカーブ直線を実施。速い。もうどうなんだろう・・・(笑)。
うちの選手と離れて別にハードル練習を。先日の高体連記録会のときに1台目のアプローチが不十分でした中国大会前に一緒にやった時にかなり修正できていたのですがまた元に戻っていました。流れを作るという意味でここに時間を割く。走れているので21歩で詰まります。何度も何度も走りの感覚の調整をしました。1台目で詰まって2台までの13歩が大きくなりすぎる傾向がある。走りの中にハードルがあると考えれば十分対応できるのですが。
実際問題、ハードリング・逆足・インターバルの調整力は「日本一」だと思います。もう別格。きちんと走れれば勝てるのではないかと思っています。高いレベルの400mHですがkrkが力を出し切れば可能性はある。勝手にそう思っています。レース展開についてもかなり詰めました。どういうパターンで走るかを決める。風の条件もありますからその場で判断するしかない。一応2つのパターンで考えています。最後の本人の走っている中での感覚。
kd先生が練習でランダムハードルをされています。krkと話をしている中で「ハードルが来たら勝手に跳べる」という言葉がありました。これはランダムハードルの最大効果だと思います。女子ではこれでビビッて足を合わせてしまうのですがkrkは「来たら跳ぶ」感覚です。昨年はこれができませんでしたが1年間で全くの別人のように調整できるようになっています。「チョコチョコ」になる可能性はほぼ0だと思っています。この感覚の選手と話ができるというのは本当に面白い。感覚のすり合わせができるというのは勉強になります。
ある程度の流れができたので最後に負荷をかけることに。「たくさん量を走るよりは1本集中して走るほうが得意」と言います。まーその話に乗っかるようにしています。200mH+200m+200mHをやろうということに。1本ではないですが(笑)。スタブロから200mHを走る。これは実際のレースと同じ感覚で走ります。13歩。走り終わったら少し休憩して200mを全力。さらに3分程度休息をして「15歩で押し切る」ための練習を。
本人が自信を持っているところをしっかりと磨きたいと思いました。15歩になった時にしっかりと走っていく。もともと走りが大きいので13歩で行けますが、最後の15歩はある程度ピッチで走らなければいけません。それも疲れている中での15歩。試合を意識しての練習です。インターハイで戦うために。任せてもらっている部分があるのでレースパターンと本人への意識づけは私の役割だと思っていました。追い込むというだけではなく「レースを意識する」中で実際に近い走りをする。
一人で走ると「楽をしてしまう」部分があるのでうちの男子を一緒に走らせることに。全力で走っても200mHに勝てないかもしれません。それでも引っ張ることができるだけやらせようと。内容を説明して各場所に分かれて引っ張ることにしました。200mHは予定通りの展開で走れる。ここで休憩を少し挟みます。が、うちの選手は何を思ったかkrkが200mHを走ってきたのに合わせて後半の200mを走り始めました。「引っ張る」という意味をでやっているのに何もない中で勝手に走っています・・・。一事が万事。全く話を聞いていないし、何のために練習をしているのかを理解していない・・・。辛すぎる。もう一度、前半の200mを走ってきた選手に引っ張らせることにしました。
最後の200mHの15歩。1-2台目を失敗して14歩になってしましました。途中から戻して15歩で走る。がむしゃらになっている部分はありましたがしっかりと走れていました。20分ほど休憩して今度は「4台目まで+150m+200mH」にしました。疲れもあるでしょうから距離設定を変えて。4台目までが13歩なのでそこまできちんと流れを作る。少し休んで150m。これは速かった。うちの選手があっという間に抜かれてしまったので最後の一番きつい50mが一人になってしまいましたが・・・。
3分休んでの200mH。もう圧巻でした。15歩で走り続ける。うちの男子はハンデを与えていましたが負けました。スピード持続半端ない。本人も手ごたえを感じていました。いや強い。練習が終わってから本人が「準決勝と決勝の想定練習ですね」と言っていました。一応そのつもりでしたが本人が底をイメージして走っていたとは。ちょっと泣きそうでした(笑)。
本当に貴重な経験をさせてもらっています。私もうちの選手も。400mHに関しては色々な考え方があります。単純に走っておけば勝てるというものではない。戦略戦術がある。また、走り方のコツやポイントになる部分歩数の調整のやり方もあります。これまで培ってきた部分をkrkの指導にかかわらせてもらえることで洗練されてきた感じがあります。こういう機会を与えてもらえることに感謝しかありません。やはり400mHは面白い。
うちの練習については触れられていません。可能であればまた書きます。たぶん。