練習について振り返りをしておきたいと思います。一応記しておかなければいけないともうので。というか、このblog自体が読者に何を求められているのか正直分かりません。好きなように書いているだけなので面白いと思ってもらえるのかどうかも不明。練習内容などを参考にされている方がいるのかどうか・・・。メニュー自体が怪しいので参考にするにしても具体性を欠いているかもしれません。お許しを。
県新人が終わってからの一番の課題は「筋力の回復」でした。今回は暑さからの回復という意味も込めて「調整練習」の期間が長くなりました。それにより「トレーニング量」自体はかなり減っています。走る量が減っているのは当然だと思いますが身体づくりの部分も不足している。筋力的なものは長期間継続してやっていかなければ改善できないと思っています。「雨が降って走れないから腹筋をする」というような流れの中では短期的な視点でしか練習が作れません。どんな状況であってもトレーニングは継続するべきだと思っています。
体幹強化サーキット、補強サーキット、シャフトトレーニング、股関節強化サーキットを最初の週に導入しました。体幹強化サーキットは5日で2回実施。負荷的にはかなりのものだと思います。練習の半分くらいは補強系に費やしている気はします。これにより半年もすれば身体つきが変わってきます。ある程度絞られて必要な筋群が大きくなる。それにより出力も上がっていきます。
寝転がってやる補強よりも動きながら鍛えるほうが多いと思います。ウエイトはしません。瞬発系シャフトでクリーンとスナッチをします。ウエイトといえばこれが該当するかもしれません。しかし、この種目は「筋肥大」を目的とするのではなく「最大出力」を上げるために導入しています。DM投げやハードルジャンプなども組み合わせながら。基礎筋力を向上させながらそれをどのようにして使えるようにしていくのか。考えてやっています。
先週の金曜日は天気が悪かったのもあり時間をかけて「基礎的な動き」を。「膝締めドリル」と「重心移動感覚」を丁寧にやりました。このblogを見てくださっている方には分かっていただけると思いますが「走っておけ」という練習はほぼありません。動きを作っていって走りにつなげていく形が大半です。「考えてやる」「理解してやる」ということが求められます。そのためには「なぜその動きをするのか」を全体に理解させたい。「やるだけ」ではない感覚づくり。
これは今までと変わりませんが「道具を使って練習」も組み込みます。上述の「基礎的な動き」に関しては「走りのエッセンスを抜き出して行う」ものです。しかし、それが独立していても走りにはつながらない。だからこそ「強制的にその動きを作る」という練習を入れています。これが「道具を使っての練習」です。1年間を通してずっとやっている感じがあります。T走、B走、DM走が中心。それぞれに課題があります。それを組み合わせてやっていくことで「走りの感覚」が作れる感じがします。
で、県新人以後はさらに「ハードルを使った練習」を入れ始めました。これは「重心移動」と「接地感覚」を身につけるための練習。速くハードルを越えていくというのではなく感覚を作るための練習。そこからタイヤ引きをする。狙いとする動きが共通します。タイヤ引きにパワーを求めていません。出来るだけ力を使わないで進みたい。道具を使うというのはこの辺りの感覚を磨くために必要だと考えています。
この辺りは本当に「見ていて気づく」ことです。練習の一部分を切り取ってやっていく。ハードル走は慣れて来たらもっとスピードを上げても良いと思っています。それにより走練習としての意味も出てきます。前任校ではハードル選手にはかなりのスピードでやらせていました。今でも覚えていますがハードルをやってタイヤをやった後にハードル選手2人が「めちゃスピードが出ます!」と言い出してショートタイツになって走り始めました。冬の寒い時期でした。スピードが出て嬉しいので走りたくなったのだと思います。数本でしたが高いスピードで楽しそうに走っていました。
練習メニュー自体は色々と変わってきていると思います。それは表面的なものが変わっているだけ。やりたい動きはずっと変わりません。本質的な動きを習得するために何をするか。方法論を常に考えてやっています。以前のように150を何本も走るというメニューはなくなりました。施設的なものも大きく影響しています。ロングスプリントのためにはある程度の量も必要になります。この辺りも工夫してみたいなと思ってやっています。
これまた何を書いているのか分かりませんが。今やっていることを頭の中でまとめておきたいなと思っています。実際スプリントメニューのまとめを少しやっています。毎日メニュー作成をするときに過去のメニューから探さなければいけなくなるので(笑)
少しずつ時間を作って記録しておきたいと考えています。頭の整理です。面白くないかもしれませんがお付き合いください。
続きを。
午後からは少し走りたいなと思っていました。技術練習もですがある程度必要な走練習をしておきたい。最初は全体で一緒に。ハードルドリルをやりました。ハードルを使った補強的な部分です。走りに必要な要素を取り入れながらやっていきます。股関節周辺をうまく使いながら。一歩ハードルまで。スプリント選手には「ハードリング」は求めません。しかし、一歩ハードルをやることで強い接地やフォロースイングのタイミングなどがつかめるようになります。間の「タタ」が遅くならないようにしたい。それだけで走りの動きが改善されます。
何度も書いていますが「方法論」です。やりたい動きがある。それは共通すると思っています。スプリント理論というほどのものではありませんが「走るために必要な要素」はあります。理想的な動きというか「地面への力の加え方」「接地のポジション」「フォロースイングのタイミング」「重心の移動」など多くの要素があります。独立してそれぞれをやることもあります。それは「段階的にやる」ときですね。積み上げ式で動きを作っていくので「理解」ができるようになります。多くの要素を含むのが走りですからこちら側がきちんと理解して組み立てなければいけないと思っています。
短期間の練習ではある程度端折ってやらなければいけません。そうなると戻るのも早くなる。繰り返し練習をするという部分が必要になります。動きが変わっていくために丁寧に繰り返すことができるか。飽きないように工夫をするという意味で練習パターンを増やしています。それは目の前の選手を見ながら確認していくことが大事。正解は書籍の中にはないと思っています。グランドレベルです。
ハードル走を少しだけやりました。接地のポジションを作るための練習です。「上手く跳ぶ」というよりは「ハードルを跳ぶ」という中で様々な要素が身につくと思っています。ハードルと跳ぶためには「強い踏切」が必要になります。地面に力を加える感覚です。更に空中での「重心移動」が生まれます。接地する時に「身体の真下」でとらえる感覚も作れます。ハードル選手だからハードルを跳ぶというののではなく「スプリント練習」として重要だと考えています。ロングスプリントは数本やってそこから150mへ。ショートハードルはそのままハードル走を数セット。
中学生です。それほど多くのことはできません。せっかくの国体合宿ですから「ハードルを跳びたい」と思っているはず。そこに合わせて「ハードル走」をしました。それほど速いスピードではありません。両足を使いながら接地のポジションを確認する。速いスピードでハードリングをすると意識できない部分もあります。余裕を持ったスピードで走ることで接地のポジションが確認できます。インターバルは7.5としました。最大スピードで走るというのではなく「技術練習」としてのハードル走です。
2本ずつ実施してから60mのスプリント。ここも本人と感覚を確認しながら。面白いことに走り自体が大きく変わっていました。膝の引き出しができる。股関節が広がらない走りだったのですが膝が前に出るようになっていました。そうなると本人も「楽に進む」「スーッと進む」という言葉が出るようになります。やり甲斐がありますね。
ハードルで勝負するためにハードリングにこだわってやるのではなく、根底にあるスプリントをいかにして上げていくか。そこにこだわって指導をしているつもりです。足りない部分を強化していく。大切だと思います。
ロングスプリントは150を3本。これは本人たちが望んだのでこの形にしました。2人で走ることになったので気持ち的にしんどい部分があったと思います。それでもやり続ける。この1ヶ月強の間に何度も一緒に練習をしてきました。krkはハードリングというよりは走練習を他の選手と一緒にやってきた感じです。上述のようにハードル練習だけをして戦うのではない。力自体を上げないと日本一には届かないかなと。
動かないと言っていましたが「日本一になるんやろ?」という言葉には反応。最後の一本はこの日で一番良い動きをしていました。気持ちが入って集中した時は本当に強い。本数を重ねる練習よりも集中して走る時が一番良さが出るのかもしれないですね。ここからは本数を減らしていく時期になるのだと思います。しっかり調整してもらいたいですね。
最後はkrkが望んでいたので体幹補強を。イメージ的に「固める」方がいいなと感じたので固定系の補強を。思いつきのモノも含めてある程度の時間やっていきました。色々な補強がありますがこの時期に走りに生かすことを考えると一番はこれかなと。正解かどうかは分かりません。
私に何ができるのか、何ができたのか。よく分かっていない部分はあります。それでも与えられた責任は果たしてきたつもりです。国体に選ばれた選手が大切な場面で最大限の力を発揮してくれればいいなと思います。
日曜日。この日から1泊2日で国体合宿が実施されました。国体直前の練習会になります。今年度は夏にあった国体合宿以降、パート別練習が何度か実施できました。走練習が中心となりますが結構な頻度で実施できたのではないかと思います。
今回は狙ったように台風の影響を受けることに。そういえば夏の合宿も2泊3日が台風直撃により1泊2日になりました。仕方ない話ですが。今回かなり風の強いという予想になっていました。8月末に競技場を予約していました。その時にはこんなことになるとは・・・。防府の競技場を抑えていましたが雨風が強くなると練習が出来なくなります。それほど多くの練習をするという形にはなりませんがやはり風雨が強い中での練習は大変になります。防府は雨除けがほとんどないので・・・。kd先生が各方面に手配して下さり、維新公園で練習ができることになりました。ありがたいことです。
予報としては両日雨予報になっていましたが直前で「月曜日は曇り」に変わっていました。予報が変わってくれてありがたい部分もあります。日曜日の午前中は防府で練習して午後から維新へ移動。小雨は降っていましたが問題なく練習できる感じでした。
練習に関しては少人数なのでそれに合わせて。この段階で基本的なことをたくさんやっても・・・というのはあります。実践的な練習が必要かなと。ある程度の練習を午後からやろうと考えていました。午前中はハードルを使ったドリルで股関節周辺に刺激を入れておきたいなと。少年Bも参加しています。ここは様子を見ながら。基礎的な部分をやっておいてもいいのかなと感じていました。
午前中はハードル。その時に「脚運び」を意識することにしました。直線的な脚運び。これは午後からもやるようにしたのですが。中学生もいたので「自分の身体の前で脚を動かす」という感覚を持ってもらいたいなと思っていました。メニューとして考えていたわけではないので様子を見ながら。ハードルでの切り替えを意識してやっていきました。
サイドの切り替え、ワンステップハードル、一歩ハードルという形でハードルドリルに近い動きを徹底する。この時に「軸の移し替え」や「スイッチング」を実施。直接的その動きだけをやるのではなく、他の動きをしながら「必要な要素」を取り入れていくという感じになります。ここは「理解」が必要になります。徹底してやるという感じではなく「広く浅く」という感じの練習にはなるのですが。
少しだけミニハードルを使ってのスイッチングをしました。本当はここに至るまでに「直線的な脚運び」をやっておかなければいけません。それが不足すると「足が後ろで回る」ということになるので。身体の前で脚を入れ替える。これはスプリントの基礎だと思っています。段階を追って練習を組み立てていくためにはやはり「基礎」は重要。この合宿でやることかどうかは別問題ですが。
午前中に基本的なことをやって山口に移動。この辺りから雨がひどくなってきました。室内練習場が使えるということなのでかなり助かりました。krkは300mHを。国体の予選のレーンにハードルを置いて。雨が強く気温が低い中なのでどこまで走れるのか分かりませんが。普段走練習が中心になるのでこういう機会に実践的な練習をしておきたいと思っていました。アップはフリー。
300mHを2本。タイム的には・・・。kd先生からも指摘がありましたがハードルの着地でぶれる感じがあります。耐えられないという感じ。本人は「つぶれてしまう」という表現をしていました。右肩が開くというのもあります。それだけではなくいろいろな要素が含まれていると思っています。1本目の反省を生かして2本目はレース展開をしっかりと作る。37秒1でした。ずいぶん修正できたかなと思います。最後の100mが14秒かかって51秒1。雨に打たれて身体が冷えてしまう中の走りです。調整しながらやっていければと思います。目標は日本一のみ。しっかりと見据えていければと思いますね。
それ以外の選手は「軸」から。中学生もいたので基礎筋力や軸感覚を作る部分も重要かなと。軸をやってみましたが中学生はかなり筋力がない。当然の話だと思いますが。長期的に体作りが出来ればどれくらい強くなるのか。実施できなければ難しくなると思います。今は「持っている力」で走っている感じでしょうか。それが長いスパンで強化できれば本当に強くなるだろうなと感じながら。
軸感覚を作ってから反発系。力をうまく使いながら走るための練習です。無駄を減らしながら上手く力をもらう。軸がつぶれてしまうとパワーを使って走ることになります。最小のエネルギーで効率よく進むための練習をしておきたい。午前中には「接地」と「地面に力を加える」という話をしました。単純にやるのではなく「なぜやるのか」を理解させたい。このレベルの選手たちと一緒にやるとこちらも意欲的になります。「強くなりたい」という気持ちの中でグランドに立っていますから吸収しようという姿勢がある。楽しいですね。
直線的な脚運びのイメージをして室内練習場で動くことに。片足スキップと片足シザースを。最初、片足スキップが出来なかったのでお手本を示しながら。できない動きを一生懸命にやろうとしていました。こういう姿勢だからできるようになる。走りに生かすために何をするか。シザースは「膝が開く」のと「つま先が下がる」というのがありました。これも練習を積み重ねていく中で修正していく。後半はコーチ陣が全員揃ってみる形になったので動きもよくなっていました。まだまだ改善の余地があります。可能であればもう少し練習の回数が欲しいなという感じです。
この手の練習を何度かやると間違いなく走りが変わります。必要な要素を考えながらやっていくことでこちらも発想が広がります。目の前で練習を見ていくことで分かることがある。スキップとシザースで「進む」ことができるようになりました。やりたいことができる。楽しい。
終了後、防府に戻って食事へ。これも縁あって宿舎の近くのお店にお願いできました。かなり無理を言って・・・。台風の影響もあり宿舎から近くで食べさせたいというのがありました。強風で歩くことも大変な状況でした。
とりあえず1日目は無事に終了。役割を果たせたかどうか・・・。